あるときビジターを迎えてワークショップをやっていたときのこと。
朝から始めた会議がそのまま続き、お昼近くになったので僕は、
「じゃあ、そろそろランチ・ブレイクにしましょう。」
といって、お昼休憩をとることにした。
普通は、ここでみんなそろって近くのレストランなどに案内することになるのだが、日本人Kが一人こういった。
「すみませんけど、私は家から弁当を持ってきているので、皆様かまわず行って下さい。」
すると、華人Hが女性らしく質問をした。
「弁当は、奥さんがつくってるの?」
「あ、はい。そうです。」
すると華人女性Hは急に大きな声を出して叫び始めた。
「ああー!!
アナタ、それはワタシタチのところで言う
『ハッピー・ランチボックス』
じゃないのーっ!!」
横で聞いていた僕は日本語訳をつけて一人納得した。
(なるほど、日本でいうところの『愛妻弁当』ということね)
ところで華人Hがこんなに盛り上がっているのに、日本人Kは技術屋らしく、とても落ち着いて答えた。
「ハッピーっと言っても、昨日の残り物ばっかりなんですけどね。」
と言っても華人Hはおさまらない。
「そんなの関係ないわ!!
たとえ残り物にしても、アナタの奥さんは、箱につめる作業をしてくれてるじゃないの!!
ワタシなんか、旦那になにもしないで、こうして日本に来ているのにーっ!!」
忘れていた。確か華人Hは先月、結婚したんだっけ。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿