以前何かのテレビ番組で見たのだが、ブルガリアではヨーグルトを作るときに菌の元として、そのへんに歩いているアリを入れると、それでこと足りるらしい。
先日、僕個人としてアクセスできる、この種の内容での最高のオーソリティーである日本人W氏にブルガリア・ヨーグルトの話をして聞いてみた。
それは、こんな感じだった。
「ブルガリアではね、そのへんのアリをつかまえて牛乳に入れとくと、ヨーグルトになっていうのを昔、テレビで見たことあるんですよ。」
「あ~、そう。」
「明治のブルガリア・ヨーグルトかなんかのラベルに、毎週ブルガリアから菌を送ってもらっているみたいなことを書いてあったんだけど、なんでそんなことしなきゃいけないんですか?」
「うん、ああいう菌はね、何度も分裂させているうちに菌の性質が元のものとは変わってしまうんだよ。」
「分裂回数に限界がある?」
「そうね。まあ、そういうこと。」
「じゃあ、最初にブルガリアからもらったやつを、増殖させてヨーグルト作る用と、保存用に分けといて、ときどき保存用から追加投入すればいいんじゃないの?」
「それはねぇ・・・、たぶんダメなんだよ・・・」
「じゃあさ、なんで、明治乳業はさ、わざわざ毎週、ブルガリアから菌をもらわなきゃいけないのかな?」
「うーん・・・」
「なんで、ブルガリアにいる菌はさ、アリの中で別の菌に変質してしまわないのかな?」
子供のような質問を連射する僕にW氏はようやくこう言ってくれた。
「こういう培養モノって、もちろん人によって知識レベルに違いがあるんだけど、僕レベルでは確かによくわからないことがいっぱいあって、そういうホントのことって、本当に深く研究している人しかわかんないんだよねぇ。確かに一回そういうのを本当にわかっている人に説明してもらいたいねぇ。」
そうかぁ・・・オーソリティーW氏を持ってしてもわからないことなのかぁ・・・。
日本では、『紅〇キノコ』に始まって、最近では『カス〇海なんとか』まで、10年おきくらいにこういう『培養モノ』が定期的にはやるようにやっているが、この「培養のナゾ」について僕みたいな一般なおバカにもちゃんと、説明されたことは過去に一度もないんじゃなかろうか?
次のブームの仕掛け人には、何としてもW氏をも納得させる家庭で継続的に「培養できる理由」ないしは「培養できない理由」をちゃんと一般人に説明してもらいたい。
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