中国・蘭州出身のウェンさんは今は日本にいるのだが、最近3人目の子供ができたらしい。
「おめでとうよかったね」
「うん、でも国籍をどうするのか良く考えないと。」
「なんで?」
「中国は一人っ子政策だからね」
「一人目はアメリカの大学に留学しているときに生まれたから、アメリカ国籍をとってある。二人目は中国での『一人目の子供』として国籍をとってある。三人目はなにか考えないと。日本で生まれたからって、日本国籍にしてくれないからね。」
「戸籍ないとどうなるの?」
「まず中国に戻ったら、学校に行けない。」
「まずいじゃん。どうすんの?」
「罰金払うか、袖の下か・・・・」
「わかった。袖の下の方が罰金より安くすむんでしょ。でなきや、わざわざそんなことしないもんね。で、袖の下はどうやってやるの? オフィスに行って『はい』って渡すの?」
「だめだめ。オフィスで直接そんなことしちゃだめなんだ。まず、その係りの人の自宅にこっそり出かけていって、しかも本人に直接じゃなくて、その人の奥さんとかに渡すんだ。」
「ふーん、それでそれで。」
「で、その翌日とかにオフィスに行って、その人にわかるように"○○"といいます。実はこれこれの状態なんですがよろしくお願いします、って頼むとやってくれる。」
うーん。しかし、一般市民であるはずのウェンさんが「袖の下」のやり方とプロセスをこれだけはっきりわかっている、というのはどうなんだろ。何かやるときの常識なのかな。
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