「このまま、日本の国歌を歌ってくれ!!」
ハインツも続けた。
「いや、僕らが先に歌おう!!」
盛り上がったままハンスも同意。
「そうだ!!それがいい!!」
念のため断っておくが、ハンスとハインツ、ミスター・マサオと僕は決して酒を飲んでいたわけではない。
しかし、なぜだかすっかりハイテンションになったドイツ人兄弟は自主的にドイツ国歌を歌い始めた。
・・・・・・ファーターラント~
ミスターと僕は歌が終わったので一応拍手。
パチパチパチパチ・・・
ドイツ国家斉唱がおわると、当然のようにハンスがいった。
「じゃあ、今度は君たちが日本の国歌を歌ってくれ!!」
き、きた・・・・この流れ、逃げられない・・・・あ、あ~
こうして「日本を愛す」日の丸ハチマキをした僕は、同じく困惑したミスター・マサオと一緒に切れの悪い『君が代』を歌ったのだった。
おそらくは二度とはない貴重な体験・・・しかもこれはラブ・ジャパンだと心に言い聞かせながら。
ん!?、二度とはない・・・。
そういえば、ミスターは引越していなくなるし、僕はこのドイツ人兄弟を一身に引き継いでしまったことになっている・・・。
・・・テレビと炊飯器、自分で買った方が良かったかな?
ミスター・マサオとドイツ人兄弟・一旦終了
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