メグミと一緒にドバイにやってきた僕。
ドバイの町の真ん中にはクリークと呼ばれる運河(?)があり、アブラと呼ばれる渡し船が行き来している。
「あの船、乗ってみようよ!!」
クリーク沿いのアブラ乗り場に行き、周囲の乗客の様子を見ながらほぼ最後の乗客として、順番に次のアブラに乗り込み、ベンチのような長い板張りの椅子に、二人並んで外向きに腰掛けた。
さて、船頭さんは真ん中の通路を歩きながら、一人ずつ乗客から運賃を取っていく。
金額は50フィルス硬貨1枚。
先に乗った乗客はみんな右手の手のひらにコイン1枚を乗せて、背中側に差し出し、それを背面から船頭さんが慣れた手つきでコインを拾って集めていく、という感じだ。
他の乗客に倣って、僕もメグミもそれぞれコインを乗っけて、背中側に出して船頭さんを待っていると・・・。
なんと船頭さんは、さっと僕の手のひらからコインを取り、そして隣でコインを差し出しているメグミの手を黙った通過した。
「えっ!! わたし、取られなかった!! なんで!!」
どうやら男性と一緒にいる女性は、荷物扱いされ、料金を取られないらしい。女性はおひとり様で乗るときに限って料金がいるのである。
(きっと、『これは差別だ』とか、一言文句をこぼしそうだな・・・・)
ところが、メグミの反応はこれとは違っていた。
「そうかぁ。私の分はタダ!! 得しちゃった!!」
どうやら差別感よりもお得感の方が強いらしい。
2 件のコメント:
へえ、そうなんですね、それはびっくりです。
わたしはまたイスラム国だから、女性が知らない男性の手を触ってはいけない、みたいなことかと思ってしまいました。
でもわたしも荷物と思われてもかまわないから、タダがいいなあ(笑)
あろあろさん
こんにちは。
そうなんですよ。僕も最初、そんなことを思ったのですが、船頭さんは女性の一人客の手からはあっさりコインを取っていました。
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