ずいぶん昔、小学生の頃、やはり壊れた掃除機を分解したことがある。
ドライバーや、ペンチを使ったり、かなりの努力をして、ネジやコードや無数の部品を床いっぱいに広げた記憶がある。
その過去イメージを思い浮かべて、道具を用意して、現代の掃除機を分解し始めた僕は大いなる肩すかしをくらった。
ドライバーを使ってネジを外すことたったの2本。
フタを外したら、中から、モーターの部品一つ、コードをまとめる部品一つ、コロンコロンと、素手で取り出しておしまい。(写真)
「なーんだ、簡単じゃん。こんな組み立てなら、誰でもできる。」
と独り言を言って、自分ではっとした。
そう、これこそが「モジュール化」の真髄。
こうして日本の工場からは仕事がなくなってしまったのだ。


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