2010/02/07

"U"と"ネズミ車"

あるとき、スコットランド人のエクスパットであるRがやってきて、僕に対して仕事の進め方についてこんな話を始めた。

「特に、グローバル・チームと仕事をするときには、仕事の進捗についてよく気を配るのが大事なんだ。」

「うん。どんなことをするんだ?」

「グローバル・チームの人間は、われわれ日本にいるチームをすぐに"U"に入れる。」

「"U"って何さ?」

「アルファベットの"U"だよ。こんな形をしている。」

そう言って、エクスパットRは近くにあったホワイトボードに大きく"U"と書いた。

「うん。アルファベットの"U"ね。それで?」

「例えば、今、お前は"U"という形をした谷の底にいるとする。

 努力をして、前進していくとだんだんカーブが直角になってきて、そして "U"字の谷の底にずり落ちることになる。」


「なるほど」

「そして、"U"の底はお前がもともといた場所だ。つまり、仕事は元にもどっている。」

続いて、エクスパットRは"U"の隣に別の絵を描いた。観覧車見たいな図だ。

「あるいは、グローパル・チームの人間は、われわれ日本にいるチームをネズミ車の上にすぐ置く。」

観覧車みたいな図はネズミ車だったらしい。

「・・・ネズミ車の上ではどんなに努力して走っても、仕事は1センチも前進しない。」

「うん。そうね。」

「だから、お前は、特にグローバル・チームと仕事をするときには、いつも自分が"U"の中に置かれていないか、ネズミ車の上に乗っていないか、よくよく周りを確かめるんだ。」

どうやら、これはRらしい仕事の仕方についてのアドバイスらしかった。

「ありがとう。一つ質問していいか?」

「ああ、なんでも聞いてくれ。」

「"U"と"ネズミ車"、どっちもやっているようで実は仕事が進んでいない、という意味に理解したんだが、この二つには、何か違いがあるのか?」

「もちろんだ!! 違いはある。

 "ネズミ車"というのは、同じところをクルクル回っているというたとえだ。

 そして"U"というのは、しばらく進むと壁にあたり、それまでの前進が否定されるような状況だ。」


うーむ。わかったようでよくわからん。



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