ある日、しばらく滞在している華人WがムスリムのビジターLと一緒に帰る前に声をかけてきた。
「今日は特別な日なんだが、一緒に食事にいかないか?」
「特別?」
「そうなの、特別な日なの。私の誕生日!!」
とムスリムL。
そんなわけで、その他数人と一緒にレストランに行き、夕食を食べ始めた。
「ねえ、日本語で、ハッピー・バースデーの歌を歌ってよ。」
「ハッピバースデー、トゥー、ユーって、やつか?」
「ダメダメ!! それは英語でしょ!!」
「日本語で、そんな歌あったかなぁ・・・」
すると華人Wがコメントした。
「例えば、ハッピー・バースデーの同じメロディーで、広東語バージョンとか、福建語バージョンとかあるよ。」
(ハッピー・バースデーの歌の日本語ねぇ・・・どこまで行っても全部カタカナだなぁ)
考え込んでいると誕生日本人のLが質問する。
「ハッピー・バースデーは、日本語でなんていうの?」
「お誕生日おめでとう」
「それそれ!! だから、それを歌ってよ!!」
すると同席していたコンサルの日本人Hさんがひらめいたらしく、ハッピー・バースデーのメロディーで歌い始めた。僕もすぐに一緒に入った。
「お誕生日、おめでとー
お誕生日、おめでとー
お誕生日ー おめで・(字余りで、ちょっともたつく)・・・Lさ~ん
お誕生日、おめでとーう!!」
こうしてLさんはすっかり大満足。
「どうもありがとう!!」
それにしても、どうやら日本には適当なお誕生日ソングがない、ということらしい。
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