留学寮にいたころ、週に一回はインド人アーリジットは寮の僕の部屋まで電話をかけてきた。
いつも、だいたいこんな感じだった。
「ハロー、元気か? 明日はまた、テニスに行こうぜ」
「オーケー。何時がいい?」
2時間ほど二人でテニスをして、いつも決まって近くのインド雑貨店に行った。
目的は・・・・・
サモサを食べることである。
そのインド雑貨店では、スパイスから石鹸までインド物品はなんでも置いてある、小さな店だった。
カウンターのおじさんに
「サモサを4つ くれ」
というと、足元の白い袋からサモサを取り出して売ってくれた。
いつも、そのサモサはうまかったこと。
だから、今でも僕にとってサモサとは、レストランの前菜ではなくて、テニス後のスナックなのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿