2010/08/28

青いターバンのシーク教徒に丸め込まれる

リクシャの運転手が指さす先の、"Travel Agency"と書いてある商店街の中の小さな店のドアを押して入ると、中はやっぱり旅行代理店で、横長の白いカウンターがあり、その手前に客用の椅子がいくつかならんでいた。

そういう意味では、あやしいところはない。むしろ予想通りだった。

そして、カウンターの後ろには青いターバンをぐるぐる頭に巻いた髭面のがっしりとした男が落ち着いてすわっている。

ターバンしているから、きっとシーク教徒だ。

「どうぞ、おかけください。」

頭の良い、話のできる雰囲気を感じた。とりあえず、示された椅子に座る。

「こんにちは。ワタシは、"シン"といいます。」

「はい。こんにちは。」

実はこの会話にはほとんど意味はない。

名前による差別をなくしていく考え方から、シーク教徒の男性は全員"シン"という名前なのだ。

 ご興味のある方は・・・"シク教の教えと文化"保坂 俊司 をお勧めします。

  wikipedia シク教

「今はインド全土でホーリー(Holi)というお祭りの最中です。

 駅に行っても、列車に乗るためのチケットを買うことはまずできないでしょう?」


「お祭り? 今が?」

「はい。そうです。

 とても多くの人が故郷に帰ったりするのでチケットはどこも売り切れです。」


(日本でいう年末年始みたいな感じか?・・・)

リクシャの運転手の替わりにクレームするつもりで入ってきたはずだったが、こうして会話をするうちに、いつの間にかシーク教徒"シン"さんに丸めこまれ、結局、彼の手配する運転手と自動車で旅行することにしたのだった。

でもこの時、彼の説明したことはおそらく正しかったと思う。

このあとインドのお祭り"ホーリー"の、外国人をも容赦しない『ものすごい迫力』を思い知ることになる・・・。

つづく


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2010/08/21

ジャイプール・ゾウ使いのピッケル

インド・ジャイプールのアンベール城にはゾウがいた。

金さえ払えば、ゾウの輿に乗って坂道を登ってこられる。こんな感じに。


ゾウの背中に載っているのは輿だけではない。輿の前にはゾウ使いがまたがっている。

いったいゾウ使いはどのようにゾウに指図をしているのか?

と思ってみると、ゾウ使いは手に先のとがったピッケルのような金属の棒を持っている。

ゾウ使いはゾウの首にまたがって、ピッケルの先をゾウの首のあたりに刺さるようににひっかけ、行きたい方向に頭を引っ張ることで、ゾウを『操縦』しているのだった。


おつかれさま。

ゆっくり水浴びしてくれ・・・。



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2010/08/18

豆腐であって豆腐でないもの

以前にこんなことがあった。

中国人は「ドクダミ茶」をお茶とは思わない

中国人は植物としての「茶」以外の材料を使って、お茶のようなドリンクをつくっても、それに『なになに茶』という名前はつけたくないらしい。

『おおーっ、さすが中国人は頭がいい、理屈が通っている』

と思っていたのだが、そうでもないらしい例を最近思いついた。

それは、豆腐であって豆腐でないもの、『杏仁豆腐』である。

次に中国人におなじことを言われたら、言い返してみよう。以下練習。

「日本人が『ドクダミ茶』とかいうときの『茶』という漢字の使い方はおかしい。

 『茶』っていうからには、お茶という特定の植物の葉を使っているものでないと

 納得できない。」

「うーん、なるほど。

 じゃあ中国人は豆なんかぜんぜん使ってないのに、

 なんで『杏仁豆腐』って、言うのかな?」


「・・・・・」

「日本には『高野豆腐』っていうのがあるけど、これは豆を使ってるんだよね。」

さてさて、こんな会話をする機会があるのかしれないが、いつか聞いてみたい。


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2010/08/07

ムスリムのシーフード制限に対する華人の質問

あるときムスリムLと、華人Wと一緒にランチに行くことになった。

メニューにどうしても制限がでるので、ムスリムLに聞くと、肉はハラールがあるので食べられないが、魚なら大丈夫だという。

さて、レストランで食事をしながらムスリムLの食事制限の内容をもう少し確認することにした。

「魚は大丈夫なんだよね。」

「うん、魚は食べられる。スシも好き。」

「なんだ。寿司屋はオーケーね。・・・ところで、エビは食べられるの?」

「エビは大丈夫。」

すると、横から何でも食う華人Wが入ってきた。

「こいつら、エビはいいけど、カニはダメなんだよな。」

「なんで?」

「海と陸地を行ったり来たりするやつはダメなんだ。」

するとゆっくり確認するようにムスリムLが続けた。

「そうね。・・・カニは種類によるわね。」

とはいえ、なんだかあんまりはっきりしない感じである。

すると、華人Wが今度は質問をしてきた。

「日本の肉はちゃんとお祈りしてハラールになるような手順で捌いてないからダメなんだろ。

 じゃあ、魚はなんで、お祈りして捌かなくてもオーケーなんだ?


「・・・・」

「つまりだな、魚をさばくときには、お祈りなしに

 頭から切ろうが、尻尾から切ろうが、、腹から切り裂こうが

 ぜんぜん問題ないってことだろ?

 どういうことなんだ?」


全くもって華人らしいストレートな質問。遠慮のない言い方にびっくりしたが、内容はもっともだ。

この話どうもよくすっきりしないままなのだが、こんな説明を発見した。

どうやら個人と地域でかなり差があるらしい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E7%9C%9F%E6%96%99%E7%90%86#.E4.B8.AD.E5.9B.BD.E3.83.A0.E3.82.B9.E3.83.AA.E3.83.A0.E3.81.AE.E9.A3.9F.E4.BA.8B.E3.81.AE.E7.89.B9.E5.BE.B4


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