あるとき日本人の友人Kがやってきて、英語でジョークを語る、と言いだした。
「じゃあ、これから英語のジョークを語るからね。だから、返事は英語でやってね。」
「ジョークに返事がいるのかよ。」
「いいから、今から英語だよ。」
というわけで、Kは英語で語り始めた。
「ある次元のある空間に、象がいた。 ここまではいいかな?」
「いいよ。象がいるんだろ。」
「そう。もし何かわからなことがあったら、英語で質問してくれ。」
「わかったよ」
「とにかく、ある次元のある空間に、象がいた。 ここまではいいかな?」
「・・・・・」
「次に、別の次元の、別の空間に、マター・ベイビーがいた。 ここまではいいかな?」
「・・・・マター・ベイビー!?」
「もし何かわからないことがあったら、英語で質問してくれ。
別の次元の、別の空間に、マター・ベイビーがいた。 いいかな?」
「マター・ベイビーって何だよ!?」
と聞くと、Kはすまして首を振りながらこう答えた。
「なんでもない。」
「はぁ!? ・・・・わからないことがあったら聞けっていうから聞いてんのに。
だから、マター・ベイビーって何だよ!?」
再び、Kはすまして首を振りながら答えた。
「なんでもない」
「・・・・なんだよそれ!?」
この訳のわからない日本語訳から、いったいKが何をしたかったのかわかった人がいたら、心から拍手を送りたい。
このやりとりの英訳はこちら
"..........there is a matter baby. Any question?"
"What's the matter baby?"
"Nothing"
つまり、Kとしては、"matter baby"は何? と聞かせることで
「いったいどうしたの、ベイビー?」
「別に」
というアメリカ的な会話を、意図せずにやらせて、受けをとりたかったのだが、
残念ながら、僕にはそこまでわからなかったのだった。
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