あるとき、クアラ・ルンプールのオフィスのKを訪ねて雑談をしていた。
夜ごはんをどこに食べに行くのがお勧めなのか、聞きながら空港のインフォメーション・センターでもらって地図を広げて聞き始めた。
当然、現地人Kからは
「このあたりには、こんなレストランがある・・・」
といった話を聞いていたのだが、ふと地図上の道路の多くが
"Jalan" という言葉で始まって表示されていることに気がついた。
「いろいろありがとう。
ところで、この"Jalan" というのは、道路という意味ですか?」
するとKがこんなことを言った。
「その通りです。
"Jalan" というのは、道路という意味です。
わかりやすいので、多くのビジターが"Jalan"というのは道路のことだと覚えて帰ります。」
「なるほど、まあ、そうでしょうね~」
「そういえば、先日来たビジターにこんなことを聞かれました。
『KLには全く同じ名前の道路がたくさんある。どういうことなんだ?』
ワタシはそんなことはないはずだと疑問に思いながら質問してみました。
『それはなんという名前の道路ですか?』
『" Jalan XXXXXXXX "だ。』
と。」
「それって、どういうこと?」
Kは直接答えずに話を続けた。
「そこで、そのビジターには、丁寧に教えてあげました。
街のあちこちに書いてある" Jalan XXXXXXXX "
というのは、『一方通行』という意味です。」
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