2009/01/03

ロンドンのドミトリーでトップレスの女に会う

その日、ロンドン・ガットウィック空港から、エアポート・エクスプレスでヴィクトリア駅にやってきた僕は、とりあえずの宿を探そうと思っていた。

観光シーズン以外のこんなところでバックパックを背負っていると、すぐに客引きのおにいさんが声を掛けてくる。

「今日の宿は決まっているの?」

「まだ」

「ドミトリーはどう?」

「ドミトリー? 入れるの」

「もちろん。空いてるよ。おいで。」

ということで、あっさり客引きのおにいさんについてドミトリーまで一緒に歩いて行く。

一泊の値段は二段ベットの上と下とで値段が異なるらしい。

「二階の最初のドアだ」

といわれ、カウンターの横の階段をあがった。

キーをまわして、ドアを開けた。

すると、そこには、上半身ハダカの若い女が!!

「うわぁー、エクスキューズ・ミー」

反射的に謝ってドアを閉めた。

あーびっくりした。

でも、表示されている部屋番号を確認して、どうみても合っている。

よく考えると僕はキーで解錠してドアを開けているのであって部屋違いのはずはない。

「うーん・・・どうすればいいんだ・・・」

とりあえず、ノックしよう。

「トントン」

返事があった。

おそるおそるドアをあける。

すると、さっきの女がトップレスのまま話しかけてきた。下はジーンズをはいている。

「ごめんねぇー、びっくりしたでしょー」

「僕の部屋は、201って言われたんだけど合ってるかな?」

「あってるわよ、きっとそのベットの上ね」

部屋を見渡すと、二段ベットが3つあった。

最初のベットには、ハダカ女とその相手らしい男。

真ん中のベットは空き。

奥のベットの下段では、別の男女が抱き合ったままころがっていた。

なんなんだ、ここは。

ドミトリーっていうのは、男女別じゃないのか?




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