あるときルフトハンザ欧州線のビジネス・クラス席に座る機会があった。
これははっきりいってかなりありがたい。
すっかり喜んで、ビジネス・クラス椅子についている多数のボタンをいろいろ押してみた。
ウィーン・・・足の部分を前に
ウィーン・・・背中を後ろに
ウィーン・・・おなかをちょっと傾けて・・・などなど
とか、やっているうちにふと、ボタンが効かなくなった。
あれ・・・動かない
あれ、あれ・・・・・あれ・・・
・・・・・
・・・・・
・・・壊れちゃった
どうしよう・・・・
しかし、これからご飯が出てくるのに、こんなリクライニングのまま止まっているわけにもいかない。
仕方がないので、通りかがった金髪のスチュワーデスさんを呼びとめた。
「あの~・・・椅子のボタンが効かないんですけど・・・」
スチュワーデスさん、ボタンをおして効かないことを確かめると、しゃがんで椅子の底部に手をやった。
「ちょっと待ってね・・・
確か、えーと、このあたりにリセットボタンがあるの・・・・
うーん・・・・えーと・・・
あれっ、ないわねぇ~!?」
彼女の手は椅子が床から生えている同じ部分を行ったり来たりしてなにかを探していた。
「ちょっと待ってて。もっと詳しい人をつれてくるから。」
「はい・・・よろしく」
約2分後。
今度は、制服のスチュワートさんがやってきた。
機械に強いのは男性ということなのか?
制服のスチュワートさん、自体を飲み込むと、僕の座っている席の通路反対側に行ってしゃがみこんだ。
やはり、なにやら椅子の底部をごそごそして、なにやらボタンを押したようだ。
「・・・これで治ったはず。やってみて。」
ちょっと緊張しながら、ボタンを押すと、
ウィーン
「治った!! オーケーです。ありがとう!!」
スチュワートさんもスチュワーデスさんもニッコリ!!
ちょっとボタンを押しすぎて、動かなくなったからって、怒られることはないようです。
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