ある日のこと。
インド人Aは会議室に日本人Hさんを呼ぶと、仕事の進捗が芳しくないのではないか、とまくしたてていた。Hさんは座ったまましばらくAの言い分を無言で聞き続け、Aの話がそろそろ繰り返しに入るころあいを見計らって、さっと右手を挙げた。
「・・・・・・・」
返事を要求している相手から、ようやく出てきた意思表示に思わず口を閉じたA。それを見て、Hさんは椅子からゆっくりと身体を起こすと、Aの顔を覗き込んでゆっくりと口を開いた。
「オレはな、この仕事を何年もやってきた。いろいろなことを経験してきた。」
「・・・・・・」
「いいか、オレの目を見ろ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
AとHさんの間で鋭い視線が交錯する。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
まるで極道映画のような気合に飲まれ、さすがのインド人Aも黙り込み、特にそれ以上くどくど言わずに帰って行った。
教訓1; インド人にも気合は通用する
このまま話が終わるとかっこいいのだが、世の中そううまくはいかない。
結局、Hさんは目標を達成することができなかったのだ。そしてその後、インド人AはHさんの言う何もかもを何も信用せず、どう説明しようが一切何も聞かなくなってしまったのだった。
教訓2; インド人、2回も騙されない
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