コンサルタントの日本人S氏は、絵にかいたような帰国子女でいらっしゃる。
しかも彼の場合は、海外での滞在地、つまり、育った場所はパリ。
人あたりもソフト、頭も良く、当然、フランス語ネイティブ・レベルという、まさに少女マンガにでもでてきそうな男である。
さて
ある日のこと、S氏とランチの折に、フランスの体育の授業についての会話をした。
「フランスの学校で、体育の授業っていうのは日本とは違いました?」
「うん、フランスの体育の授業は日本とは違いますね」
「何が違うんですか?」
「日本の体育の授業って、今日はバスケットとして、次は陸上して、その次はサッカーして、っていう風にいろんな競技をローテーションしていく感じなんだけど、フランスの体育の授業はもっと、同じことばかりやってる感じでした。」
「どんな種目をやってたんですか?」
「いわゆる体操とか、陸上とか、が多かったかなぁ・・・・うーん、球技はなかったですねぇ・・・」
「体育で球技をしないの?」
「うーん、なかったですね。」
ふと、フランスは個人主義みたいな観念が頭に浮かんだので聞いてみた。
「もしかして、団体競技はなかった?」
「うん、水泳も個人競技だし、なかったですね。」
「フランスはサッカー強いと思うんだけど、体育でサッカーとかはしないんですか?」
「サッカーとかやる子は学校じゃなくて、市でやっているクラブみたいやつに入るんです。」
ふーん。フランス人の考え方として、
「学校がやるべき体育の授業っていうのは一定レベルまで身体を鍛えること」
であって、
「いろいろな球技の競技方法について教えること」
ではない、ということなのかなぁ・・・と思う。
でも、ということは
いわゆる団体競技特有の『スポーツマン・シップ』みたいなものはフランスでは教育すべき内容ではない、と判断されている、ということか!?
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