昔、とある田舎の日本企業の工場で働いていたときのこと。
職場にいた組合幹部のNさんがやってきて、こう説明を始めた。
「今度、この×××市の市議会議員選挙がある。組合から候補を出してるからな。」
「はぁ」
「明日、ここに△△候補がやってくるからな、よろしくな。」
「あの~、組合で市議会議員を出すのはなんでなんですか?」
「議員がいれば、工場でなんかあっても大丈夫だろ?」
「はぁ、あの~、市民として普通に投票しちゃだめなんですか?」
「組合員なんだから、ちゃんと組合の候補を応援してあたりまえだろ」
「会社とか、組合とか言う前に、ただの市民だと思うんですけど」
「×××市がこの工場の操業停止を決議したら大変なことになるんだぞ!!
それをわかってるのか!!」
Nさんという人物は、どうやら日本国民である前に、組合員であるらしいのだった。
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