あるとき出張先の会議で同じような仕事をしているインド人男性の隣にすわることとなった。会議の休憩時間に雑談をするようになり、だんだんうちとけてきたので、こんな小話を作って話をした。
「この前、ボスの英国人エクスパットと話をしていて、会議で Aっていう内容が決まったって言われたんだ。」
「それで?」
「そのあとに、同じ会議に出ていた日本人幹部のところに行って、
『A に決まったらしいですね』
って確認したら、その日本人は
『全然違うよ、Aじゃなくて、Bが決まったんだ』
って言われたんだ」
「AとBは全然違う内容?」
「全く反対の内容。だから、ボスの英国人のところにもどって、
『あの日本人は A じゃなくて、Bだって言ってましたけど』
って、言ったら
『何言ってるんだ、Bなんておかしい、Aに決まっている。』
って言われたんだ。」
「それで、どうしたの?」
「今度は日本人のところに戻って
『ウチの英国人は、Bなんておかしい、Aだって言ってましたけど。』
って、言ったら、
『オマエんとこの外人よくわかってないんだから、Bでなんとかしてくれる?』
って言われたんだ。」
「それで、どうしたの?」
「また、ボスの英国人のところに戻って、
『あの日本人は、やっぱりBだって言うですが・・』
って言ったら、今度は
『お前の仕事はメッセンジャーじゃない!!』
」
インド人の彼はだんだん笑いはじめた。
「だから、
『わかりました。』
って答えたんだけど、そのあとボスは少し考えてこう言ったんだ。
『違う意見があるなら俺のところに直接来い、と言え』
『でも、たった今、お前はメッセンジャーじゃないって・・・』
『いいから伝えろ!!』
って。」
「で、そのメッセージを伝えたの?」
「もちろん。僕は優秀なメッセンジャーなんだ!!」
「ワーハッハッハ・・・」
0 件のコメント:
コメントを投稿