あるとき、ベンガル人のアーリジットが、通りすがりにサリーを着たインド女性をみて言った。
「ああいう人は、国に帰ったら、話しかけることもできないだろうな。」
「どうして?」
「身分が違うんだ、見たらわかる。だからここにいても彼女から話しかけてもらえることはない。」
そういえばインドにはカーストなるものがあるんだっけ、と思い出していると、
彼は続けてこう聞いてきた。
「ところでお前、日本ではサムライ階級の出身か?」
この後10分にわたって、既にサムライというものがいなくなってずいぶん経つ、
という説明をえんえんとする羽目になったのだった。
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