2009/12/11

フェズ・タクシー料金の支払い基準で口論する

フェズ空港の写真を取って、セキュリティーに怒られた余韻がまだ残っている中、空港からフェズ市内に行くのに、タクシー乗り場へ行くことにした。

すると、タクシー乗り場で、飛行機で見かけたヨーロッパ人の白人青年が話しかけてきた。

「市内に行くなら、タクシーに一緒に乗らないか?」

こちらとしても話相手もできる上に、値段も下がるし大賛成である。

タクシーにはメーターがなかった。

まず白人青年が流暢なフランス語で値段を確認。

「市内まで120DHらしい。」

今度は念のためこちらも値段を聞いて確認。

「よし、120DHだ。」

しかし、振り返ると、これが後のトラブルの原因となる。

とにかく、白人青年と、メグミと僕の三人は、タクシーに乗り込みフェズ市内に向かった。

ほどなくして並木道も美しいフェズ新市内(フェズ・エル・ジュディード)に到着。



白人青年とは、3分の1である40DHこっちに渡してもらって、こちらからまとめて120DH支払いした。

すると、運転手がちょっと待てという。

そして、運転手が白人青年に、なにやら不満げにフランス語でまくしたてている。あまりに早いフランス語でこちらはついていけない。

(何かトラブっている・・・)

こういうときにはまず、タクシーを降りてしまうのが鉄則だ。

フェズ新市街の道路脇でタクシーを降りた、白人・運転手・メグミ・僕の四人はこうして並木道の下に立って口論を続けた。

どうやら、運転手は
 ・白人青年分   120DH
 ・メグミと僕の分 120DH

というように別々に120DHずつ、つまり合計240DH支払え、と言っているらしい。

「いいや、お前たちは別々に値段を約束した。支払え!!」

「それはおかしい!! タクシーの値段は人数で決まるものではない」

「だいたいお前たちは別々に来たじゃないか!!」

「いや、われわれは知り合いで一緒にフェズ観光に行くところだ」

  (これは本当はウソ)

「そんなに言うなら、警察に来い!!」

「ああ、かまわん。警察行くぞ!!」

「じゃあ、車に乗れ!!」

「いやだね。警察には歩いて行くぞ!!」

「車に乗れ!!」

「警察へは歩きだ!!」

こんな場面で彼の車に再び乗ったら、どこか知らないところに連れて行かれ、法外な値段を要求されて飲まざるを得なくなるのがオチだろう。

かくてこの口論を4人で約15分続け、最後には運ちゃんはブツブツいいながら退却していった。

一応、僕らとしてはメデタシということにはなったのだが、しかし、後でこの運転手には再び会うことになるのである。




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