先日、ベジタリアンなビジターLがやってきたときのこと。
ランチに事前にベジタリアン・フードを特別注文して、とある中華料理店につれていった。
出てきたのは、蒸籠に入った小龍包ならぬ、ベジタリアンの蒸し料理。
それから、野菜スープと、ボウルに入った白いご飯。
なかなかおいしそうである。
「じゃあ、いただきまーす!!」
と食べ始めたところで、ふとベジタリアンLが言った。
「ワサビ、ないかしら?」
僕にとっては完全に想定外の要求だ。
「えっ、ワサビ?・・・・刺身につける、あのワサビのこと?」
「そう。ジャパニーズ・フードによく出てくる、あのワサビよ。」
驚きながら聞き返す。
「ベジタリアン・フードだから、寿司も刺身もないけど、何につけるの?」
「ご飯につけたいの。ワタシ、ご飯にワサビをつけて食べるの好きよ。」
「わかった。聞いてみるけど、中華料理店だからないかもよ・・・。」
内心、ワサビは中華料理店にはないのではないかと思いながら、ウェイターを捕まえてみる。
「すみませ~ん!!
ワサビつけてご飯食べたいって言ってるんですけど、ワサビあります?」
するとウェイターさんは落ち着いてこう答えた。
「厨房に確認しますので、少々お待ちください」
さすがに即答はできないみたいだったが、
しかし、それでもワサビはあったのである。
3分後、ウェイターさんが小皿にかなりきちんとしたワサビをのせてやってきた。
そして、ベジタリアンLは満足げにお箸でワサビをちょっとずつ載せながら白御飯を食べた。
刺身はなくても、白御飯にワサビ!!
約一年前に外国人にはワサビは不人気だと書いたが、違うルートで浸透しつつあるのかもしれない、と再認識した。
刺身は広まっても、ワサビは広まらない?
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