毎年クリスマスの季節になると、日本でもデパートなんかでスノーマンの絵を見かけたりする。
ところで、スノーマン("snowman")という単語は、日本語訳するときには簡単に「雪だるま」と置き換えられてるのが普通だが、どうもこれは誤解の循環を生んでいるような気がしてならない。
洋風スノーマンにはたいてい、左右に棒などがささっていて、つまり、"手"がついている。
この手のついた洋風スノーマンがしばしば「雪だるま」と訳されているわけだが、これを見るといつも僕は
「ちょっと待て」
と言いたくなる。
なぜかっていうと、「だるま」というのは本来、「手がない」はずなのだ。
手がない「だるま」を雪でつくったのが「雪だるま」だろうに、いつの間にか洋風スノーマンが「雪だるま」と訳されているうちに、「だるま」のくせに和風の「雪だるま」にもなんとなく手がついたものが増えてきたような気がしてならない。
スノーマンを「雪だるま」と訳したのがそもそもの間違いではないのか?
じゃあ、手があるスノーマンは、なんて日本語に訳すべきんだよって言われたら、やっぱこうでしょ。
「雪人形」
2011/12/30
2011/07/02
世界一高価なコーヒーを勧められる
ある日、親父のところにいくと
「おまえにコーヒーを入れてやる」
と言いだし、わざわざソーサーまでつけてコーヒーを出してくれた。
「じゃあ、いただきます。」
酸味とか渋みとも違うなにやらちょっと濃い味。
親父をその様子を見ながら、意味ありげに聞く。
「どうだ? うまいか?」
「う・・ん。ちょっと濃い独特の味がするね。」
「悪くないだろ。」
「うん。」
「なかなかいけるだろ。」
「うん。」
反応を一通り確かめると親父は語り始めた。
「このコーヒーはな、ルアク・コーヒーって言ってな、インドネシアからお土産に買ってきた。」
「ふーん。」
「高かったんだぞ。なにしろ世界一高いコーヒーと言われている。読め。」
そういって、コーヒーの商品袋を渡してきた。見るとその袋にはネコのような野生動物の写真が印刷されている。
「なになに・・・独特の風味のある"コピ・ルアク"
ジャコウネコが食べて未消化のまま排泄されたコーヒー豆を焙煎したもの・・・・
つまり、ウン○ってことかよ?」
「はははっ!! そのとおり。」
「つまり、こういうことだ。
農園にはジャコウネコが放し飼いにされていて、
現地の人がカゴを持って地面に落ちている豆を一つ一つ拾ってるんだ。」
「だから、高いんだろ?」
すると親父は直接答えず、こう言った。
「悪くないだろ?」
Wikipedia "コピ・ルアク"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%AF
Wikiには次のように明言されている。
「高価格は、稀少価値がきわめて高いことが最大の理由であり、必ずしもコーヒー豆としての品質や味が最も優れているからというわけではない。」
「おまえにコーヒーを入れてやる」
と言いだし、わざわざソーサーまでつけてコーヒーを出してくれた。
「じゃあ、いただきます。」
酸味とか渋みとも違うなにやらちょっと濃い味。
親父をその様子を見ながら、意味ありげに聞く。
「どうだ? うまいか?」
「う・・ん。ちょっと濃い独特の味がするね。」
「悪くないだろ。」
「うん。」
「なかなかいけるだろ。」
「うん。」
反応を一通り確かめると親父は語り始めた。
「このコーヒーはな、ルアク・コーヒーって言ってな、インドネシアからお土産に買ってきた。」
「ふーん。」
「高かったんだぞ。なにしろ世界一高いコーヒーと言われている。読め。」
そういって、コーヒーの商品袋を渡してきた。見るとその袋にはネコのような野生動物の写真が印刷されている。
「なになに・・・独特の風味のある"コピ・ルアク"
ジャコウネコが食べて未消化のまま排泄されたコーヒー豆を焙煎したもの・・・・
つまり、ウン○ってことかよ?」
「はははっ!! そのとおり。」
「つまり、こういうことだ。
農園にはジャコウネコが放し飼いにされていて、
現地の人がカゴを持って地面に落ちている豆を一つ一つ拾ってるんだ。」
「だから、高いんだろ?」
すると親父は直接答えず、こう言った。
「悪くないだろ?」
Wikipedia "コピ・ルアク"
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%AF
Wikiには次のように明言されている。
「高価格は、稀少価値がきわめて高いことが最大の理由であり、必ずしもコーヒー豆としての品質や味が最も優れているからというわけではない。」
2011/06/25
アルハンブラ宮殿・流しそーめんの階段
2011/05/29
ドブに棲むグッピーと氷屋
「子供の頃、那覇市内のドブでグッピーを掬っていた」、と言うと必ずウソと言われる。
なんといってもグッピーは熱帯魚専門店に並んでいる観賞魚だし、今まで一度もまともに納得して聞いてもらったことがなく悔しい思いをしてきた。
そんなことを30年も続けるともう自分の記憶に自信が持てなくなってくる。
確かに当時も、ドブにサカナがいる場所は限定されており、どこでもいるという訳ではなかった。
ドブのサカナを追っていくと氷屋の工場があり、その工場からはきれない水が滝のようにゴーゴーと音を立ててドブに流れ込んでいた。
この世にも珍しい水源によって、周囲数ブロックのドブには常にきれいな水が流れておりフナやグッピーなどの淡水魚が棲みついていたのだ。
だから、30年ぶりに那覇に来たからにはなんとしても現場を確認したかったが、どうみてもドブには水はなかった。
(場所が違うのだろうか?)
記憶を頼りに道を行ったり来たりして約30分、ふと見覚えのある氷屋の看板を発見した。
(氷屋は残っていたのだ!!)
何となく氷屋の入口で看板を眺めていると、ドアが開いて中から男が出てきた。
思わず声をかけていた。
「あのー・・・昔、この周りのドブでグッピーとか採ってたんですけど・・・今はいないですかね~?」
すると沖縄人らしい丸い目をクリクリさせながら30くらいのおにいさんが答えてくれた。
「懐かしいねぇ~・・・。
今、それ知ってる人、少ないよ!!。
そこの道の先に駐車場があるでしょ。」
「あー、はい。」
「あの駐車場が昔の工場があったところ。」
「へえ~」
「工場には井戸があっただけど、今は上から井戸に蓋をして駐車場にしちゃったんだ。
今でも井戸は残ってるはずなんだけどね・・・」
「・・・・」
「そうそう、一度ドブのフタの下に子供が入り込んで出られなくなって大変だったんだよ!!」
(!!)
大きなサカナには側溝のフタのある部分に逃げられて、いつも悔しい思いをしていたのだ。
サカナを追ってフタの下から出られなくなった子供の気持ちが手に取るようにわかった。
「懐かしいねぇ~」
普段ほとんど誰とも共有することのない風変わりな記憶を僕らは交換して、そして別れた。
だから今の僕は自信を持って人に言える。
「子供の頃、那覇市内のドブでグッピーを掬っていたんだよ」
なんといってもグッピーは熱帯魚専門店に並んでいる観賞魚だし、今まで一度もまともに納得して聞いてもらったことがなく悔しい思いをしてきた。
そんなことを30年も続けるともう自分の記憶に自信が持てなくなってくる。
確かに当時も、ドブにサカナがいる場所は限定されており、どこでもいるという訳ではなかった。
ドブのサカナを追っていくと氷屋の工場があり、その工場からはきれない水が滝のようにゴーゴーと音を立ててドブに流れ込んでいた。
この世にも珍しい水源によって、周囲数ブロックのドブには常にきれいな水が流れておりフナやグッピーなどの淡水魚が棲みついていたのだ。
だから、30年ぶりに那覇に来たからにはなんとしても現場を確認したかったが、どうみてもドブには水はなかった。
(場所が違うのだろうか?)
記憶を頼りに道を行ったり来たりして約30分、ふと見覚えのある氷屋の看板を発見した。
(氷屋は残っていたのだ!!)
何となく氷屋の入口で看板を眺めていると、ドアが開いて中から男が出てきた。
思わず声をかけていた。
「あのー・・・昔、この周りのドブでグッピーとか採ってたんですけど・・・今はいないですかね~?」
すると沖縄人らしい丸い目をクリクリさせながら30くらいのおにいさんが答えてくれた。
「懐かしいねぇ~・・・。
今、それ知ってる人、少ないよ!!。
そこの道の先に駐車場があるでしょ。」
「あー、はい。」
「あの駐車場が昔の工場があったところ。」
「へえ~」
「工場には井戸があっただけど、今は上から井戸に蓋をして駐車場にしちゃったんだ。
今でも井戸は残ってるはずなんだけどね・・・」
「・・・・」
「そうそう、一度ドブのフタの下に子供が入り込んで出られなくなって大変だったんだよ!!」
(!!)
大きなサカナには側溝のフタのある部分に逃げられて、いつも悔しい思いをしていたのだ。
サカナを追ってフタの下から出られなくなった子供の気持ちが手に取るようにわかった。
「懐かしいねぇ~」
普段ほとんど誰とも共有することのない風変わりな記憶を僕らは交換して、そして別れた。
だから今の僕は自信を持って人に言える。
「子供の頃、那覇市内のドブでグッピーを掬っていたんだよ」
2011/05/14
マンゴスチンは危険?
ランブータンの剥き方の続き。
華僑Hはこんどは別の袋からマンゴスチンをゴロゴロ取りだした。
「マンゴスチンもあるよ~。食べてみて。」
「おおーっ、これがマンゴスチン。」
なんでも親切に教えてくれる華僑Hが実演してくれた。
「マンゴスチンの剥き方はこんな感じ。
手のひらを組んでマンゴスチンを一個、手のひらの間に挟む。」
「うん、それで」
「で、手のひらの一番下の部分に力を入れて、マンゴスチンを押しつぶす感じ。」
カバッ!!
すると、赤茶色のマンゴスチン分厚い皮が割れて中から白いジューシーなフルーツ部分が出てきた。
「わかった。やってみる。」
マンゴスチンを手のひらの皮膚の一番厚い部分に挟んで、下向きに力を入れようとしたときHに止められた。
「あ、待って!!」
「ん?」
「マンゴスチンの皮の赤い汁は服につくと取れないの。
だから、もっと身体から離してマンゴスチンを外に向けて開くようにやってみて。」
カバッ!!
手で剥けるフルーツってみかんだけかと思っていたが、ランブータンもマンゴスチンもお手軽なフルーツだったのだ。
ところでマンゴスチンの皮に含まれる汁は染料(黄色の)につかわれるほどのものらしい。
WIKIマンゴスチン
あぶない、あぶない。
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2.会社の外人(エクスパット等)
2011/05/07
インド・車にしがみつく男たち
2011/05/04
ジューミーとアフリカマイマイ
ジューミーと30年前の沖縄の記憶を探して、那覇の町を歩いていたがとりあえず食堂に入ることにした。
沖縄料理を食べたら、なにかを思い出すかもしれない。
写真はアーサのお吸い物。沖縄ではきわめて一般的なお吸い物だ。
塩味ベースのお吸い物をすすりながら考えてみた。
別にジューミーでなくても良い。ほかにも子供のころ見た沖縄の公園でよく見かけた小動物はまだある。
例えば「アフリカマイマイ」。
アフリカマイマイとは
茶色い大きなカタツムリだ。
集中して素早く手を伸ばさないと尻尾を切って逃げられてしまうジューミーと違って、取るのは簡単なので夢中になって取ったような記憶はないが、グロテスクな茶色と白の貝殻は幼児期の記憶に焼き付いている。
ちょうどクンブーイリチーのお皿を持ってきてくれた食堂のおばさまに聞いてみる。
「あのー、アフリカマイマイって、まだこの辺にいますか?」
「アフリカマイマイ?
うーん。。。。最近あんまり、見ないねぇ~」
「あ、そう。」
ここでもジューミーと同じようなことが起こっている。誰もが当たり前に思っている生き物が知らないうちに消えつつあるのだ。
「昔は食べたけどねぇ~」
僕はちょっと驚いて叫んでしまった。
「えっ、アフリカマイマイって、食えるんですか?」
「うん。昔は食べたよ。
でもね、何年か前くらいから『寄生虫がいるからアフリカマイマイに触るな』っていう話になってねぇ~。」
「ふーん。」
子供のころ、公園の木の幹に這っているアフリカマイマイを平気で素手で捕まえていたものだ。
あれは危険だったというのか?
「今でも、雨降るとその辺に出てくると思うんだけどねぇ~」
どうやらジューミーもアフリカマイマイも那覇の街中にやってきた観光客にはそう簡単には見られないようだ。
沖縄料理を食べたら、なにかを思い出すかもしれない。
写真はアーサのお吸い物。沖縄ではきわめて一般的なお吸い物だ。
塩味ベースのお吸い物をすすりながら考えてみた。
別にジューミーでなくても良い。ほかにも子供のころ見た沖縄の公園でよく見かけた小動物はまだある。
例えば「アフリカマイマイ」。
アフリカマイマイとは
茶色い大きなカタツムリだ。
集中して素早く手を伸ばさないと尻尾を切って逃げられてしまうジューミーと違って、取るのは簡単なので夢中になって取ったような記憶はないが、グロテスクな茶色と白の貝殻は幼児期の記憶に焼き付いている。
ちょうどクンブーイリチーのお皿を持ってきてくれた食堂のおばさまに聞いてみる。
「あのー、アフリカマイマイって、まだこの辺にいますか?」
「アフリカマイマイ?
うーん。。。。最近あんまり、見ないねぇ~」
「あ、そう。」
ここでもジューミーと同じようなことが起こっている。誰もが当たり前に思っている生き物が知らないうちに消えつつあるのだ。
「昔は食べたけどねぇ~」
僕はちょっと驚いて叫んでしまった。
「えっ、アフリカマイマイって、食えるんですか?」
「うん。昔は食べたよ。
でもね、何年か前くらいから『寄生虫がいるからアフリカマイマイに触るな』っていう話になってねぇ~。」
「ふーん。」
子供のころ、公園の木の幹に這っているアフリカマイマイを平気で素手で捕まえていたものだ。
あれは危険だったというのか?
「今でも、雨降るとその辺に出てくると思うんだけどねぇ~」
どうやらジューミーもアフリカマイマイも那覇の街中にやってきた観光客にはそう簡単には見られないようだ。
2011/04/30
アメリカ企業とヨーロッパ企業の違い(その2)
「目標を全部達成したのに、なにが問題?」
ベルギー人Fはここぞとばかりに強調した。
「うん、いい質問だ。
そして、その点こそがアメリカ企業とヨーロッパ企業との違いなんだ。」
「なるほど」
「いいか、そのアメリカ人はこういう風に言われたんだ。
『目標を全部達成したのは一見良いことのようにも見えるが、
実は、目標自体がチャレンジングでなかったことを意味している。
お前は、しっかりがんばりきらないと達成しない目標を立てなかった。
もしチャレンジングな目標を複数立てていれば、全部すべて達成したりはしなかっただろう。
だから、評価しない、と。」
「うーむ、なるほど・・・。」
「ヨーロッパよりもアメリカ企業の方が、チャレンジに重点を置いてるんだ。
逆にいうとアメリカでは目標を全部を達成したりしないが、部分的でも達成できたことを積極的に評価する。
ヨーロッパはもう少し目標がコンサバだ。」
「じゃあ、日本はどう見る?」
「オレの見るところ、アメリカを積極的チャレンジの端とすると、日本が保守的の反対の端で、ヨーロッパは真ん中という感じかな。」
同感だ。
日本企業では無難な目標を立てて置かないと、達成できなかったことでネガティブに評価される感じだ。
しかも難しいことを達成した場合にについて、積極的に評価される感じが全くしない。
なぜかはわからないが、日本では他人を積極的に評価すると、そのことで自分の評価が下げられてしまう恐れを感じるときがある。
つまり、
『お前はあの程度のことを評価するのか』
と言われそうで、進んで他人を評価しにくいのだ。
この窮屈感を変えるには一体どうしたらいいのだろう?
ベルギー人Fはここぞとばかりに強調した。
「うん、いい質問だ。
そして、その点こそがアメリカ企業とヨーロッパ企業との違いなんだ。」
「なるほど」
「いいか、そのアメリカ人はこういう風に言われたんだ。
『目標を全部達成したのは一見良いことのようにも見えるが、
実は、目標自体がチャレンジングでなかったことを意味している。
お前は、しっかりがんばりきらないと達成しない目標を立てなかった。
もしチャレンジングな目標を複数立てていれば、全部すべて達成したりはしなかっただろう。
だから、評価しない、と。」
「うーむ、なるほど・・・。」
「ヨーロッパよりもアメリカ企業の方が、チャレンジに重点を置いてるんだ。
逆にいうとアメリカでは目標を全部を達成したりしないが、部分的でも達成できたことを積極的に評価する。
ヨーロッパはもう少し目標がコンサバだ。」
「じゃあ、日本はどう見る?」
「オレの見るところ、アメリカを積極的チャレンジの端とすると、日本が保守的の反対の端で、ヨーロッパは真ん中という感じかな。」
同感だ。
日本企業では無難な目標を立てて置かないと、達成できなかったことでネガティブに評価される感じだ。
しかも難しいことを達成した場合にについて、積極的に評価される感じが全くしない。
なぜかはわからないが、日本では他人を積極的に評価すると、そのことで自分の評価が下げられてしまう恐れを感じるときがある。
つまり、
『お前はあの程度のことを評価するのか』
と言われそうで、進んで他人を評価しにくいのだ。
この窮屈感を変えるには一体どうしたらいいのだろう?
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2.会社の外人(エクスパット等)
2011/04/27
アメリカ企業とヨーロッパ企業の違い(その1)
ある日、僕はアメリカ企業にエクスパットとして日本に来ているベルギー人Fと話しこんでいたときのこと。
いろいろな話をしているときにたまたまFが言った。
「アメリカの会社は、ヨーロッパの会社とは違うんだ。」
ベルギー人の発言である。なかなか興味深いと思って、質問してみた。
「悪いけど、ちゃんと理解できたと思わない。
それって、どういう意味?」
するとFはかなり丁寧に説明を始めた。
「そうだな・・・。例えば、こういうことだ。
個人のチャレンジについての考え方が違う。」
「?」
「その昔、俺はヨーロッパの会社にいたんだ。
そのあとアメリカの会社に移って、それから日本に来た。」
「うん」
「アメリカの会社に移ってしばらくしてから、個人の年間目標評価の面談があったんだ。
オレは年間目標のすべてをクリアして、面談に臨んだ。
もちろん、褒められると思うだろ?」
「うん、当然」
「ヨーロッパの会社でもそうだ。
ところがだ、そのアメリカの会社ではそうはならなかった。
アメリカ人上司には全く褒められなかったんだ。」
「目標を全部達成したんでしょ!?」
「その通り。
でも、その逆にその上司には『だから、ダメだ』と言われたんだ。」
いろいろな話をしているときにたまたまFが言った。
「アメリカの会社は、ヨーロッパの会社とは違うんだ。」
ベルギー人の発言である。なかなか興味深いと思って、質問してみた。
「悪いけど、ちゃんと理解できたと思わない。
それって、どういう意味?」
するとFはかなり丁寧に説明を始めた。
「そうだな・・・。例えば、こういうことだ。
個人のチャレンジについての考え方が違う。」
「?」
「その昔、俺はヨーロッパの会社にいたんだ。
そのあとアメリカの会社に移って、それから日本に来た。」
「うん」
「アメリカの会社に移ってしばらくしてから、個人の年間目標評価の面談があったんだ。
オレは年間目標のすべてをクリアして、面談に臨んだ。
もちろん、褒められると思うだろ?」
「うん、当然」
「ヨーロッパの会社でもそうだ。
ところがだ、そのアメリカの会社ではそうはならなかった。
アメリカ人上司には全く褒められなかったんだ。」
「目標を全部達成したんでしょ!?」
「その通り。
でも、その逆にその上司には『だから、ダメだ』と言われたんだ。」
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2.会社の外人(エクスパット等)
2011/04/24
ランブータンの剥き方
ある日のこと。
昼休みの後、クアラ・ルンプールの会議室にいると華僑Hが白いビニール袋を提げてやってきた。
スーパーかどこかで何か買ってきたみたいだ。なにか食べ物が入っているに違いない。
「なにか買ってきたの?」
「ドリアン探してきた。」
「えっ、ドリアン・・・」
と身を引きかけると、
「大丈夫。心配しないで。
ドリアン見たけど、イマイチ良いのがなかったよ。」
「ふーん」
「だから、替わりにランブータンを買ってきた。
食べる~?」
「うん。ちょうだい。」
買ってきた袋を見ると、ランブータンがホールでごろごろ入っていた。
「あのさ、どうやって食べればいいのかな?」
ホテルなどで食べるときには、当然切ったりしてあってそのまま食べられるのだが、ホールで渡されてもどうしていいのかよくわからない。
「じゃあ、ランブータンの剥き方を教えるね。左手で下半分を持って。」
Hのやるのを見ながら、毛むくじゃらのランブータンを一つ取って左手でつかんだ。
「で、上から右手でつかんで、一気にすばやくまわす!!」
ランブータンの上半分を右手でつかんで、一気に回転させると、毛のついた皮がプリッと取れて
中から白い身が出てきた。
やっぱり剥きたてはみずみずしい!!
フルーツはなんでもホールからの剥きたてに限るね。
マンゴスチンは危険?
カテゴリ:
2.会社の外人(エクスパット等)
2011/04/23
オキナワ・クリスチャン・スクールの校則
オキナワ・クリスチャン・スクールのアルバムと一緒に、"スクール・ルール"という一枚のプリント紙が出てきた。
それには、こんな内容が箇条書きに記されていた。
1.部屋や廊下で走らない
2.叫ばない
3.ぶったり、蹴ったり、押したりしない
4.良い子でいること
5.Miss W(先生の名前)の言うことを聞くこと
6.ゴミはゴミ箱に入れる
7.学校の裏や、岩のところに行かない
8.石を投げない
幼稚園全体の校則というより、担任でお世話になったMiss Wの決めた個人的なルールだと思われる。
道徳的な内容というよりも具体的な禁止事項、特に1と2が目を引く。
1.部屋や廊下で走らない (Don't run in the room, or on the walkway)
2.叫ばない (Don't scream)
日本の感覚としては、幼稚園の子供なんて、走ったり叫んだりしてあたりまえだし、そんなことを禁止できないとハナからあきらめているようにも見えるが、アメリカン・スクールでは禁止ルールの第1と第2だったのだ。
欧米人は日本人みたいにオフィスで絶対に小走りしたりしないが、子供の頃から『室内を走ってはいけない』ときつく教え込まれているのに違いない。
それには、こんな内容が箇条書きに記されていた。
1.部屋や廊下で走らない
2.叫ばない
3.ぶったり、蹴ったり、押したりしない
4.良い子でいること
5.Miss W(先生の名前)の言うことを聞くこと
6.ゴミはゴミ箱に入れる
7.学校の裏や、岩のところに行かない
8.石を投げない
幼稚園全体の校則というより、担任でお世話になったMiss Wの決めた個人的なルールだと思われる。
道徳的な内容というよりも具体的な禁止事項、特に1と2が目を引く。
1.部屋や廊下で走らない (Don't run in the room, or on the walkway)
2.叫ばない (Don't scream)
日本の感覚としては、幼稚園の子供なんて、走ったり叫んだりしてあたりまえだし、そんなことを禁止できないとハナからあきらめているようにも見えるが、アメリカン・スクールでは禁止ルールの第1と第2だったのだ。
欧米人は日本人みたいにオフィスで絶対に小走りしたりしないが、子供の頃から『室内を走ってはいけない』ときつく教え込まれているのに違いない。
2011/04/17
オキナワ・クリスチャン・スクールのアルバム
片付けをしていたら幼稚園のアルバム一式が出てきた。僕の幼稚園の卒業アルバムは「オキナワ・クリスチャン・スクール」のものである。
オキナワ・クリスチャン・スクールは沖縄米軍基地に赴任する軍関係者の子女のために作られたアメリカン・スクールであり、幼稚園から高校までが同じ敷地内にまとめられていた。
僕は毎朝、太い腕に金色のうぶ毛が生えたドライバーさんが運転するスクール・バスに乗り込み、当時住んでいた那覇市内から国道58号線を通って、米軍基地の戦闘機を横目に見ながらクリスチャン・スクールに通っていたのだ。
クリスチャン・スクールというだけあって、アメリカ人の先生から英語でジーザス様のお話を聞き、ジーザス様のプリントにクレヨンで色を塗っていた記憶がある。
アルバムの1ページ目には、いろいろな年代と出身国を代表してわずか9名の生徒が振袖を着たり、スカーフをかぶったりして国際性豊かな学校を表しているのだが、なぜかこの中に僕が浴衣を着て写っている。
母親に聞いてみた。
「あのさ、なんで僕はアルバムのトップページに写ってるの?」
「いいじゃないの。」
「だからさ~、途中転入なのになんでこんなところに幼稚園を代表して選ばれてるわけ?」
「もっとカッコイイ男の子や、美人の女の子はいたのだけど、
あなたは顔がとっても日本人だがら浴衣が一番似合ったのよ。」
「・・・」
つまり、各世代と多様な民族性を表す写真に適当だったということか。
ところで、日本と違って、アメリカの学校アルバムはWeb化が進んでおり、30年も前の『オキナワ・クリスチャン・スクール』のアルバムはしっかりオンライン化されている。
YearBooksのサイトはこちら
http://www.e-yearbook.com/
きっと平均的なアメリカ人は幼稚園から高校、大学までの学校アルバムが一通りオンラインで見られるから、場所を取る大きなアルバムを廃棄できるに違いない。もちろん有料だけどね。
一方、僕はと言えば、幼稚園だけのためにYearBooksに入るのもばかばかしく、したがっていつまでも重たいアルバムを捨てられないままなのだった。
オキナワ・クリスチャン・スクールは沖縄米軍基地に赴任する軍関係者の子女のために作られたアメリカン・スクールであり、幼稚園から高校までが同じ敷地内にまとめられていた。
僕は毎朝、太い腕に金色のうぶ毛が生えたドライバーさんが運転するスクール・バスに乗り込み、当時住んでいた那覇市内から国道58号線を通って、米軍基地の戦闘機を横目に見ながらクリスチャン・スクールに通っていたのだ。
クリスチャン・スクールというだけあって、アメリカ人の先生から英語でジーザス様のお話を聞き、ジーザス様のプリントにクレヨンで色を塗っていた記憶がある。
アルバムの1ページ目には、いろいろな年代と出身国を代表してわずか9名の生徒が振袖を着たり、スカーフをかぶったりして国際性豊かな学校を表しているのだが、なぜかこの中に僕が浴衣を着て写っている。
母親に聞いてみた。
「あのさ、なんで僕はアルバムのトップページに写ってるの?」
「いいじゃないの。」
「だからさ~、途中転入なのになんでこんなところに幼稚園を代表して選ばれてるわけ?」
「もっとカッコイイ男の子や、美人の女の子はいたのだけど、
あなたは顔がとっても日本人だがら浴衣が一番似合ったのよ。」
「・・・」
つまり、各世代と多様な民族性を表す写真に適当だったということか。
ところで、日本と違って、アメリカの学校アルバムはWeb化が進んでおり、30年も前の『オキナワ・クリスチャン・スクール』のアルバムはしっかりオンライン化されている。
YearBooksのサイトはこちら
http://www.e-yearbook.com/
きっと平均的なアメリカ人は幼稚園から高校、大学までの学校アルバムが一通りオンラインで見られるから、場所を取る大きなアルバムを廃棄できるに違いない。もちろん有料だけどね。
一方、僕はと言えば、幼稚園だけのためにYearBooksに入るのもばかばかしく、したがっていつまでも重たいアルバムを捨てられないままなのだった。
2011/04/14
マイケル・ジャクソン・ドリンク
ある日のことマレーシア華僑のHがやってきて言った。
「マレーシアに『MJドリンク』、っていうのがあるのを知ってるか?」
「なにそれ?、知らない」
「じゃあ、マレーシアに来たら飲ませてあげる」
「ありがとう。で、MJってなに?」
「あなた、マイケル・ジャクソンを知らないの!?」
「もちろんマイケル・ジャクソンを知ってるけど、ドリンクってどういうこと?」
「だ・か・ら~、『ブラック&ホワイト』よ!!」
「は?」
なんだか全然よくわからない。
実際にマレーシアに行って見たドリンクはこんなものだった。
次のリンクのページ下段の写真
http://onemalaysia.tripod.com/id10.html
黒い物体はゼリーのようなCincauというもの。白い液体はSoy Milkらしい。
黒いゼリーについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Grass_jelly
二つ目のリンクはCincauについてのWikiのページだが、確かにマレーシア・シンガポールではマイケル・ジャクソン・ドリンクとして知られると書いてある。
つまり、マレーシア人Hはその場で思いついたギャグを言ったのではなく、ごくフツーにこのドリンクを呼んだだけだったのだ。
「マレーシアに『MJドリンク』、っていうのがあるのを知ってるか?」
「なにそれ?、知らない」
「じゃあ、マレーシアに来たら飲ませてあげる」
「ありがとう。で、MJってなに?」
「あなた、マイケル・ジャクソンを知らないの!?」
「もちろんマイケル・ジャクソンを知ってるけど、ドリンクってどういうこと?」
「だ・か・ら~、『ブラック&ホワイト』よ!!」
「は?」
なんだか全然よくわからない。
実際にマレーシアに行って見たドリンクはこんなものだった。
次のリンクのページ下段の写真
http://onemalaysia.tripod.com/id10.html
黒い物体はゼリーのようなCincauというもの。白い液体はSoy Milkらしい。
黒いゼリーについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Grass_jelly
二つ目のリンクはCincauについてのWikiのページだが、確かにマレーシア・シンガポールではマイケル・ジャクソン・ドリンクとして知られると書いてある。
つまり、マレーシア人Hはその場で思いついたギャグを言ったのではなく、ごくフツーにこのドリンクを呼んだだけだったのだ。
カテゴリ:
2.会社の外人(エクスパット等)
2011/04/10
ジューミー知ってる?
その日、たまたま仕事の都合があり、僕は30年ぶりに沖縄・那覇の地に降り立った。
父親の仕事の都合で沖縄に引越し、僕は幼稚園~小学校低学年まで那覇に住んでいた。
が、幼すぎて沖縄のことはぜんぜん何も覚えていない。
こうして何も記憶にないのにアイデンティティーのみが存在する、という奇妙な状況を僕は抱えていた。
(それでも僕は沖縄の何かを知っているはずだ・・・・)
かすかな手掛かりを求めて、ホテルのインフォメーション・センターを訪れた。
普通は「首里城への行き方を教えてください」とか、「観光モデルコースを紹介してください」とかを頼むところである。
デスクには人のよさそうなお姉さまが座っていた。
「こんにちは。」
「はい。こんにちは。」
「あのー・・・・・
『じゅんみー』って、分かりますよね?・・・・」
「あっ、『ジューミー』ですね。はい。」
お姉さんの発音はやや僕の『じゅんみー』と異なっていた。
「あのですね。『じゅんみー』を見たいんですけど・・・、どこ行ったらいいですか?」
『じゅんみー』というのは小型のミドリ色のトカゲである。幼児の僕は那覇港近くのきゃべつ畑で毎日のようにこのトカゲを右手で握って捕まえていた。
(記憶喪失の人は、なにか象徴的ななにかを見ると記憶を回復することがあるのだ・・・)
ジューミー(=アオカナヘビ)の画像へのリンク
http://homepage3.nifty.com/japrep/lizard/kanahebi/text/aokana.htm
「ジューミー・・・・最近見なくなりましたねぇ~。
那覇ではすっかり見なくなりました。」
「えっ・・・那覇にいない・・・、じゃあ動物園とかにいますか?」
「うーん、・・・・ジューミー・・・動物園・・・たぶんいない・・」
まあ、そうなのだろう。
本土の感覚でいうと、きっとドジョウを水族館でみたい、とか聞いているのに等しい要求だ。
「じゃあ、どこに行ったら見れます?」
「そうねぇ・・・。運が良ければ、その辺にいるけど・・・ねぇ・・・。」
デスクのお姉さんは、振りかえってもう一人のお姉さんに訪ねた。
「ねえ、ジューミー、知ってる?」
「?」
「みどりのトカゲ。。。。中部(沖縄本島中央部)では、別の名前なのよね、アンダチャーとか。。。」
「あっ、アンダチャーね。・・・・そういえば最近、見ないですね。」
本物を見せられない替わりなのか、デスクのお姉さんは複数のホテル従業員に聞き込みをしてくれ、那覇の大半は『ジューミー』、中部は『アンダチャー』、宮古では『・・・』(ごめんなさい忘れてしまいました)などとまとめて教えてくれた。
突飛な要求に対してもやさしいデスク2人だが、なんで大の大人が小さなトカゲにこだわっているのか、さぞ疑問に思っただろう。
さて、こうして僕はジューミーは別名『アンダチャー』という情報を得て、失われた沖縄の記憶を求めて那覇の町に出ていくことにした。
父親の仕事の都合で沖縄に引越し、僕は幼稚園~小学校低学年まで那覇に住んでいた。
が、幼すぎて沖縄のことはぜんぜん何も覚えていない。
こうして何も記憶にないのにアイデンティティーのみが存在する、という奇妙な状況を僕は抱えていた。
(それでも僕は沖縄の何かを知っているはずだ・・・・)
かすかな手掛かりを求めて、ホテルのインフォメーション・センターを訪れた。
普通は「首里城への行き方を教えてください」とか、「観光モデルコースを紹介してください」とかを頼むところである。
デスクには人のよさそうなお姉さまが座っていた。
「こんにちは。」
「はい。こんにちは。」
「あのー・・・・・
『じゅんみー』って、分かりますよね?・・・・」
「あっ、『ジューミー』ですね。はい。」
お姉さんの発音はやや僕の『じゅんみー』と異なっていた。
「あのですね。『じゅんみー』を見たいんですけど・・・、どこ行ったらいいですか?」
『じゅんみー』というのは小型のミドリ色のトカゲである。幼児の僕は那覇港近くのきゃべつ畑で毎日のようにこのトカゲを右手で握って捕まえていた。
(記憶喪失の人は、なにか象徴的ななにかを見ると記憶を回復することがあるのだ・・・)
ジューミー(=アオカナヘビ)の画像へのリンク
http://homepage3.nifty.com/japrep/lizard/kanahebi/text/aokana.htm
「ジューミー・・・・最近見なくなりましたねぇ~。
那覇ではすっかり見なくなりました。」
「えっ・・・那覇にいない・・・、じゃあ動物園とかにいますか?」
「うーん、・・・・ジューミー・・・動物園・・・たぶんいない・・」
まあ、そうなのだろう。
本土の感覚でいうと、きっとドジョウを水族館でみたい、とか聞いているのに等しい要求だ。
「じゃあ、どこに行ったら見れます?」
「そうねぇ・・・。運が良ければ、その辺にいるけど・・・ねぇ・・・。」
デスクのお姉さんは、振りかえってもう一人のお姉さんに訪ねた。
「ねえ、ジューミー、知ってる?」
「?」
「みどりのトカゲ。。。。中部(沖縄本島中央部)では、別の名前なのよね、アンダチャーとか。。。」
「あっ、アンダチャーね。・・・・そういえば最近、見ないですね。」
本物を見せられない替わりなのか、デスクのお姉さんは複数のホテル従業員に聞き込みをしてくれ、那覇の大半は『ジューミー』、中部は『アンダチャー』、宮古では『・・・』(ごめんなさい忘れてしまいました)などとまとめて教えてくれた。
突飛な要求に対してもやさしいデスク2人だが、なんで大の大人が小さなトカゲにこだわっているのか、さぞ疑問に思っただろう。
さて、こうして僕はジューミーは別名『アンダチャー』という情報を得て、失われた沖縄の記憶を求めて那覇の町に出ていくことにした。
2011/04/07
回顧展・レトロスペクティブ
あるときフランス人Sと雑談をしていたときのこと。
「知人Kは土日に、日本人アーティストAの回顧展を見に行くんだって。」
するとSは事も無げにこう言った。
「そう。。。つまりその日本人アーティストAはもう死んでるってことね。」
(ちょっとドキッとしながら)
「え、あっ、きっとそうだね。昔のアーティストだから・・・・・」
しかしSはフランス人らしく明快だった。
「だって、回顧展なんでしょ?!」
そうなのだ。
そもそも「回顧展(retrospective)」とは昔の作品を並べるという意味なのではなく、故人の作品展という意味なのだ。
以来、僕は「回顧展」と書いてあるポスターを見る度にSの言葉を思い出して、独り言を言う。
(つまり、死んでるってことね。)
「知人Kは土日に、日本人アーティストAの回顧展を見に行くんだって。」
するとSは事も無げにこう言った。
「そう。。。つまりその日本人アーティストAはもう死んでるってことね。」
(ちょっとドキッとしながら)
「え、あっ、きっとそうだね。昔のアーティストだから・・・・・」
しかしSはフランス人らしく明快だった。
「だって、回顧展なんでしょ?!」
そうなのだ。
そもそも「回顧展(retrospective)」とは昔の作品を並べるという意味なのではなく、故人の作品展という意味なのだ。
以来、僕は「回顧展」と書いてあるポスターを見る度にSの言葉を思い出して、独り言を言う。
(つまり、死んでるってことね。)
カテゴリ:
2.会社の外人(エクスパット等),
フランス人
2011/04/02
ドライヤー用の壁掛けフック
スポーツクラブであまり見慣れないドライヤーを発見。家に帰ってから検索してみるとスイスのRezという会社のものと分かった。
Rezのサイトへのリンクをつけておく。
http://www.rez-ag.ch/englisch/prod_vendaval_vs_e.html
これは「壁掛けドライヤー」とでもいうべき機器で、簡単に言うとドライヤーを送風口を下に向けた状態で壁に固定した感じだ。
結果、スイッチボタンを押して作動させると手ぶらで髪の毛を乾燥させることができる。
おおーっ、スゴい!!
こんな便利なものを、なんであんまり見かけないんだ??・・・・
でも・・・子供はどうやって使うんだろう???
あらためてよく考えてみるとドライヤーの使用って、シャワーのそれに似ている。
ハンズ・フリーにして両手を使いたいこともあるし、とはいえ手にもって、吹き出し口を微妙に調整したいこともある。。。
じゃあ、シャワー同様に普通のハンド・ドライヤーを壁に掛けるためのフックがあればいいんではないか?
家庭用のドライヤー・フック。
でも、そんなものは見たことない。。。。
なんで無いんだろう???
Rezのサイトへのリンクをつけておく。
http://www.rez-ag.ch/englisch/prod_vendaval_vs_e.html
これは「壁掛けドライヤー」とでもいうべき機器で、簡単に言うとドライヤーを送風口を下に向けた状態で壁に固定した感じだ。
結果、スイッチボタンを押して作動させると手ぶらで髪の毛を乾燥させることができる。
おおーっ、スゴい!!
こんな便利なものを、なんであんまり見かけないんだ??・・・・
でも・・・子供はどうやって使うんだろう???
あらためてよく考えてみるとドライヤーの使用って、シャワーのそれに似ている。
ハンズ・フリーにして両手を使いたいこともあるし、とはいえ手にもって、吹き出し口を微妙に調整したいこともある。。。
じゃあ、シャワー同様に普通のハンド・ドライヤーを壁に掛けるためのフックがあればいいんではないか?
家庭用のドライヤー・フック。
でも、そんなものは見たことない。。。。
なんで無いんだろう???
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