そういう意味では、あやしいところはない。むしろ予想通りだった。
そして、カウンターの後ろには青いターバンをぐるぐる頭に巻いた髭面のがっしりとした男が落ち着いてすわっている。
ターバンしているから、きっとシーク教徒だ。
「どうぞ、おかけください。」
頭の良い、話のできる雰囲気を感じた。とりあえず、示された椅子に座る。
「こんにちは。ワタシは、"シン"といいます。」
「はい。こんにちは。」
実はこの会話にはほとんど意味はない。
名前による差別をなくしていく考え方から、シーク教徒の男性は全員"シン"という名前なのだ。
ご興味のある方は・・・"シク教の教えと文化"保坂 俊司 をお勧めします。
wikipedia シク教
「今はインド全土でホーリー(Holi)というお祭りの最中です。
駅に行っても、列車に乗るためのチケットを買うことはまずできないでしょう?」
「お祭り? 今が?」
「はい。そうです。
とても多くの人が故郷に帰ったりするのでチケットはどこも売り切れです。」
(日本でいう年末年始みたいな感じか?・・・)
リクシャの運転手の替わりにクレームするつもりで入ってきたはずだったが、こうして会話をするうちに、いつの間にかシーク教徒"シン"さんに丸めこまれ、結局、彼の手配する運転手と自動車で旅行することにしたのだった。
でもこの時、彼の説明したことはおそらく正しかったと思う。
このあとインドのお祭り"ホーリー"の、外国人をも容赦しない『ものすごい迫力』を思い知ることになる・・・。
つづく
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2 件のコメント:
続きアップお願いします。ホーリーのことは聞いたことがあるので楽しみです。
Akiyoさん
長くに返事もせずに放置してしまい申し訳ありません。復活したら続きをアップするつもりにはしていますが、すぐにはできそうもありません。そのうち忘れた頃に見ていただければ幸いです。
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