2010/05/28

タカシマヤ?

シンガポールのオフィスに行ったときのこと。

「今日はこのオフィスで、夕方から有志参加の日本語レッスンがあるんですよ」

「へーえ。いいですね」

「実はワタシも参加してるんです」

「日本語レッスンはどんな感じですか?」

すると急に手を振って

「いえいえ、ビギナーですよ」

「・・・」  

「でも少しは日本語話せますよ」

「うん、例えば?」

「コンニチハ」

「うん」

「サヨウナラ」

「はい、素晴らしい」

「タカシマヤ」

「ん? タカシマヤ?」

「タカシマヤはとても有名です」

「えっ、でもまあいいや。じゃあ、他には?」

「今はこれだけ。後は勉強中。」

つまり日本語レッスンしてても、コンニチハとサヨウナラしか分からないということね。

それにしても、タカシマヤが挨拶と同レベルとは知らなかったなぁ~。



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2010/05/22

インドに長期出張した華人の愚痴

ある日、華人Jと雑談していると、インドの愚痴をこぼし始めた。

「インドに2カ月出張してたんだけど、大変だった。」

「あの仕事、大変そうだな」

「いや、仕事はいいんだ。

 メシが大変なんだよ、メシが。」


「なんで?」

「だって、インドだぞ!!」

「うん。インド。」

「インドだから、食事は全部カリーだ。

 ひたすら毎日毎食、

 『カリー、ライス、ナーン』、『カリー、ライス、ナーン』、『カリー、ライス、ナーン』

 この三点セットの繰り返しだ。このほかには全く何もない!!」


「でも、カレーにも違う種類があるだろ?」

「ああ、確かにな。でも、どれも似たようなもので大別する三種類くらいしかない。

 要するにだ、朝昼晩に

 『カリーA、カリーB、カリーC』

 という順番に食べたとするだろ。すると、その翌日は、

 『カリーB、カリーC、カリーA』

 みたいにABCの順番が変わってだな、そしてその次の日は

 『カリーC、カリーB、カリーA』

 というように変わるのみ。

 とにかく、ひたすらそんな感じだ。」


「ふーん。で、その食事ごとには

 『カリー、ライス、ナーン』

 となるわけか。」

「そうなんだよ!! そのとおりだ!!

 『カリーA、ライス、ナーン』

 『カリーC、ライス、ナーン』

 『カリーB、ライス、ナーン』

 ああ、あああーっ!!」


どうやら華人Jにとって、インドの食生活は耐えがたいくらい単調であるらしいのだった。


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2010/05/20

メジャー・ブランドが席巻しない多彩な固形石鹸

出張やら個人的な旅行やらで海外のホテルにいろいろ泊まったことあるわけだが、よく考えると一度として同じ固形石鹸を見ていないような気がしている。

ホテルではシャワーないしは、バスタブ(・・・有ればだが)のところにもちろん、固形石鹸が用意されているのであるが、同じホテルに連泊すると同じ固形石鹸を見るのは当然として、地域が一緒でも他のホテルと同じ石鹸に出くわしたことは今だかつて一度もない。

つまり、固形石鹸というのは地域別少しずつ異なるものが世界中に数多ある、ということなのだろう。

原理的には固形石鹸を作るのは鍋さえあれば可能なので、大掛かりな設備も必要なく、しかも安いのでメジャー・ブランドが席巻する(・・・おやじギャグ?)ということもないのであろう。

コスメで輸入される一部の高価な石鹸は別として、一般的な世界の固形石鹸のブランドがどのくらいあるのか知れないが、きっとコレクションとして成り立つくらいの種類があるに違いない。

コスメ観点を抜きにして、世界各地の多彩な石鹸を輸入して紹介する固形石鹸インポート・ショップ、こんなものがどこかでブレイクできるかもしれないなぁ、と思ったりする

それとも、とっくにもうあるのかな?


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2010/05/18

アメリカ大統領選挙に対する学生達の活動

僕が留学寮に住んでいた年は、4年に一度のアメリカ大統領選挙の年だった。

テレビ・ラジオでは連日、候補者間のディベートやら、副大統領候補間のテレビ・ディベートなどが放映されており、僕は英語の練習のため、スピーチを録音したりしていた。

そんなある日、大学内の芝生広場に座ってジューイッシュのPとランチを食べていると、男子学生の集団が大声で、

「ブッシュ、クェール!! ブッシュ、クェール!! ブッシュ、クェール!!」

と手を振り上げて、叫びながら行進してきた。

正副大統領候補者名を大声で連呼し続けているが、あまりにハイテンションで、なんだかお祭りの神輿を担いでいる男たちのようにイッてしまっているようにも見えた。

その時である。

黙って、ランチボックスを食していたジューイッシュのPは鞄から、A4サイズの

『クリントン、ゴア』

のカラフルなカードを出して、騒々しいブッシュ・クェール軍団から正面に見える向きにして、自分の膝に立てかけた。

そして、そのまま無言で食事を続けた。

騒がしいリパブリカン達に対する静かで譲ることのない自己主張。

そのジューイッシュのPは、僕の周りで唯一、いつもホームレスに小銭をくれてやっていた男であった。

留学生はホームレスに金を渡すべきか?



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2010/05/16

みどりに感情的な英国人?

あるとき英国人Aの運転する車に載せてもらって英国内を移動していたときのことだ。

道路周辺の家々の庭が大変よく手入れされているのでつい

「とてもきれいですねぇ」

とコメントすると、英国人Aは誰に言うということもなく、運転しながらこうつぶやいた。

「そうね・・・。

 でも、きっと英国人はちょっとみどりに対して感情的すぎるところがあるわね。

 みどりがなくなるような計画に対しては、いろいろな反対運動がおこったりもするし・・・。」


彼女が具体的に何を考えているのかは良く分からなかったが、今のままにみどりを維持することに対するしがらみや不便もあるのだろうなぁ、と彼女のつぶやきからは感じたのを今でも覚えている。


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2010/05/14

吹き抜けのあるホテルの弱点

スペイン・グラナダのHotel Austriaはゴメレス坂にあり、その入口は、バラをあしらったタイルで表示されていた。

たいして大きなホテルではないのだが、ホテル内部に吹き抜けがあった。



なかなかすごいなぁと思ってこのような写真を撮ったりしたのだが、一つ明確な弱点があった。

それは、防音が悪い!!

なんのことはない、吹き抜けが全部の部屋から発生する音を響かせるからに違いなく、つまり吹き抜けがあるから防音が悪いのだった。


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2010/05/12

ガイジンの豆腐観?

ある日、外資エクスパットのスコットランド人ルーニーがこんなことを言い出した。

「トーフって味がしないよね。」

「いやいや、そんなことはない」

「トーフの上にカツオブシとか、ネギとか、載っているし、しょう油もかけるから、そういう味はする。

 だが、トーフ自体には味がない!!」


「いや。薬味を載せなくても豆腐それ自体に豆腐の味があるよ。」

「味もしないから、トーフを食べること自体にも僕は意味がないと思ってるんだ。」

「だからぁ~、豆腐にも味があるって。」

「それが証拠に、ガイジンにとってトーフとはダイエットをしている女性用の食品にすぎない。」
 
「あのね、豆腐にもいろいろなクオリティーのものがあって、確かに味が薄いものがあるのは認めるよ。

 でも、豆腐自体の味わうためのトーフのフルコースなんていうのもある。」

「トーフのフルコース!! クレイジーだ!!

 そんなものはいったい誰が食うんだ!!」


「上等の豆腐はとってもおいしいよ。

 豆腐のフルコース、行ってみる?」

「いや、絶対遠慮しとく。」

かくて、ルーニーは日本に住んでいるにもかかわらず、豆腐の味を知らず、なぜか豆腐に対する偏見が刷り込まれたままなのだった。


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2010/05/10

リクシャでデリー駅ではないところに連れて行かれる

こうしてリクシャはデリー駅に向けて出発した。



リクシャが走ると、生温かいインドの空気が流れ込んでくる。


ロータリーのような(ラウンドアバウトだ)交差点を二、三回曲がったりしてしばらく走り、そしてリクシャは商店街の一角に停車した。

  ラウンドアバウトについて・・・直進・ブレーキ・半周 !!



そして、運転手はぼそっと言った。

「ここが鉄道駅だ」

ちょっと待て。

確かに僕はデリーの様子を知らないが、目の前にあるのはどう見ても鉄道駅ではない。

「デリーの駅に行ってくれ、といったはずだが?」

すると運転手は目の前の商店に進むように手振りをして、そして決まり悪そうに小声で言った。

「ここが駅だ。」

「ここは駅ではない


すると運転手は困ったように続けた。

「今はホリの最中だから、鉄道チケットはとれる訳がない。」

運転手の指し示す方向を見ると、そこには一軒のオフィスがあり看板には英語も出ていた。

"Travel Agency"

という文字も見える。

つまり、リクシャの運転手はここの主人に言いつけられて旅行代理店に客を連れてきたのだ。

彼はここが駅でないこともわかっているが、ボスと客との間に板挟まっているのが見て取れた。

しかし、「ホリ」とはなんだろう・・・。

目の前の代理店に入って、ドンに直接話を聞かないとどうにもならないように思われた。

つづく



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2010/05/08

日本の五徳に直接乗るマキネッタ

五徳(ごとく)、つまりガスコンロの上に鍋などを置く鉄枠の形状は、西洋式と中華そして、日本の一般的なもので異なる。

1.日本式
 くどくど説明する意味も特にないとは思うが普通、日本のモノは三点で鍋をささえるようになっており、中華鍋のような底が丸い鍋であっても一応、安定する。

2.中華式
 中華の五徳は中華鍋に合わせて円形であるのか普通で、中華鍋を振る場合には、振った後に円形五徳の位置に戻すと自動的に正しい位置に『落ちる』ようになっており、日本の五徳では置くときにしっかりと三点で支えるように戻さなくてはならないが、まあ、一般家庭で普通に料理する分には特に問題にならない。

3.西洋式
 西洋式では五徳というよりも鍋の上に平らな鉄格子を置いているという感じだ。
この方式は油を入れて、フライパンを前後に揺らす、といった動作がやりやすい。
日本の三点支持の五徳でフランス料理のシェフのようにフライパンを前後に動かして同じことをやろうとすると、表面がざらざらしている五徳に対して、無理やりフライパンをこすりつけることになり、上手にできない。とはいえ、同様の動作はやってなれないこともない。



さて、ということで日本の三点五徳であっても同様の調理はだいたいできるのだが、五徳の形状差異のおかげで日本ではどうも使いにくい調理機器が一つある。

それは、マキネッタ、つまり直火式エスプレッソ・メーカー。

例;モカエキスプレス

二段重ねで細く高くなる一般的なマキネッタの構造は、はっきり言って日本の五徳に合わず、仮に載せられてもどうしても不安定だ。

このため日本の一般家庭では、五徳の上に平らな金網を載せてから、金網の上にマキネッタを載せるケースが少なくない。つまりこの時、金網は五徳形状を西洋式に変換するためのアダプターに他ならない。

が、あるとき僕は日本の五徳に載るであろうマキネッタを発見した!!

それが"LAVAZZA PRINCIPESSA" 下の写真の通りだ。



製造したLavazza社が日本の五徳形状への対応を意図したとは思えず、これはたまたまであろう。

しかし、この日本人にとって大変すばらしい金網アダプタ不要のマキネッタはほとんど販売されていない。

つまり、製造販売会社はそれほどマキネッタを日本に売るつもりがない、ということなのだろう。



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2010/05/06

ワサビを要求するベジタリアン

先日、ベジタリアンなビジターLがやってきたときのこと。

ランチに事前にベジタリアン・フードを特別注文して、とある中華料理店につれていった。

出てきたのは、蒸籠に入った小龍包ならぬ、ベジタリアンの蒸し料理。

それから、野菜スープと、ボウルに入った白いご飯。

なかなかおいしそうである。

「じゃあ、いただきまーす!!

と食べ始めたところで、ふとベジタリアンLが言った。

「ワサビ、ないかしら?」

僕にとっては完全に想定外の要求だ。

「えっ、ワサビ?・・・・刺身につける、あのワサビのこと?」

「そう。ジャパニーズ・フードによく出てくる、あのワサビよ。」

驚きながら聞き返す。

「ベジタリアン・フードだから、寿司も刺身もないけど、何につけるの?」

「ご飯につけたいの。ワタシ、ご飯にワサビをつけて食べるの好きよ。」

「わかった。聞いてみるけど、中華料理店だからないかもよ・・・。」

内心、ワサビは中華料理店にはないのではないかと思いながら、ウェイターを捕まえてみる。

「すみませ~ん!!

 ワサビつけてご飯食べたいって言ってるんですけど、ワサビあります?」


するとウェイターさんは落ち着いてこう答えた。

「厨房に確認しますので、少々お待ちください」

さすがに即答はできないみたいだったが、

しかし、それでもワサビはあったのである。

3分後、ウェイターさんが小皿にかなりきちんとしたワサビをのせてやってきた。

そして、ベジタリアンLは満足げにお箸でワサビをちょっとずつ載せながら白御飯を食べた。

刺身はなくても、白御飯にワサビ!!

約一年前に外国人にはワサビは不人気だと書いたが、違うルートで浸透しつつあるのかもしれない、と再認識した。

刺身は広まっても、ワサビは広まらない?



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2010/05/04

ジブラルタル海峡をフェリーで渡る

ジブラルタル海峡を渡るタンジェ(モロッコ)->アルヘシラス(スペイン)のフェリーは220DHだった。

船体には、青と赤と黄色を装飾され、デカデカと"Euro Ferry"と書いてある。

さて、船に乗って最初にしようとしたこと。

それは水を買い、カラカラに乾いた喉を潤すこと。

売店にはガラス・ケースに氷と冷たいコーラが並んでいる!!

モロッコの冷蔵庫はどれも効きがイマイチでずーっとしっかり冷えたものが飲めなかったのだ。

大げさだが、この光景は天国に見えた。

ところが早速コーラを手にとって、DHを出して支払おうとすると

「うちは、ペセタでないとダメだ。

 フェリーが港を出たら両替所が開くからそこで両替してくれ。」


と断られた。

そうなのだ。船に乗った瞬間にすでにアフリカを出ていることを思い知らされた。

フェリーの出航とともに、象牙色の箱型の家々が並ぶタンジェの街が視界から海のかなたに消えた。

そして冷えたミネラル・ウォーターを片手に夕陽の大西洋、そしてゆっくりと見えてくるスペインの陸地の陰を眺めた。

気がつくと、空にはモロッコでは一度も見ることのなかった雲が浮かんでいる。

最後に英国領ジブラルタルの白い崖を横目に見ながら、スペイン・アルヘシラスに到着すると、何もかもがすっかりヨーロッパに変わっており、モロッコらしいものは何一つ見つけることはできなくなっていた。


モロッコ旅行終了

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2010/05/02

華人からのスモール・ギフトに応えて?

華人Mは、ある任務を追って日本にやってきた。

日本の関係者多数を集めて、そのための説明会を行った。

「というわけで、皆さんの協力が必要です」

Mは会議の最後をこのように締め、説明会は終了。

10分後、同僚と話をしている僕のところに、華人Mがやってきて言った。

「あなたにスモール・ギフトがあります」

そういってMは包装紙に包んだ小さな箱を差し出した。

Mと僕が会うのはこの日が初めてである。いぶかしみながら思わずやや失礼な言葉が口にでた。

「ありがとう。でも、なんで?」

するとMは笑顔で手を振りながら

「いやなに、ただのスモール・ギフトだよ。開けて、開けて」

こうして僕は卓上メモ挟み、とでもいうような小物を貰った。

翌日以降、僕は全く同じ卓上メモ挟みを、Mの説明会に出ていた関係者たちの机上に、3つまで見つけた。

いずれも明らかなキー・パーソン。

つまりMは露骨にスモール・ギフトをばらまいていたわけだが、華人としてはフツーの行動なのかもしれない。

僕はどのようにスモール・ギフトを受け取れば良かったのか?

じっくり考えた上での僕なりの案はこちら。

「サンキュー、マイ・フレンド!」

フレンドとは華人の感覚では便宜を図ってやる相手、つまり朋友。

Mにはこの一言で十分だろう。

今後のためにちょっと練習。

「あなたにスモール・ギフトがあります」

「サンキュー、マイ・フレンド!」

「じゃあ開けてみて!」

「ああーっ、これはいいねぇ!」

「そうだろう、マイ・フレンド!!」


うん、これはなんだか正しくアジアな感じ。


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