韓国・慶州に仏国寺(プルグクサ)を見物しに行ったときのこと。
仏国寺は山の上にあるのだが、ひとまず山の下のバス停に到着。
バスから降りると、突然、ご老人が近づいてきて、いきなり日本語で話しかけてきた。
「日本人か?」
見ると、背筋の伸びた白いひげの老人が横にいた。
なんというか、「校長先生」という雰囲気だが、日本語はきわめて流ちょうだ。
「あっ・・・はい」
見るからに老人だし、日本語ができることから、こちらは瞬間的に『昔は御苦労されたんだろう』、と思う。
ご老人はこういった。
「上(仏国寺)には何もないから、先にご飯を食べなさい」
明確な命令調である。
なんでここで見ず知らずのジイサンに「メシを食え」と命令されるのかと面喰って黙っていると、
僕がバックパックを背負っているのを見て、さらにここ続けた。
「ついでに、その荷物もおいていけばいい」
こうして、ジイサンはその「校長先生」のような抗しがたい圧迫感で、面喰ったままの僕に命令を下し、バス停近くの食堂(シクタン)に連れて行った。
ん!?、つまり、このジイサンは単なる客引きか?
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