ジューミーと30年前の沖縄の記憶を探して、那覇の町を歩いていたがとりあえず食堂に入ることにした。
沖縄料理を食べたら、なにかを思い出すかもしれない。
写真はアーサのお吸い物。沖縄ではきわめて一般的なお吸い物だ。
塩味ベースのお吸い物をすすりながら考えてみた。
別にジューミーでなくても良い。ほかにも子供のころ見た沖縄の公園でよく見かけた小動物はまだある。
例えば「アフリカマイマイ」。
アフリカマイマイとは
茶色い大きなカタツムリだ。
集中して素早く手を伸ばさないと尻尾を切って逃げられてしまうジューミーと違って、取るのは簡単なので夢中になって取ったような記憶はないが、グロテスクな茶色と白の貝殻は幼児期の記憶に焼き付いている。
ちょうどクンブーイリチーのお皿を持ってきてくれた食堂のおばさまに聞いてみる。
「あのー、アフリカマイマイって、まだこの辺にいますか?」
「アフリカマイマイ?
うーん。。。。最近あんまり、見ないねぇ~」
「あ、そう。」
ここでもジューミーと同じようなことが起こっている。誰もが当たり前に思っている生き物が知らないうちに消えつつあるのだ。
「昔は食べたけどねぇ~」
僕はちょっと驚いて叫んでしまった。
「えっ、アフリカマイマイって、食えるんですか?」
「うん。昔は食べたよ。
でもね、何年か前くらいから『寄生虫がいるからアフリカマイマイに触るな』っていう話になってねぇ~。」
「ふーん。」
子供のころ、公園の木の幹に這っているアフリカマイマイを平気で素手で捕まえていたものだ。
あれは危険だったというのか?
「今でも、雨降るとその辺に出てくると思うんだけどねぇ~」
どうやらジューミーもアフリカマイマイも那覇の街中にやってきた観光客にはそう簡単には見られないようだ。
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