あるとき、秀才肌のインド系マレーシア人のRをランチのため和食の店に連れて行った。
テーブル席を選んで座り、真ん中のお箸立てから割り箸を取って渡しながら聞く。
「フォークは要る?」
「いや、慣れてるんだ。お箸でオーケーだ。」
松花堂のような御膳を食べながら、ふと見るとRがご飯と格闘している。
「大丈夫か?」
「ああ、問題ない。」
そういいながら、Rは右手にもの凄い力を入れてご飯の塊にお箸を突き刺してもがいている。
「スプーンをもらおうか?」
すると、Rはとんでもないという感じで右手を挙げて制し、
「いや、大丈夫。お箸でオーケーだ。」
といい、そして言い訳するように続けた。
「このご飯はどうしてこんなにくっつきやすいんだ?」
関連:カリフォルニア・ライスと箸の関係
2 件のコメント:
いつも楽しく拝見させていただいています。
確かに、東南アジアのご飯(タイ米)はパラパラしていますよね。更新楽しみにしています。
Pochiさん、はじめまして。ありがとうございます。コメントをいただくととても力がでます。また、おいでください。
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