あるとき、マレーシアから華人Hがやってきて数日間、英語でシステム研修の講師をやってくれることになった。
研修二日目が始まろうとしたとき、一緒に研修を受けていた日本人Iさんがこう話しかけてきた。
「Hさんの英語って、かなりなまってますよね。」
「そうですね。東南アジア人って感じですね。」
「私、特にHさんが『処理が自動です』っていうときの英語が気になって、気になって・・・」
「なんでまた?」
「あの "Automatic"っていうときの英語がなまっているから、
日本語の『女の子っぽい』っていう意味の
『乙女チック』って聞こえてしまって、おかしくておかしくて・・・」
「ああ、あれね。良く出てくるね。
『オトメ・チック!』ってやつ。」
「そう、それよ!!」
さて、マレーシア華人Hさんは、僕らがこんな会話をしているのを知るわけもなく研修二日目を始めた。
当然のことだが、ときどき間をあけて反応を確認してくる。
「なにか質問はありませんか?」
すると日本人Iさんが手を挙げて質問した。
「念のため確認ですが、こちらの処理はシステムが自動的にやってくれるんですね?」
「イエス、オトメ・チック!!」
必死でこみ上げる笑いをこらえながら、僕も質問した。
「では、こちらの処理は手作業ですか?」
「ノー、オトメ・チーク!!」
もう耐えられない。Iさんと僕は二人して大爆笑。
その後は研修中、Hさんは"Automatic"という語を一切使わなくなり(あたりまえか・・・)、その替わりに"Automated"という語を使って説明するようになってしまったのだった。
(なんだ、つまらないなぁ・・・)
0 件のコメント:
コメントを投稿