意味もなく山手線のように市内を一周する市電をぐるぐる乗りまわしたあげく、適当なレストランがあいているのを見つけて場所もわからないまま市電を降りた。
入ったのはイタリアンらしいレストラン。ペンネを頼むとなぜか、ペンネの上にバーミセリが載って混ざって出てきた。これは果たしてわざとなんだろうか?
ちょっとハゲかかったレストランのおやじに、市電の地図を見せて尋ねてみた。
「ここがどこだか、教えてくれないか?」
するとオヤジは当然だという顔をして言った。
「もちろんだ」
ところが、オヤジに地図を渡して場所を聞こうと思ったら、なんと場所がわからない・・・。
「えーっと・・・・あ~・・・・・ちょっと、待ってくれ・・・・
あっ、ちょっと火を止めてくる・・・。
うーんと、わかるはずなんだ。
ちょっと待っててくれ・・・う~・・・」
待つこと5分。ようやくオヤジは地図を指さして、回答らしきものを示してくれた。
「えーとな、たぶんな、このあたりだと思うんだ・・・」
一応、オヤジの指さしたところは、僕が市電に乗りながら想像していた場所と違っていた。
「ありがとう。」
なんで市電の駅前で営業しているレストランのオヤジが市電の地図上で、自分のレストランの場所が示せなかったのか、今でもとっても疑問だ。
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