ある日のこと。アメリカ白人女性マリアンとNASAについての議論をした。なんでそうな話になったのかあまり覚えていないが、マリアンがNASAについて褒めたたえるところからスタートしたと思う。
「・・・・ということで、アメリカにとって、宇宙開発は意義深いのです。」
僕は、毎日見かけるホームレス達を思い浮かべながら、あまり深くを考えずにちょっと突っ込んでみた。
「でも、多額のお金の一部でも、そのあたりのホームレス達のために何かをしてやったほうがいいんじゃないか?」
マリアンは首を振った。
「科学の発展と、人類の未来のために、宇宙開発がどれだけ重要で意義深いことなのか、考えてみたことがある?」
「宇宙にスペースシャトルを打ち上げたら、具体的に何の役に立つのかわからない。それより、外にいるあの人々は今、明確に困っているんじゃないか?」
「これは、国全体の柱となる大きな方針なのよ、この国には、ソーシャルセキュリティーの仕組みだってあるわ」
マリアンはどうしても、留学寮から2分以内でいつでも会える、ホームレス達に何かが必要であることをどうしても認めなかった。まあそもそも、この議論は、要は 共和党 vs 民主党 の議論みたいなものなので、簡単に割り切れる問題ではないのだが、一つ思うことがあった。
マリアンのように、大方針や根本ルールを声高に主張する人々は、車でしかいけない郊外に住んでいる人ばかりのような気がする。僕が毎日毎日、ホームレスに小銭をねだられ、ホームレスがスチームの出るマンホールに貼り付いて暖を取りながら寝ているのを見ている一方で、郊外に住む彼らはきっと、そういうものを見たくなければ、見なくて済む生活を送っているのである。
それとも僕がpro Democrats なだけか?
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