2013/12/30

プラハ・石畳パターン写真集

プラハのOld Townは街全体の歩道がモザイクになった石畳に敷き詰められていた。同行していたオーストラリア人Kもいかにもヨーロッパな風景に感激しきり。

「ねえ、この石ってすごい量だよね。誰かがどこかから運んできたんだろうけど、ものすごい労力。どこから運んできたのかな?」

「・・・・・」

オーストラリア人Kにとっては、石畳はあまり興味の対象ではないようだったが、僕はあまりにいろいろなバリエーションがある石畳に心をうばわれ、わずかな自由時間を使ってひたすら足元ばかりを見て過ごした。

ということで石畳ばかり集めて、珍しくも写真ばかり貼ってみます。

斜めだけど市松模様

斜めの格子

スイス大使館前はこちら。大使館前ではちゃんと気をつかっているのだ。


ダビデの星。大使館前なのでしょう。

こんなパターンもあり。

似てるけど少し違う。

茶色い石が含まれる場合もある。(日本的には赤石っていうのかな?)




たまには崩れているところも・・・。これらの石は完全にキューブなのですね。


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2013/12/24

インド人によるインド人撃退法(その3)


インドではセールスマンを断るときに「要らない」とは言わないらしい。

これが普通だとすると、例えば戸別訪問するセールスマンはどの家からも

『明日、来い』

と言われることになる。

(これは、結構、手ごわいな・・・)

そして、さらに浮かんだ疑問・・・・・。

(インドのセールスマンは本当に買うつもりの人とそうではない人の区別がつくのだろうか?)

その疑問を思い浮かべた瞬間に、僕の脳裏にボロをまとった空想のインド人行者の姿が現れ、そして破顔大笑した。

『ようやくわかったのか。だから、Aが最初からそう言っているではないか。インドでは誰が言っているどの内容が本当で、何が本当でないのか、簡単にはわからないのだよ。あーっはっはっははっ!!』




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2013/12/23

インド人によるインド人撃退法(その2)

その日、インド人Aとの食事を終えて、家に帰りながら僕はAとの会話をひとり反芻した。

(そうか、インドではセールスマンを断るときに「明日、来い」っていうのか・・・)

これを期日を守れなかったときの自分に適用してみたらどうなるだろう。

<以下、空想の会話>

「昨日はうんたら、こうたら・・・・うん、明日やるよ」

その翌日。

「あーだら、こーだら・・・・・キミは正しい。明日やるよ」

そのまた翌日。

「実は昨日状況がかわって・・・なんとかかんとか・・・・そうだな、明日やろう。」

おおーっ、これぞまさしくインド人。

きっとインド流では、自分は期日を約束したなどと考えてはいけないのだろう。

2013/12/22

インド人によるインド人撃退法(その1)

あるとき欧米駐在経験の長いインド人Aと食事をしていると、珍しくインドについて語り始めた。

「インドっていうのは複雑なんだ。インドでは人の言っていることが本当の場合とそうではない場合とがある。」

「・・・」

「欧米で誰かが『問題がある』と言ったら、きっと問題がある。しかし、インドではそうとは限らない。」

「・・・・・」

理解に苦しむ僕の顔を見ながら、インド人Aは続けた。

「そうだな・・・例えばこういうことだ。インドで何か問題が発生したとする。しかし、締切まで2ヶ月あったとしたら、インド人は『問題ない』と言う。1ヶ月前でも『問題ない』と言い、そして1週間前になって初めて『我々は問題を抱えている』と言い出す。」

「なるほど。」

僕はノープロブレムを繰り返すインド人を想像しながらうなづいた。

「インド人の言うことは立場と状況で変わる。もう一つ例を出そう。欧米では不要な品を売りつけるセールスマンがやってきたら、『それは要らない』と言って断る。おそらく日本でもそうだろう。」

「うん、そうだね。」

「ところが、インドでは不要な品を売りたがるセールスマンがやってきても、『そんなものは要らない』と言って断るようなことはしない。」

「えっ!? じゃあ、なんて言うの?」

僕はいったいインド人がしつこいセールスマンをどのように断るのか、固唾を呑んで聞き入った。

「インドではセールスマンを断るときにはこう言うのだ。 『明日、来い』、と。」

2013/11/30

子供を産むと、どうなる?


あるときシンガポール人Sと、ベトナム人Nと食事の雑談をしながら、子供の話になったことがあった。

シンガポール人Sが言うにはこうだった。

「シンガポールには人が足りないんだ。人が足りないから外国人をどんどん受け入れているうちに、人口が6百万円いるうちの1/3が外国人になってしまっている。」

「ふーん。」

相づちを打つと、華僑Sは饒舌に続ける。

「だから、シンガポールは子供を優遇してるんだ。子供が一人生まれるたびに税金が減っていく仕組みになっている。オレなんか、妻が最初の子供を産んだときに税金が減って、次の子供が生まれるときに、もっと税金が減るって予期していたら、産まれたとたんに税金がゼロになってしまった。なんでかわかる?」

こちらに、そんな理由がわかるはずはない。Nと僕は首を振った。

「いや・・・わからない。」

「2人目の子供は双子だったんだ。だから、一度に子供2人増えて、今では税金ゼロだよ、はっはっはっ・・・。」

嬉しそうに笑うSに対して、普段から物静かなベトナム人Nはゆっくりと語り始めた。

「それはいいね。ベトナムはふたりっ子政策だから・・・ね。」

話好きのSがすかさず突っ込みを入れた。

「じゃあベトナムでは、子供が3人になったらどうなるんだ?」

「仕事でマイナスが出るの。例えば、マネジャーだった人が3人目の子供を作ったりすると、マネジャーから降格させられたりするのよ。」

「ええっー!!」

Sと僕は、ただびっくりして目を白黒させるだけなのだった。

2013/11/24

フレッシュ・ジュースって、なんだ?


あるときインド人Aがアメリカの泊まったホテルでフロントに電話をして、フレッシュジュースを注文したことがあったそうだ。

「部屋までフレッシュ・ジュースを持ってきてくれないか?」

「フレッシュ・ジュース?」

「そうだ、フレッシュ・ジュースを頼む」

「どういう意味だ? フレッシュにということで、今、容器を開けたばかりのジュースならあるぞ。それでいいか?」

これを聞いてインド人Aは『アメリカ人はフレッシュ・ジュースもわからないのか』、と憤慨していたようなのだが、そんなことを言われても僕もあんまりピンと来ない。

ここでの疑問点は『じゃあ、フレッシュ・ジュースとはなんだ?』ということにつきる。

http://joshi-spa.jp/45064

http://asa-kudamono.com/f-juce-102

ということで、フレッシュ・ジュースは缶やピンに入っているような100%ジュースとは絶対に違うものらしい。

これって、そのアメリカ人が知らないというよりも、むしろ生活レベルの違いのような・・・。

大事な違いらしいから、黙って覚えとこ。

2013/06/25

エステーローダーはカッコ悪い?

電車の中でなにげなく車内を見渡した僕はエスティローダーの吊り広告を発見し、しばらく眺めていた。

『エスティローダー?』

おぼろげな記憶だが、以前はこれを『エスティ』ではなく『エステーローダー』って言っていたのではなかったのか?

ロゴを見ると "ESTÉE RAUDER"となっていて、TÉEの最初のÉの上にはフランス語のアクサンらしき横棒が上についているから、少なくともフランス語として見る限り“エスティ”と読むよりも“エステー”の方が発音的に正しそうに思える。

でも、目の前で広告されているのは間違いなく『エスティ』ローダーだ。

僕はふと中学のころにD組のことを『ディーぐみ』と言わずに『デーぐみ』と呼ぶことでバカにされていた老先生を思い出した。

果たしていつかのタイミングでESTÉE LAUDERは『エステー』はカッコ悪いから『エスティ』を名乗ることにしたのか、それともこれは単なる記憶違いなのか・・・?

と、ここまで書いていろいろググったところ、僕と同じ疑問を持ってわざわざエスティに質問した猛者がいることがわかりました。続きは下記リンクからどうぞ。

2013/06/15

おんな言葉に混乱する中国人

中国人Vとタイ人Wと一緒にタイ・レストランで食事をとっていたときのことだ。

食事がタイ・レストランだけに自ずと話題はタイのこととなる。やがて中国人Vはタイ語のあいさつについて質問を始めた。ところで中国人Vは女性、タイ人Wは男性である。

「ねえ、タイ語でこんにちはって、なんていうの?」

するとWは女性のVと僕の両方をそれぞれ見て、手元の紙にアルファベットを書き付けてみせてくれた。

「男性がサワディカプ、女性はサワディカだ。」

  "Sawat di kab"     "Sawat di ka"

さてあいさつを学んだVは、早速まじめに反芻しながら練習を始めた。

「えーっと、あの店員さんは女性だからサワディカで、Wに言うときはサワディカプ」

「あっ、ちがうちがう!」

Wは、女性のVに女言葉、男性の僕に男言葉をそれぞれ別々に説明したつもりだったらしいのだが、Vはそうではなく敬称のように自分が話しかける相手の性別によって、二種類の語尾を使いわけなければならないものと思い込んだのである。

「えっ?ちがう???」

この後もVはしばらく混乱。基本、中国語には男言葉・女言葉のようなものがないので、Vには男女で語尾が違うということ自体がよく分からないようなのだった。

たとえ理屈でわかっていても、最初にすっと腹の中に入り込んだ間違いを後から直すのって、誰でも難しいんだよね。



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2013/06/01

PM2.5は中国への言いがかり?


先日、北京からやってきた中国人Cと向かい合って、レストランで食事をしていると、思い出したようにCがこんな話をし始めた。

「東京に北京の大気汚染が飛んでいくという話を聞いたがそれは本当か?」

僕が『そうだよ、なんとかしてくれ』、と言おうと考えながら、口に入っている料理を急いで飲み込もうとしていると、彼は続けた。

「あんな遠くにまで・・・。」

Cは顔をしかめて、手を広げてそんなことありえないだろというような顔をしている。つまり、彼には汚染小物質が海を越えて気流に地球のどこまでも運ばれていくことがある、というような知識を全く持ち合わせていないようなのだ。

逆にいうと、つまり、彼は『東京に北京の大気汚染が飛んでくる』という話を、どこかの日本人が中国に投げている『言いがかり』と捉えていることになる。

(やっかいなことになったな・・・)

中国人のメンツをつぶすとマズイことなるという話はよくあるので、僕は中国ではなく、モンゴルを選択し、また汚染物質ではなく黄砂の話をすることにした。

「季節によって、モンゴルから舞い上がった黄砂が気流に乗って日本まで来るよ。」

「ほんとか?」

「干している洗濯物に黄砂がついた、って、ワイフが嫌がっているよ。」

「・・・それは最近のことか?」

「いや・・・黄砂が日本に飛んでくるのは以前からの現象だと思うけど。」

Cは依然として懐疑的だった。

さて

彼にPM 2.5が中国から日本に飛んでくるのは、普通の自然現象で、かつ日本ではよく知られた現象であることを納得させるにはどうすればよかったのだろう?
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