ヘルシンキの休日
が、必死になって市電に乗ったり、鉄道中央駅の地下付近を歩き回ったりしているうちに開いているキヨスクを発見!!
なるほど、看板を見る限り、フィンランド語ではキヨスクは「キヨスキ」というらしい。
そういえば、日本語の「キヨスク」という言葉はロシア語からの外来語と聞いたことがある。
そうこうするうちに、ついにホテル・スカンディクの近くの道路脇に、木製のちょっとした土産物屋の看板が立っているのを発見した。
閉店時には、店内にしまうような脚立のような看板。
土産物屋があいているに違いない!!
入口のドアを押すと、
チリン!!
と音を立てて、ドアについていた鐘が鳴った。
奥には老婦人が椅子に座って店番をしていた。
僕は店内を3周して、適当なみやげものを選んで買うために差し出すと、老婦人が英語に喋りだした。
「この店はね、年中無休でやっているの。
だってね、日曜日はどの店もみんな閉まっているでしょ。」
僕は勢い込んで答えた。
「そのとおりです。ここが開いていてとても助かりました。今日帰るので。」
老婦人はまるで独り言のように続けた。
「日曜日は、店が閉まっているでしょ。
こうしてお客さんが来るから、うちは年中無休で店を開けているの。
でもね、ワタシはもうちょっと疲れちゃった。」
そのあと彼女は似たような同じフレーズを3サイクル程繰り返し、その間、僕は相槌を打ち続けながら心の中で思った。
(日曜日は開店させて、月曜日定休とかにしたらいいのではないか?)
いや、彼女を批判するのはやめよう。とにかく彼女の努力のおかげで僕はヘルシンキでお土産を買うことができた。
疲れた老婦人に敬意を表して、ショーウィンドーを撮影。
"TEE"というのはもちろん、紅茶のことであろう・・・。
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