Yさんの奥さんは日本人なのだが、ふと見ると台所には刃が四角い中華包丁が掛かっていて、日本の普通の包丁が使われていないようだった。
Yさんがこんなことを言った。
「日本のものは何でも良いけれど、包丁だけはいけません」
すると、日本人の奥さんが続いた。
「私も最初は怖かったんですが、慣れたら中華包丁の方が楽になりました。」
「楽?」
「日本人の包丁と違って、上から力を入れなくてもそれ自身の重みで楽に切れてくれます。」
「ふーん」
それを怖いというのではないか、と思いながらうなづいて見せると、Yさんがまとめた。
「つまり、日本の包丁では上手く骨がキレないんですよ!!」
「・・・・・・」
その瞬間、僕の想像のなかで人差し指がスパッと切断されて飛んでいった・・・・・。
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