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2010/05/16

みどりに感情的な英国人?

あるとき英国人Aの運転する車に載せてもらって英国内を移動していたときのことだ。

道路周辺の家々の庭が大変よく手入れされているのでつい

「とてもきれいですねぇ」

とコメントすると、英国人Aは誰に言うということもなく、運転しながらこうつぶやいた。

「そうね・・・。

 でも、きっと英国人はちょっとみどりに対して感情的すぎるところがあるわね。

 みどりがなくなるような計画に対しては、いろいろな反対運動がおこったりもするし・・・。」


彼女が具体的に何を考えているのかは良く分からなかったが、今のままにみどりを維持することに対するしがらみや不便もあるのだろうなぁ、と彼女のつぶやきからは感じたのを今でも覚えている。


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2010/02/23

「問題ない」でも「生き残れる」でもない

あるとき、英国人エクスパットのEさんから、僕が作成してその上で彼自身がかなりアレンジしたプレゼン資料の確認を求められたことがある。

その翌日、エクスパットEはその資料を使って、本社からのエラいビジターにプレゼンをする予定だったのだ。

さて
資料を確認した僕は、エクスパットEがある認識間違いをしていることに気付き、彼の部屋を訪問しその点を懸念点として説明した。

すると、その内容を一通り聞いた上で、英国人エクスパットEは僕に対してこう答えた。

「ありがとう。でも、私はそれを伏せておくことができる。」

(原文 "Thank you. But I can sit on it.")


エクスパットEは、僕の指摘した問題は、プレゼン資料の修正を必要とするほどの重要な問題ではないと判断した上で、それを僕に伝えながら、かつそれでも僕に対してきちんと感謝を述べるという極めて高度なことを一文でやってのけたのだった。

通常、この場面で一番使用される可能性の高い英語のフレーズはおそらく、

「問題ない」 "No Problem"

であろう。しかし、確認を依頼した相手である僕が問題だと指摘しているのに対して、「問題ない」と答えるのはどうしても偉そうに却下している感じになる。

また、ちょっと冗談めかして

「生き残れる」 "I can survive"

というのも、よく聞くフレーズだがこの場面で使うと追加の資料修正が面倒だから手抜きをしているようにしか聞こえない。

エクスパットEは英語のネイティブだから当然、と言ってしまえばそれまでだが、「問題ない」でもなく、「生き残れる」でもなく、「伏せておくことができる」というフレーズを使われたことで、その日、僕はエクスパットEの僕に対する配慮を痛く感じたのだった。



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2010/02/07

"U"と"ネズミ車"

あるとき、スコットランド人のエクスパットであるRがやってきて、僕に対して仕事の進め方についてこんな話を始めた。

「特に、グローバル・チームと仕事をするときには、仕事の進捗についてよく気を配るのが大事なんだ。」

「うん。どんなことをするんだ?」

「グローバル・チームの人間は、われわれ日本にいるチームをすぐに"U"に入れる。」

「"U"って何さ?」

「アルファベットの"U"だよ。こんな形をしている。」

そう言って、エクスパットRは近くにあったホワイトボードに大きく"U"と書いた。

「うん。アルファベットの"U"ね。それで?」

「例えば、今、お前は"U"という形をした谷の底にいるとする。

 努力をして、前進していくとだんだんカーブが直角になってきて、そして "U"字の谷の底にずり落ちることになる。」


「なるほど」

「そして、"U"の底はお前がもともといた場所だ。つまり、仕事は元にもどっている。」

続いて、エクスパットRは"U"の隣に別の絵を描いた。観覧車見たいな図だ。

「あるいは、グローパル・チームの人間は、われわれ日本にいるチームをネズミ車の上にすぐ置く。」

観覧車みたいな図はネズミ車だったらしい。

「・・・ネズミ車の上ではどんなに努力して走っても、仕事は1センチも前進しない。」

「うん。そうね。」

「だから、お前は、特にグローバル・チームと仕事をするときには、いつも自分が"U"の中に置かれていないか、ネズミ車の上に乗っていないか、よくよく周りを確かめるんだ。」

どうやら、これはRらしい仕事の仕方についてのアドバイスらしかった。

「ありがとう。一つ質問していいか?」

「ああ、なんでも聞いてくれ。」

「"U"と"ネズミ車"、どっちもやっているようで実は仕事が進んでいない、という意味に理解したんだが、この二つには、何か違いがあるのか?」

「もちろんだ!! 違いはある。

 "ネズミ車"というのは、同じところをクルクル回っているというたとえだ。

 そして"U"というのは、しばらく進むと壁にあたり、それまでの前進が否定されるような状況だ。」


うーむ。わかったようでよくわからん。



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2009/11/21

日本企業での長期療養と雇用保険

スコットランド人・エクスパットのルーニーは、日本の会社でのお休み(つまり有給休暇)には、病気のときには使わなくても良い、と本気で信じていたものだ。

あるとき、

「日本人はなぜ年次有給休暇を全部使い切らないのか?」

というエクスパットらしい質問を受けて、僕はこのように答えた。

「病気になったときのためにという意識もあって、年次有給休暇を少し取っておくのが普通だ。」

するとエクスパットのルーニーは、マジな顔をしてこう言ったのだ。

「病気のときには、有給休暇は使わないだろう!?」

日本の会社は人事制度が欧州企業とは違うのである。

ところで、先日ビジターとしてやってきたフランスで働く英国人Rと上のような同じ会話を行ったところ、英国人Rはこんなことを言い出した。

「フランスでは病気で仕事ができなくなると国の保険でお金が支払われる。

 だから、休暇も使い切る。

 日本では病気で会社に出てこられなくなったら、どうなるのか?」


そこで、僕は以前に日本企業にいたころに、病気で長期に出勤できなくなった先輩のことを思い出しながら答えた。

「最初は有給休暇を使い切って・・・それから大企業だと人事がいろいろしてくれて、しばらくは給料がでるけど、あまりに長期になると、給料も出なくなる。。。かな!?」

「そうか、フランスではさっき言ったように国の保険があるから大丈夫だ。」

「・・・・・」

この会話、どうも何かがひっかかる・・・・。

翌日になってようやく、僕は英国人Rとは話の前提があっていないのではないかと思い始めた。

(フランスで病気になって、長期にわたって働けない場合にでる国の保険、っていうのは失業を前提にしているんじゃないか?)

もしそうなら、日本にも国の制度として「雇用保険」がある。

となると、英国人Rとの間で、話の前提が合わなかった内容というのは、

「日本では給料が出なくなるほどの長期療養になっても、必ずしも会社をクビにならない」

ということなのだろう。



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2009/10/19

マンチェスター・固定料金タクシーの落とし穴

あるとき英国・マンチェスターでタクシーに乗り込んだときのこと。

「XXXの町のYYYホテルまで行ってくれ。いくらだ?」

すると、タクシーの運ちゃん、町の名前と値段が乗っている紙の表を出してきて、行き先を探し始めた。

行き先表はどうやら町の名前がアルファベット順に並んでいるみたいだ。

「えーと、XXX まで・・・。20ポンドだ。」

僕が

「わかった。だいたい20ポンドくらいね。」

というと、運転手はこう答えた。

「いいや、『だいたい』ではない。

 ここのタクシーは、みんな固定料金制で、行き先町ごとにこのテーブルの料金に従うことになっている。

 だから、きっちり20ポンドだ。」


つまり、メーターによる料金ではない固定料金ということか。

「オーケー。固定料金で20ポンドね。わかった。」

タクシーは走り始め、僕は後部座席で、オレンジ色に光る街灯をぼんやり眺めて過ごした。

やがて、目的地YYYホテルに到着。

「オーケー。ありがとう。」

財布から20ポンドを出して確認していると、運転手は振り返ってこう言ってきた。

「26ポンドだ!!」

「はぁ? さっき固定料金制で20ポンドだって言ったじゃないか?」

「確かに、ここのタクシーは固定料金制だ。

 でも、時計を見てみろ!!」


運転台の横に置時計がつけてあり、その針は午後11時5分を示していた。

「夜の11時を過ぎると、料金表は裏側の表に変わるんだ。

 そして、夜の固定料金は26ポンドだ!!

 ここを見てくれ」


確かに、その深夜20%増しと書かれたその固定料金表には、XXX町 26ポンドと書いてあった。

「わかったよ。26ポンドね。」

僕はしかたなく26ポンドを彼に支払いタクシーを降りた。

でも、なんだか騙されたような気になりながらホテルのフロントに向かっただった。


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2009/05/09

IRN-BRUはソフトドリンク

ペットボトル3本のIRN-BRUをトランクにしまって、僕は日本に帰るために空港に向かおうとしていた。

ホテルのフロントで呼んでもらったタクシーに向かって、トランクを引いて歩く。

タクシーの運転手さんは車のトランクを開けて、僕の荷物・トランクを受け取って重そうに持ち上げてしまってくれた。

あっ、そうか。IRN-BRUが入っている分、きっと僕の荷物は重いのだ。

そこで走り出したタクシーの後部座席から僕は声をかけた。

「ごめんね、荷物重かったでしょ。

 うちの会社のボスが仕事より、とにかくドリンクを買ってこいっていうから

 ペットボトルが3本も入っていて重いんだ。」


すると運転手のおじいさんは、ちらっとこっちを見て言った。

「ドリンク? 酒か?」

「いや、酒じゃない。ソフトドリンクだ。」

「ソフトドリンク!?

 お前のボスは狂ってるな。」


うーん確かに。

わざわざ海外で買ってきてくれと頼む嗜好品は普通、酒かタバコに決まっている。ちょっと入手が困難だからって、ソフトドリンクを買ってこい、なんて話は聞いたことがない。

トランク内での爆発リスクを抱えながら必死にIRN-BRUを運搬している僕はもしかすると、とても無駄な努力をしているではないか、という気になってきた。


IRN-BRUシリーズ終了


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2009/04/15

ヒューマン・リメイン って何?

外資系企業では人事部のことをよくHRと略して言う。(HR=ヒューマン・リソース;"Human Resource")

エクスパットのRはあるとき、HRのやり方が気に入らないと言って怒り出し、こんなことを言った。

「あいつらHRを、なんでHRと呼ぶか知っているか?」


「・・・・・」

「あんなやつらは、ヒューマン・リメイン("Human remain")だ。」

そこで思ってしまった。

うーん・・・

けなして言っていることだからどうでもいいといえばいいけど、

ヒューマン・リメイン("Human remain")って何? 

人間の残り? か




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2009/03/31

エクセルのエキスパンダー

あるとき英国人の外資エクスパットであるエバンズさんと打ち合わせをしていて、エクセルの画面についているボタンについて言及しなければならなくなった。

が、こういうウィンドウズとか、エクセル操作について、説明するのはなかなか難しい。 そもそもこちらは通常日本語版を使っているので、それぞれの操作が英語でなんと呼ばれているのかを見る機会がなく、わからないのだ。

名前がわからないので、たどたどしく説明するほかない。

「えーと、エクセルのセルではなくてその外側にあって、プラスかマイナスの記号がついている四角いボタンで、上でクリックすると、表示されていない列が出てきたりするやつ・・・」

こうしてなんとか説明していくと、エバンズさんは理解してくれていった。

「あ~、エキスパンダー("Expander")のことか」

このボタンは「エキスパンダー」・・・新鮮な感じだ。

確かにボタンをクリックすると、隠れていた非表示セルが出てきて、びょーんと表示が伸びる。

以来、これをエキスパンダーと呼ぶのだと覚えて使うようになった。

ただし、これをエキスパンダーと呼ぶのは、エクセル用語としては正しくないようで、念のためにエクセルのヘルプを見てみると、どうやらこのボタンは正しくは「アウトライン記号」とか「アウトラインの詳細〔非〕表示ボタン」と呼ぶらしい。

まぁ、とにかくエキスパンダーでもなんでもいいから通じれば良いのですが。



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2009/03/23

女性メニューによるガイジン差別

あるときビジターとして日本にやってきたペルー人女性Lと英国人男性Mを昼食のためにレストランにつれていった。

ウェイター氏がやってきて、3人にメニューを置いた上で、ペルー人女性Lのみにパウチっこした別メニューを追加して置いて僕らの注文を待っている。

英国人男性Mが好奇心からか僕に聞いてきた。

「ねぇ、彼女にだけ来た別のメニューはいったい何?」

まあ、当然の疑問かもしれない。でも、僕には一見してわかっていた。

「それは、女性専用メニューだって」

Mが文句を言った。

「じゃあ、僕はそれを注文できないわけ?」

「残念ながらね」

ペルー人女性Lは特に怒った様子もなく普通にさらりと言った。

「女性差別だわ」

「でも、普通のメニューは全部注文できるから女性の方が、男性より選択肢は多いよ」

「・・・でも、なんか差別的ね」

すると横で待っていたウェイター氏、僕らの会話を理解したらしく、日本語で僕にこう言ってくれた。

「あのぅ~外国人のお客様ですから、他のお客様に内緒にしていただけましたら、特別にそちらの男性の方も女性メニューをご注文いただいて結構です。」

いやいや、ウェイターさん

そんなこと説明したら、今度はその特別扱いがガイジン差別だっていわれちゃうじゃないですか。



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2009/03/18

日本では誰も持っていないマフラー

あるとき僕はやや変わった経緯で、英国の4部リーグ相当のサッカーチームのマフラーを手に入れた。

まあ、英国人Mの好意でもらったようなものだ。

そのチームには誰も有名な選手はいないし、チーム名もたぶんほとんど誰も知らない。

でも、せっかく入手したことだし、と、そのマフラーを巻いて歩いていると、

当の英国人Mがそれを見て、とにかく誇らしげにこう言った。

「そのマフラーは日本ではただの一人も持っていないぞ!!」

まぁそらー、そうだろ!!



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2009/03/16

システム・トラブルの掲示

英国人のシステム・マネジャーC氏は、独特のキャラクターをもっていた。

彼はシステムの安定運用を任されているのだが、彼の席の横の壁には、いつも大きな「グリーンの丸」が書かれた紙が貼られていた。

日の丸ならぬ、緑の丸である。

あるとき、英国人Rさんに聞いてみた。

「Cさんの席の横に貼ってある、グリーンの丸は何?」

するとこう答えてくれた。

「あれはね、システム稼働の状況だって。グリーンなら正常稼働。つまりトラブルなし。

 ときどき、トラブルが発生して、アンバー(黄色)になったり、レッドになったりしてるわ。」


なんだかあまり格好良くないように見えるが、よく考えてみると、なかなか合理的なのかもしれない。

少なくとも、C氏は

『メールにトラブルが発生してます』って、メールで一斉連絡する人ではないに違いない。



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2009/03/14

超えらい英国人

どういうわけか、あるときに出張先の英国でオープンなカフェで、フランス人Vさんやその同僚と昼食をとっていると、チョーえらい英国人D氏がやってきた。

どうやらVさんと知り合いらしい。

すると、なんとしたことか

そのチョーえらい英国人D氏を見て、Vさんの同僚が昼食中に昼飯をそっちのけで、挨拶のために、立ち上がろうとしたである。

D氏は、あわてて両手でその行動を制止して言った。

「ノー、ノー、ノー」

そしてD氏はVさんと話をするために僕の向いのVさんの隣のイスに座り、急に僕に向って言った。

「ノー、ノー、ノー、プリーズ」

いや、いや、僕はイスに座りなおしただけ。

だいたい僕はあんたを知らない。

でも、英国人にも食事をやめて立って挨拶が必要な人がいるってことはわかったよ。



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2009/03/01

全英一、見栄っ張りな町

マンチェスターからちょっと入ったところに、Prestburyという小さな町がある。

この町、マンチェスターUの超・超有名なサッカー選手等が居を構える町として有名らしく、

英国人Aによると

「全英一、金持ちの町」

ということになっているらしい。

「だから、金曜日にPrestburyのパブにいくと、運よく、有名人が一杯やっているところに巡り合えるかもしれないよ。」

ところで、Prestburyについてそんな風に説明したのち、英国人Aは皮肉屋らしく、こう続けるのを忘れなかった。

「でも、私はPrestburyというところが嫌いだ。

 あそこに集まっている人たちは、みんな見えを張っているんだ。」
 ("pretentious")

「・・・そう?」

「めったに見ないような超・高級外車でレストランの前に乗りつけてきたりしてさ、

 一見すると、ものすごく金持ちに見えるんだけど、

 その実、本当のところは、ノーマネーなやつらなんだ。」


「・・・・・」

成金趣味が気に入らないのはよくわかるんだけど、

いったい何を根拠にあいつらはノーマネーだ!! って言いきれるんだ?



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2009/02/21

英国・入国審査で訪問に意味がないと認めてしまう

先日、英国入国時に女性の入国審査官にこんな質問をされた。

「今回の英国訪問の目的は?」

「訪問の目的は商用(ビジネス)です。」

通常、日本人の場合には、入国審査の問答はこれ以上進むことはあまりないと思うのだが、この日は一味違っていた。

さらに質問がつづいたのだ。

「どんなビジネスなの?」

審査官殿は、僕のパスポートをめくりながら僕の返事を聞いている。

「4日間の社内会議にでるように招集されたので来ました。」

「会社はどこにあるの?」

「○○○(場所の名前)です」

「それで、その会議にはどんなベネフィットがあるの?」

ここで、僕は返答に窮してしまった。

日本から誰か出ないとまずいから出てくれ、と急に言われてきたので、まだ会議通知書もろくろく読んでいないし、社内会議にベネフィットなんかないこともしばしばだ。

とっさにうまい返答も思い浮かばない。

「・・・・え、えーとですねぇ・・・何かわからないまま呼ばれて来たですけど、もしかしたらベネフィットはないかもしれないです。」

なぜか審査官殿は、僕の回答を聞き、黙って入国スタンプを押して通してくれたのだった。

なんでだろ?



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2009/02/09

コモンセンスで適切に

あるとき、英国人が事務処理要領をドキュメントにして、メールで送ってきた。

添付のドキュメントを開いて見ると、こんなことが書いてあった。

「×××については、コモンセンスを使って、適切に("appropriately")に処理してください。」

だから~、なにが適切と思ってるのか書いてくれないと、ドキュメントの意味がないんだけどなぁ・・・。

もっとも、もし何か行き違いがあっても、こちらも

「このドキュメントを読んでこれこれこういう理由で、これが適切と考えた」

などと説明すればいいだけなのだが、やっぱりドキュメントに書いていることに意味がないことには変わらないのではないのだった。





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2009/01/22

シュレッダーとSOX

あるとき、会社で久々にちょっと時間が空いたので、僕は机にたまったいらない書類などを大量にまとめて処分をすることにした。

いらない書類をシュレッダーの横に積み上げて、

機械が詰まらないように少しずつシュレッダーに入れていると、

たまたま横に英国人エクスパットのエバンズさんがやってきた。

エバンズさんは、大量の書類をシュレッダーにかけているのを見て一言。

"Oh! Sarbanes-Oxley Act"

(Sarbanes-Oxley Act ;「サーベンス・オクスリー・アクト」、SOX法)

「・・・・・」

あれー、SOXは、書類を廃棄するルールだったんですかぁ?




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2009/01/15

IRN-BRUの報酬

さて、英国からIRN-BRU缶12本をもって会社にお土産として届けた僕。

復帰最初の朝に出勤して、注文主のスコットランド人ルーニーに会うと彼の方から声を掛けてきた。

「ハロー、UKはどうだった?」

あまり回答になっていないかもしれないが、僕はとにかくアピールすることにした。

「IRN-BRU持ってきたよ。ミッション・コンプリートだ。ほら12缶。」

するとルーニーはこう言った。

「おお、すばらしい!! 早速、君のボーナスを倍にしよう!!」

僕の給料がその後も特に変わらなかったことは言うまでもない。



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2009/01/13

IRN-BRUを買ってきてくれた英国人

スコットランド人外資エクスパット、ルーニーの業務命令によって、IRN-BRUなる謎のドリンクの購入という使命を負って、英国出張にやってきた。

まず、街角にある小型の有名小売店「マークス・アンド・スペンサー」に行く。
店内を一周したが、見当たらない。一応、缶のルックスはわかっているのだが、見落としたのだろうか。

翌日の午前中、出張相手先の英国人女性のケイティさんにその話をすると、

「マークス・アンド・スペンサーにはないかもねぇ・・。でも、店ではたいていあるわよ。」

と言ってくれた。

その日の午後のこと。昼休みを使って、ケイティさんは、なんとわざわざ、IRU-BRU 6缶パックを2セット買って、持ってきてくれた。

「IRN-BRUあったわよ。はい、どうぞ」

「ホントにどうもありがとう!! いくら払ったらいい?」

「お金はいいわ。ルーニーによろしくね!!」

お金も受け取らず、にこやかにしているケイティを見て、なんていい人なんだ、と思いつつ、僕は350mlのIRN-BRUを12缶、日本まで持って帰らなければならないという重さをどうすればいいんだ、と考えていた。



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2009/01/12

IRN-BRUはポピュラー?

さて、IRN-BRUの購入という業務命令(?)を背負ってUKにやってきた僕だったが、訪問先の英国人女性Fさんにちょっと聞いてみることにした。

「IRN-BRUっていうジュースを買ってこいって言われてるんだけど、どこで売ってますか?」

「そうね。IRN-BRUなら、その辺のTESCOとかのお店に行けばたいがい売ってるわよ。」

「ルーニーがいうには、UKではすごいポピュラーで、誰もがみんな飲んでるって言ってましたけどホントですか?」

それを横で聞いていたメキシコ人のM氏が一言。

「キミは騙されている。それは絶対ウソ。」

Fさんはちょっと考えてからこう答えてくれた。

「私はずいぶん長い間、飲んでないわ。」

同じく英国人女性のDさんは

「あまーい炭酸。男しか飲まないイメージね。マッチョなドリンクなのよ。」

その日の夕方、駅の売店でペットボトルのIRN-BRUを発見して買って飲んでみた。
薄いオレンジ色の人工的な液体。濃い炭酸。炭酸にまざらない重くてやや甘い味。
飲み終わってもさっぱりしない感じ。。。。

う~ん。。。。なんなんだこれはいったい。



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2009/01/11

IRN-BRUの「自慢」をされる

あるときスコットランド人外資エクスパットのルーニー、UKに出張することになった僕に向ってこう言った。

「UKに行ったら、IRN-BRUを買ってきてくれ」

「は? アイルン・ブルー?」

「IRN-BRUは、スコットランドの心のドリンクだ。ほかのことはどうでもいいから、頼んだぞ」

「ドリンク?」

これだ、といって見せられたホームページがこれ。
http://www.irn-bru.co.uk/

「IRN-BRUはアメリカでは売っていないだ。なんでだかわかるか?」

「なんで?」

「アメリカのFDAが、製造方法を確認しようとしたときに、製法は秘密だって言って資料の提出を拒否したんだ。だからアメリカには売っていなんだ、ハッハッハハ!!」

それって、威張ることなのか・・・。




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