昔、ある外資系の会社の日本人役員がこんなことを語ってくれたことがある。
「みんな、うちの奴らは何かを誤解している。
出世と評価なんてあんまり関係ないんだ!!」
「へぇ~、そうなんですか?」
「オレなんて、いい評価なんて、ほとんど一回しかもらったことないぞ!!」
まあ、外資なんてそんなものかもしれないと思いつつ、僕は適当に相槌を打った。
「そうなんですかぁ~」
「毎年その時期になると、オレのところに来て評価を良くしてくれって、頼みに来る奴が結構いるんだけど、
毎回、オレはこう言ってやるんだ。
評価なんて、出世に関係ない。むしろ、出世に関係あるのは評判だ、って。
特にアイツなら、なんとかできそうだ、っていうような評判なんだよ。
なんで、オレに評価上げろって言いに来るのかなぁ~。
間違ってるんだよ~。」
なるほどねぇ~と思いつつ、とはいえ、僕は聞きながら、ふと思った。
おそらく役員個人がペンで修正できるのは評価だけで、頼まれたからって、評判なんて変えられるものではない。
だから、役員に評判ではなく評価のアップを頼みこむのはやっぱり正しいアプローチに違いないのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿