2010/05/08

日本の五徳に直接乗るマキネッタ

五徳(ごとく)、つまりガスコンロの上に鍋などを置く鉄枠の形状は、西洋式と中華そして、日本の一般的なもので異なる。

1.日本式
 くどくど説明する意味も特にないとは思うが普通、日本のモノは三点で鍋をささえるようになっており、中華鍋のような底が丸い鍋であっても一応、安定する。

2.中華式
 中華の五徳は中華鍋に合わせて円形であるのか普通で、中華鍋を振る場合には、振った後に円形五徳の位置に戻すと自動的に正しい位置に『落ちる』ようになっており、日本の五徳では置くときにしっかりと三点で支えるように戻さなくてはならないが、まあ、一般家庭で普通に料理する分には特に問題にならない。

3.西洋式
 西洋式では五徳というよりも鍋の上に平らな鉄格子を置いているという感じだ。
この方式は油を入れて、フライパンを前後に揺らす、といった動作がやりやすい。
日本の三点支持の五徳でフランス料理のシェフのようにフライパンを前後に動かして同じことをやろうとすると、表面がざらざらしている五徳に対して、無理やりフライパンをこすりつけることになり、上手にできない。とはいえ、同様の動作はやってなれないこともない。



さて、ということで日本の三点五徳であっても同様の調理はだいたいできるのだが、五徳の形状差異のおかげで日本ではどうも使いにくい調理機器が一つある。

それは、マキネッタ、つまり直火式エスプレッソ・メーカー。

例;モカエキスプレス

二段重ねで細く高くなる一般的なマキネッタの構造は、はっきり言って日本の五徳に合わず、仮に載せられてもどうしても不安定だ。

このため日本の一般家庭では、五徳の上に平らな金網を載せてから、金網の上にマキネッタを載せるケースが少なくない。つまりこの時、金網は五徳形状を西洋式に変換するためのアダプターに他ならない。

が、あるとき僕は日本の五徳に載るであろうマキネッタを発見した!!

それが"LAVAZZA PRINCIPESSA" 下の写真の通りだ。



製造したLavazza社が日本の五徳形状への対応を意図したとは思えず、これはたまたまであろう。

しかし、この日本人にとって大変すばらしい金網アダプタ不要のマキネッタはほとんど販売されていない。

つまり、製造販売会社はそれほどマキネッタを日本に売るつもりがない、ということなのだろう。



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