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2011/05/14

マンゴスチンは危険?



ランブータンの剥き方の続き。

華僑Hはこんどは別の袋からマンゴスチンをゴロゴロ取りだした。

「マンゴスチンもあるよ~。食べてみて。」

「おおーっ、これがマンゴスチン。」

なんでも親切に教えてくれる華僑Hが実演してくれた。

「マンゴスチンの剥き方はこんな感じ。

 手のひらを組んでマンゴスチンを一個、手のひらの間に挟む。」


「うん、それで」

「で、手のひらの一番下の部分に力を入れて、マンゴスチンを押しつぶす感じ。」

カバッ!!

すると、赤茶色のマンゴスチン分厚い皮が割れて中から白いジューシーなフルーツ部分が出てきた。

「わかった。やってみる。」

マンゴスチンを手のひらの皮膚の一番厚い部分に挟んで、下向きに力を入れようとしたときHに止められた。
 
「あ、待って!!」

「ん?」

「マンゴスチンの皮の赤い汁は服につくと取れないの。

 だから、もっと身体から離してマンゴスチンを外に向けて開くようにやってみて。」


カバッ!!

手で剥けるフルーツってみかんだけかと思っていたが、ランブータンもマンゴスチンもお手軽なフルーツだったのだ。


ところでマンゴスチンの皮に含まれる汁は染料(黄色の)につかわれるほどのものらしい。

WIKIマンゴスチン

あぶない、あぶない。


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2011/04/30

アメリカ企業とヨーロッパ企業の違い(その2)

「目標を全部達成したのに、なにが問題?」

ベルギー人Fはここぞとばかりに強調した。

「うん、いい質問だ。

 そして、その点こそがアメリカ企業とヨーロッパ企業との違いなんだ。」


「なるほど」

「いいか、そのアメリカ人はこういう風に言われたんだ。

 『目標を全部達成したのは一見良いことのようにも見えるが、

  実は、目標自体がチャレンジングでなかったことを意味している。

  お前は、しっかりがんばりきらないと達成しない目標を立てなかった。

  もしチャレンジングな目標を複数立てていれば、全部すべて達成したりはしなかっただろう。

  だから、評価しない、と。」


「うーむ、なるほど・・・。」

「ヨーロッパよりもアメリカ企業の方が、チャレンジに重点を置いてるんだ。

 逆にいうとアメリカでは目標を全部を達成したりしないが、部分的でも達成できたことを積極的に評価する。

 ヨーロッパはもう少し目標がコンサバだ。」


「じゃあ、日本はどう見る?」

「オレの見るところ、アメリカを積極的チャレンジの端とすると、日本が保守的の反対の端で、ヨーロッパは真ん中という感じかな。」

同感だ。

日本企業では無難な目標を立てて置かないと、達成できなかったことでネガティブに評価される感じだ。

しかも難しいことを達成した場合にについて、積極的に評価される感じが全くしない。

なぜかはわからないが、日本では他人を積極的に評価すると、そのことで自分の評価が下げられてしまう恐れを感じるときがある。

つまり、

『お前はあの程度のことを評価するのか』

と言われそうで、進んで他人を評価しにくいのだ。

この窮屈感を変えるには一体どうしたらいいのだろう?



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2011/04/27

アメリカ企業とヨーロッパ企業の違い(その1)

ある日、僕はアメリカ企業にエクスパットとして日本に来ているベルギー人Fと話しこんでいたときのこと。

いろいろな話をしているときにたまたまFが言った。

「アメリカの会社は、ヨーロッパの会社とは違うんだ。」

ベルギー人の発言である。なかなか興味深いと思って、質問してみた。

「悪いけど、ちゃんと理解できたと思わない。

 それって、どういう意味?」

するとFはかなり丁寧に説明を始めた。

「そうだな・・・。例えば、こういうことだ。

 個人のチャレンジについての考え方が違う。」


「?」

「その昔、俺はヨーロッパの会社にいたんだ。

 そのあとアメリカの会社に移って、それから日本に来た。」


「うん」

「アメリカの会社に移ってしばらくしてから、個人の年間目標評価の面談があったんだ。

 オレは年間目標のすべてをクリアして、面談に臨んだ。

 もちろん、褒められると思うだろ?」


「うん、当然」

「ヨーロッパの会社でもそうだ。

 ところがだ、そのアメリカの会社ではそうはならなかった。

 アメリカ人上司には全く褒められなかったんだ。」


「目標を全部達成したんでしょ!?」

「その通り。

 でも、その逆にその上司には『だから、ダメだ』と言われたんだ。」




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2011/04/24

ランブータンの剥き方



ある日のこと。

昼休みの後、クアラ・ルンプールの会議室にいると華僑Hが白いビニール袋を提げてやってきた。

スーパーかどこかで何か買ってきたみたいだ。なにか食べ物が入っているに違いない。

「なにか買ってきたの?」

「ドリアン探してきた。」

「えっ、ドリアン・・・」

と身を引きかけると、

「大丈夫。心配しないで。

 ドリアン見たけど、イマイチ良いのがなかったよ。」


「ふーん」

「だから、替わりにランブータンを買ってきた。

 食べる~?」


「うん。ちょうだい。」

買ってきた袋を見ると、ランブータンがホールでごろごろ入っていた。

「あのさ、どうやって食べればいいのかな?」

ホテルなどで食べるときには、当然切ったりしてあってそのまま食べられるのだが、ホールで渡されてもどうしていいのかよくわからない。

「じゃあ、ランブータンの剥き方を教えるね。左手で下半分を持って。」

 Hのやるのを見ながら、毛むくじゃらのランブータンを一つ取って左手でつかんだ。

「で、上から右手でつかんで、一気にすばやくまわす!!」

ランブータンの上半分を右手でつかんで、一気に回転させると、毛のついた皮がプリッと取れて

中から白い身が出てきた。

やっぱり剥きたてはみずみずしい!!

フルーツはなんでもホールからの剥きたてに限るね。



マンゴスチンは危険?


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2011/04/14

マイケル・ジャクソン・ドリンク

ある日のことマレーシア華僑のHがやってきて言った。

「マレーシアに『MJドリンク』、っていうのがあるのを知ってるか?」

「なにそれ?、知らない」

「じゃあ、マレーシアに来たら飲ませてあげる」

「ありがとう。で、MJってなに?」

「あなた、マイケル・ジャクソンを知らないの!?」

「もちろんマイケル・ジャクソンを知ってるけど、ドリンクってどういうこと?」

「だ・か・ら~、『ブラック&ホワイト』よ!!」

「は?」

なんだか全然よくわからない。

実際にマレーシアに行って見たドリンクはこんなものだった。

次のリンクのページ下段の写真
http://onemalaysia.tripod.com/id10.html

黒い物体はゼリーのようなCincauというもの。白い液体はSoy Milkらしい。

黒いゼリーについて
http://en.wikipedia.org/wiki/Grass_jelly

二つ目のリンクはCincauについてのWikiのページだが、確かにマレーシア・シンガポールではマイケル・ジャクソン・ドリンクとして知られると書いてある。

つまり、マレーシア人Hはその場で思いついたギャグを言ったのではなく、ごくフツーにこのドリンクを呼んだだけだったのだ。


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2011/04/07

回顧展・レトロスペクティブ

あるときフランス人Sと雑談をしていたときのこと。

「知人Kは土日に、日本人アーティストAの回顧展を見に行くんだって。」

するとSは事も無げにこう言った。

「そう。。。つまりその日本人アーティストAはもう死んでるってことね。」

(ちょっとドキッとしながら)

「え、あっ、きっとそうだね。昔のアーティストだから・・・・・」

しかしSはフランス人らしく明快だった。

「だって、回顧展なんでしょ?!」

そうなのだ。

そもそも「回顧展(retrospective)」とは昔の作品を並べるという意味なのではなく、故人の作品展という意味なのだ。

以来、僕は「回顧展」と書いてあるポスターを見る度にSの言葉を思い出して、独り言を言う。

(つまり、死んでるってことね。)



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2010/08/07

ムスリムのシーフード制限に対する華人の質問

あるときムスリムLと、華人Wと一緒にランチに行くことになった。

メニューにどうしても制限がでるので、ムスリムLに聞くと、肉はハラールがあるので食べられないが、魚なら大丈夫だという。

さて、レストランで食事をしながらムスリムLの食事制限の内容をもう少し確認することにした。

「魚は大丈夫なんだよね。」

「うん、魚は食べられる。スシも好き。」

「なんだ。寿司屋はオーケーね。・・・ところで、エビは食べられるの?」

「エビは大丈夫。」

すると、横から何でも食う華人Wが入ってきた。

「こいつら、エビはいいけど、カニはダメなんだよな。」

「なんで?」

「海と陸地を行ったり来たりするやつはダメなんだ。」

するとゆっくり確認するようにムスリムLが続けた。

「そうね。・・・カニは種類によるわね。」

とはいえ、なんだかあんまりはっきりしない感じである。

すると、華人Wが今度は質問をしてきた。

「日本の肉はちゃんとお祈りしてハラールになるような手順で捌いてないからダメなんだろ。

 じゃあ、魚はなんで、お祈りして捌かなくてもオーケーなんだ?


「・・・・」

「つまりだな、魚をさばくときには、お祈りなしに

 頭から切ろうが、尻尾から切ろうが、、腹から切り裂こうが

 ぜんぜん問題ないってことだろ?

 どういうことなんだ?」


全くもって華人らしいストレートな質問。遠慮のない言い方にびっくりしたが、内容はもっともだ。

この話どうもよくすっきりしないままなのだが、こんな説明を発見した。

どうやら個人と地域でかなり差があるらしい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E7%9C%9F%E6%96%99%E7%90%86#.E4.B8.AD.E5.9B.BD.E3.83.A0.E3.82.B9.E3.83.AA.E3.83.A0.E3.81.AE.E9.A3.9F.E4.BA.8B.E3.81.AE.E7.89.B9.E5.BE.B4


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2010/07/24

That's "乙女チック"

あるとき、マレーシアから華人Hがやってきて数日間、英語でシステム研修の講師をやってくれることになった。

研修二日目が始まろうとしたとき、一緒に研修を受けていた日本人Iさんがこう話しかけてきた。

「Hさんの英語って、かなりなまってますよね。」

「そうですね。東南アジア人って感じですね。」

「私、特にHさんが『処理が自動です』っていうときの英語が気になって、気になって・・・」

「なんでまた?」

「あの "Automatic"っていうときの英語がなまっているから、

 日本語の『女の子っぽい』っていう意味の

 『乙女チック』って聞こえてしまって、おかしくておかしくて・・・」


「ああ、あれね。良く出てくるね。

 『オトメ・チック!』ってやつ。」

「そう、それよ!!」

さて、マレーシア華人Hさんは、僕らがこんな会話をしているのを知るわけもなく研修二日目を始めた。

当然のことだが、ときどき間をあけて反応を確認してくる。

「なにか質問はありませんか?」

すると日本人Iさんが手を挙げて質問した。

「念のため確認ですが、こちらの処理はシステムが自動的にやってくれるんですね?」

「イエス、オトメ・チック!!」

必死でこみ上げる笑いをこらえながら、僕も質問した。

「では、こちらの処理は手作業ですか?」

「ノー、オトメ・チーク!!」

もう耐えられない。Iさんと僕は二人して大爆笑。

その後は研修中、Hさんは"Automatic"という語を一切使わなくなり(あたりまえか・・・)、その替わりに"Automated"という語を使って説明するようになってしまったのだった。

(なんだ、つまらないなぁ・・・)


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2010/07/17

ハッピー・ランチボックス!!

あるときビジターを迎えてワークショップをやっていたときのこと。

朝から始めた会議がそのまま続き、お昼近くになったので僕は、

「じゃあ、そろそろランチ・ブレイクにしましょう。」

といって、お昼休憩をとることにした。

普通は、ここでみんなそろって近くのレストランなどに案内することになるのだが、日本人Kが一人こういった。

「すみませんけど、私は家から弁当を持ってきているので、皆様かまわず行って下さい。」

すると、華人Hが女性らしく質問をした。

「弁当は、奥さんがつくってるの?」

「あ、はい。そうです。」

すると華人女性Hは急に大きな声を出して叫び始めた。

「ああー!!

アナタ、それはワタシタチのところで言う

『ハッピー・ランチボックス』 

じゃないのーっ!!」


横で聞いていた僕は日本語訳をつけて一人納得した。

(なるほど、日本でいうところの『愛妻弁当』ということね)

ところで華人Hがこんなに盛り上がっているのに、日本人Kは技術屋らしく、とても落ち着いて答えた。

「ハッピーっと言っても、昨日の残り物ばっかりなんですけどね。」

と言っても華人Hはおさまらない。

「そんなの関係ないわ!!

たとえ残り物にしても、アナタの奥さんは、箱につめる作業をしてくれてるじゃないの!!

ワタシなんか、旦那になにもしないで、こうして日本に来ているのにーっ!!」


忘れていた。確か華人Hは先月、結婚したんだっけ。。。


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2010/07/03

ポテチ中に握手を求められて困りはてる

ビジターを迎えての終日会議が終わった夕方のこと。

僕は、会議室の片付けをしながら、テーブルの上に開けかけのポテトチップスを発見した。

そのまま捨てるのはもったいないので、底にまだ残っている細かいポテチの破片を右手を突っ込んで、つまんで食べていた

そこに昼間の会議に出ていたビジター、華人Wが部屋に入ってきた。

荷物を取りまとめて、引き上げるのに挨拶に来たのだ、とすぐに分かった。

華人Wは社交的な笑顔を浮かべながら、

「今日はいろいろどうもありがとう!!」

といいながら近寄ってきて握手のために、右手を差し出してきた。

が、僕の右手は、塩とポテチのカスがついたままだ・・・。

(うーんと、どうしよう・・・・)

とっさに僕は左手のポテチ袋をテーブルに置き、右手の指先を口先で舐めてしまった。

(あっ・・・さらにまずい)

彼の目の前で、指先を舐めた右手をそのまま差し出して、握手をするわけにもいかない・・・。

(うー・・・・・)

差し出された右手を前に、どうしようか困っている僕を見ると、

Wは手を左右入れ替えて、僕の開いている左手を、彼の左手で握ってきた。

(これは握手だ・・・)

ぎこちなく左手を握り返した僕を見て、Wはウインクしながらこう言った。

「左手で握手するのをいやがる民族もいるけど、キミは違うよね !」


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2010/06/27

"+ve" とか "-ve" って、なんだ?

華人Cとの間で仕事に関するe-mailの往復をさせていたときのこと。

ある日、僕は華人Cから、次のようなメールをうけとった。

(華人Cからのe-mail)

ケース1 (+ve)
これこれこういうことになる。

ケース2 (-ve)
こういうことになる。



華人Cの言いたいことはだいたいわかったので、わかったよ、という返信をしようと思ったのだが、

奇妙な省略語が気になった。

(+ve)

(-ve)


とはそれぞれ何だろう?

"ve"に当たるような省略語をいろいろと考えてみたが、思い当たるフシはない。

しかも、前についているプラスとマイナスはいったい何だろう?

結局、僕はこんなメールを返信した。

(僕から華人Cへのe-mail)

了解。だいたいわかった。

ところで、(+ve)、とか、(-ve)って、何の略?




すると、華人Cはこんな返事を返してきた。

(華人Cから僕へのe-mail)

早速の確認、ありがとう。

追伸
+ve =ポジディブ (Positive)
-ve = ネガティブ (Negative)



うーん・・・なるほど!!


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2010/06/06

お誕生日おめでとうの歌

ある日、しばらく滞在している華人WがムスリムのビジターLと一緒に帰る前に声をかけてきた。

「今日は特別な日なんだが、一緒に食事にいかないか?」

「特別?」

「そうなの、特別な日なの。私の誕生日!!」

とムスリムL。

そんなわけで、その他数人と一緒にレストランに行き、夕食を食べ始めた。

「ねえ、日本語で、ハッピー・バースデーの歌を歌ってよ。

「ハッピバースデー、トゥー、ユーって、やつか?」

「ダメダメ!! それは英語でしょ!!」

「日本語で、そんな歌あったかなぁ・・・」

すると華人Wがコメントした。

「例えば、ハッピー・バースデーの同じメロディーで、広東語バージョンとか、福建語バージョンとかあるよ。」

(ハッピー・バースデーの歌の日本語ねぇ・・・どこまで行っても全部カタカナだなぁ)

考え込んでいると誕生日本人のLが質問する。

「ハッピー・バースデーは、日本語でなんていうの?」

「お誕生日おめでとう」

「それそれ!! だから、それを歌ってよ!!

すると同席していたコンサルの日本人Hさんがひらめいたらしく、ハッピー・バースデーのメロディーで歌い始めた。僕もすぐに一緒に入った。

「お誕生日、おめでとー

 お誕生日、おめでとー

 お誕生日ー おめで・(字余りで、ちょっともたつく)・・・Lさ~ん

 お誕生日、おめでとーう!!」


こうしてLさんはすっかり大満足。

「どうもありがとう!!」

それにしても、どうやら日本には適当なお誕生日ソングがない、ということらしい。



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2010/05/28

タカシマヤ?

シンガポールのオフィスに行ったときのこと。

「今日はこのオフィスで、夕方から有志参加の日本語レッスンがあるんですよ」

「へーえ。いいですね」

「実はワタシも参加してるんです」

「日本語レッスンはどんな感じですか?」

すると急に手を振って

「いえいえ、ビギナーですよ」

「・・・」  

「でも少しは日本語話せますよ」

「うん、例えば?」

「コンニチハ」

「うん」

「サヨウナラ」

「はい、素晴らしい」

「タカシマヤ」

「ん? タカシマヤ?」

「タカシマヤはとても有名です」

「えっ、でもまあいいや。じゃあ、他には?」

「今はこれだけ。後は勉強中。」

つまり日本語レッスンしてても、コンニチハとサヨウナラしか分からないということね。

それにしても、タカシマヤが挨拶と同レベルとは知らなかったなぁ~。



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2010/05/22

インドに長期出張した華人の愚痴

ある日、華人Jと雑談していると、インドの愚痴をこぼし始めた。

「インドに2カ月出張してたんだけど、大変だった。」

「あの仕事、大変そうだな」

「いや、仕事はいいんだ。

 メシが大変なんだよ、メシが。」


「なんで?」

「だって、インドだぞ!!」

「うん。インド。」

「インドだから、食事は全部カリーだ。

 ひたすら毎日毎食、

 『カリー、ライス、ナーン』、『カリー、ライス、ナーン』、『カリー、ライス、ナーン』

 この三点セットの繰り返しだ。このほかには全く何もない!!」


「でも、カレーにも違う種類があるだろ?」

「ああ、確かにな。でも、どれも似たようなもので大別する三種類くらいしかない。

 要するにだ、朝昼晩に

 『カリーA、カリーB、カリーC』

 という順番に食べたとするだろ。すると、その翌日は、

 『カリーB、カリーC、カリーA』

 みたいにABCの順番が変わってだな、そしてその次の日は

 『カリーC、カリーB、カリーA』

 というように変わるのみ。

 とにかく、ひたすらそんな感じだ。」


「ふーん。で、その食事ごとには

 『カリー、ライス、ナーン』

 となるわけか。」

「そうなんだよ!! そのとおりだ!!

 『カリーA、ライス、ナーン』

 『カリーC、ライス、ナーン』

 『カリーB、ライス、ナーン』

 ああ、あああーっ!!」


どうやら華人Jにとって、インドの食生活は耐えがたいくらい単調であるらしいのだった。


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2010/05/16

みどりに感情的な英国人?

あるとき英国人Aの運転する車に載せてもらって英国内を移動していたときのことだ。

道路周辺の家々の庭が大変よく手入れされているのでつい

「とてもきれいですねぇ」

とコメントすると、英国人Aは誰に言うということもなく、運転しながらこうつぶやいた。

「そうね・・・。

 でも、きっと英国人はちょっとみどりに対して感情的すぎるところがあるわね。

 みどりがなくなるような計画に対しては、いろいろな反対運動がおこったりもするし・・・。」


彼女が具体的に何を考えているのかは良く分からなかったが、今のままにみどりを維持することに対するしがらみや不便もあるのだろうなぁ、と彼女のつぶやきからは感じたのを今でも覚えている。


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2010/05/12

ガイジンの豆腐観?

ある日、外資エクスパットのスコットランド人ルーニーがこんなことを言い出した。

「トーフって味がしないよね。」

「いやいや、そんなことはない」

「トーフの上にカツオブシとか、ネギとか、載っているし、しょう油もかけるから、そういう味はする。

 だが、トーフ自体には味がない!!」


「いや。薬味を載せなくても豆腐それ自体に豆腐の味があるよ。」

「味もしないから、トーフを食べること自体にも僕は意味がないと思ってるんだ。」

「だからぁ~、豆腐にも味があるって。」

「それが証拠に、ガイジンにとってトーフとはダイエットをしている女性用の食品にすぎない。」
 
「あのね、豆腐にもいろいろなクオリティーのものがあって、確かに味が薄いものがあるのは認めるよ。

 でも、豆腐自体の味わうためのトーフのフルコースなんていうのもある。」

「トーフのフルコース!! クレイジーだ!!

 そんなものはいったい誰が食うんだ!!」


「上等の豆腐はとってもおいしいよ。

 豆腐のフルコース、行ってみる?」

「いや、絶対遠慮しとく。」

かくて、ルーニーは日本に住んでいるにもかかわらず、豆腐の味を知らず、なぜか豆腐に対する偏見が刷り込まれたままなのだった。


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2010/05/06

ワサビを要求するベジタリアン

先日、ベジタリアンなビジターLがやってきたときのこと。

ランチに事前にベジタリアン・フードを特別注文して、とある中華料理店につれていった。

出てきたのは、蒸籠に入った小龍包ならぬ、ベジタリアンの蒸し料理。

それから、野菜スープと、ボウルに入った白いご飯。

なかなかおいしそうである。

「じゃあ、いただきまーす!!

と食べ始めたところで、ふとベジタリアンLが言った。

「ワサビ、ないかしら?」

僕にとっては完全に想定外の要求だ。

「えっ、ワサビ?・・・・刺身につける、あのワサビのこと?」

「そう。ジャパニーズ・フードによく出てくる、あのワサビよ。」

驚きながら聞き返す。

「ベジタリアン・フードだから、寿司も刺身もないけど、何につけるの?」

「ご飯につけたいの。ワタシ、ご飯にワサビをつけて食べるの好きよ。」

「わかった。聞いてみるけど、中華料理店だからないかもよ・・・。」

内心、ワサビは中華料理店にはないのではないかと思いながら、ウェイターを捕まえてみる。

「すみませ~ん!!

 ワサビつけてご飯食べたいって言ってるんですけど、ワサビあります?」


するとウェイターさんは落ち着いてこう答えた。

「厨房に確認しますので、少々お待ちください」

さすがに即答はできないみたいだったが、

しかし、それでもワサビはあったのである。

3分後、ウェイターさんが小皿にかなりきちんとしたワサビをのせてやってきた。

そして、ベジタリアンLは満足げにお箸でワサビをちょっとずつ載せながら白御飯を食べた。

刺身はなくても、白御飯にワサビ!!

約一年前に外国人にはワサビは不人気だと書いたが、違うルートで浸透しつつあるのかもしれない、と再認識した。

刺身は広まっても、ワサビは広まらない?



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2010/05/02

華人からのスモール・ギフトに応えて?

華人Mは、ある任務を追って日本にやってきた。

日本の関係者多数を集めて、そのための説明会を行った。

「というわけで、皆さんの協力が必要です」

Mは会議の最後をこのように締め、説明会は終了。

10分後、同僚と話をしている僕のところに、華人Mがやってきて言った。

「あなたにスモール・ギフトがあります」

そういってMは包装紙に包んだ小さな箱を差し出した。

Mと僕が会うのはこの日が初めてである。いぶかしみながら思わずやや失礼な言葉が口にでた。

「ありがとう。でも、なんで?」

するとMは笑顔で手を振りながら

「いやなに、ただのスモール・ギフトだよ。開けて、開けて」

こうして僕は卓上メモ挟み、とでもいうような小物を貰った。

翌日以降、僕は全く同じ卓上メモ挟みを、Mの説明会に出ていた関係者たちの机上に、3つまで見つけた。

いずれも明らかなキー・パーソン。

つまりMは露骨にスモール・ギフトをばらまいていたわけだが、華人としてはフツーの行動なのかもしれない。

僕はどのようにスモール・ギフトを受け取れば良かったのか?

じっくり考えた上での僕なりの案はこちら。

「サンキュー、マイ・フレンド!」

フレンドとは華人の感覚では便宜を図ってやる相手、つまり朋友。

Mにはこの一言で十分だろう。

今後のためにちょっと練習。

「あなたにスモール・ギフトがあります」

「サンキュー、マイ・フレンド!」

「じゃあ開けてみて!」

「ああーっ、これはいいねぇ!」

「そうだろう、マイ・フレンド!!」


うん、これはなんだか正しくアジアな感じ。


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2010/04/24

"ごとおび"の説明に失敗する

あるとき、僕はある華僑系のビジターに対して、"ごとおび"の説明をすることとなった。

「日本には『ごとおび』つまり、5日とか10日といった日を差す表現があって、

 この日には道路や銀行が混雑したりすることになっています。」


「わかった。要するに、『5日毎』ということだな。」

「いや、ある月のうちで日にちが、5日とか10日などと5の倍数になる特定の日のことです。

 5日毎だと、31日ある月の翌月には、30日の次は翌月4日になってしまって、

 これは5の倍数にはならないので『ごとおぴ』とは言えません。」


「ところで、どうして『ごとおび』には道路や銀行が混雑するんだ?」

「・・・はっきりわからないけど、慣習的にいろいろな仕事の締め切りなどが『ごとおび』に設定されるためなのだと思います。」

「じゃあ、その『ごとおび』が土・日にあたったときはどうするんだ?」

「うーん・・・・」

「では、5の倍数の日が土・日になる場合には、仕事の締め切りは来ないのか?」

「・・・・・」

どうも僕は『ごとおび』の文字の意味にこだわりすぎて説明できなかったのかもしれない。

後からゆっくり考えるに、5の倍数の日が土・日になる場合には、各種の締め切りが前後に分散するため、道路・銀行に目立つ混雑を生まないのだ。

だから、日本語の『ごとうび』という語は、「5の倍数の日」という言葉通りの意味に加えて、「かつ、平日の場合」という条件がついているような気がするがどうだろうか?




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2010/04/14

最初の通訳者は誰?

あるとき会議のために同時通訳さん2人に外部からきてもらうことになった。2人必要になるのは英→日、日→英をそれぞれ担当してもらうためだ。会議が長時間になる場合は、通訳者がもたないのでさらにもう一人入れて、順番に休憩をとってもらうことになる。

通訳っていうのは、なかなか神経の磨り減る仕事に違いない。

さて

休憩時間にひとりの通訳さんと雑談しているとこんな話をしてくれた。

「通訳するのって、会議の最初が一番楽なんですよ。内容に深く入らないで、まずは関係者のあいさつとか、出席者の自己紹介とかそういうよくある会話にしかならないでしょ・・・。」

「なるほど、そうですねぇ。」

「でもね、通訳の世界にもルールがあって、でも私、新人のころ知らなくて、『ワタシ、最初にします』って、手をあげたら後で怒られちゃって・・・」

「ダメなんですか?」

「会議の最初に通訳をするのは、一番のベテランがするんだってことになってるの。最初が一番簡単なのにねぇ・・・」

それを聞きながら僕は思った。

(ベテランだって、選べれば簡単な方を選ぶに決まっているのだ)

ともあれ、以来僕は通訳さんにお願いがあるときは最初に通訳した人を捕まえて、依頼するようにしており、だいたいそれでうまくいっている。



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