少し前のことになるが、フランスでCPEという法案にかかわる騒動があった。
この頃、フランス人L女史にCPE騒動について聞くことがあった。
「CPE(せーぺーうー)って、いったい何が起きてるの?」
「CPEは、会社が簡単に首にできる条件で雇うルールよ。
これに学生が猛反発して、騒動がおきてるの。」
「へーえ、ひどいルールじゃん。」
「そんなことないわ。私は賛成よ。」
「なんで?」
「フランスで学生が卒業後に就職するのは大変なのよ。
特に移民系の人脈がない人たちはね。
フランスの就職っていうのは、
ほとんどが知人からの紹介ではじまるわ。」
「ふーん。で、首にできるCPEとはどう関係するの?」
「やっと見つけた求人広告で電話を入れて、面接に行くでしょ、
CV(履歴書)を提出して、何と言って、断られるか知ってる?」
「・・・・・」
「なるほど、あなたは十分な教育を受けておられますねぇ・・、
でも、申し訳ありませんが、あなたには経験がないんですね。」
「ふーん。」
「移民系の人脈のない学生は、最初の就業経験を得るのが、
それはもう大変。だから、なんでもいいから、
最初に条件が悪くても気軽に雇ってもらえる仕組みがあれば、
たとえ首になっても最初の『就業経験』ができて、
次の面接はずっと楽になるのよ。」
話を聞いてるだけで、気が滅入りそうな状況の金持ちの知り合いがいない移民の学生たち。
ガンバレ!!
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