釜山の街角で、ジュース・スタンドを見つけた。
うーむ。うまそうだ。
疲れてくるとやっぱり、フルーツとかがほしくなるが、そのフルーツのジュースにしてくれるところらしい。
ついつい、イチゴ・ジュースを注文した。
店員のおねえちゃんが、生イチゴと、砂糖をジューサーに放り込んで、ガーっとまわすこと30秒。
紙コップに入ったイチゴ・ジュースを堪能していると、目の前に韓国人のにいちゃんが現れた。
「コンニチハ。
ワタシは、キムといいます。
日本語を勉強しています。
お話をしてよろしいでしょうか?」
と来たもんだ。
韓国人の日本語は大体、敬語に気を使っていてとても丁寧である。もろちん悪いことではない。
さて、一生懸命なキム氏とジューススタンドで話しこみ、そのまま夕飯も一緒に取ることになった。
近くの食堂に入り、キム氏にお勧めの料理を注文してもらった。
「ワタシはこの食堂を良く知ってます。
ココの食堂の得意な料理は、ヘムルのデンパ(?)です。」
と説明してくれた。
ヘムルは、おそらく漢字で「海物」、つまりシーフードの意味であろう。
「デンパ? 『パ』はご飯?」
と聞いてみると、キム氏はこう言った。
「料理の種類としては、『丼〔どんぶり〕』です。」
さて料理が僕の前にやってきた。
ご飯の上には、タコの切ったのや野菜が混ざってあんかけのようにしてかかっていた。
なるほど、確かにこれは、料理法としては丼といえるかもしれない。
しか~し!! この料理は丸い平皿にのって出てきたのである。
そこで、日本人たる僕は心の中で思った。
「やっぱり丼に入って出てこない料理は、『丼』って言わないよなぁ~」
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