2009/01/27

「タフ・ディシジョン」と「苦渋の選択」

欧米人は、「タフ・ディシジョン(tough decision)」っていう言葉が好きであるように思う。

しかも、どうもこの言葉についてうまい日本語訳がないような気もする。

無理して日本語訳すると「難しい意思決定」とでもなるのだろうが、どうもニュアンスが違う。

どんなときに使うのか?

昔は花形だった事業から撤退する、とか、

伝染病にかかってしまった恐れのある家畜を大半が大丈夫と知りつつ焼却処分する、とか・・・

とにかく、どうやっても、何か悔いが残ったり、部分的なマイナスが出るような意思決定だ。

欧米人は「タフ・ディシジョン」ができるリーダーは、指導力のあるリーダーとみなすので、「タフ・ディシジョン」ができるっていうことは、ニュアンスとして、マッチョないい意味を持っている。

でも、もっと単純に欧米人の根底にある感覚はきっとこういうこと。

「タフ・ディシジョンができる男はいい男!!」

だから、「男」たるもの、困難な状況に立ち向かい、「タフ・ディシジョン」を進んで行う。

すると誰か必ずほめてくれるし、もしかすると美女も寄ってくるかもしれない。

でも、日本にはこの感覚はあまりない。

だから、日本で「タフ・ディシジョン」を行ったときの状況を意訳すると、こんな訳がぴったりする。

「苦渋の選択」

困難に立ち向かって、誰かに責められこそすれ、間違っても女にモテるようになったりすることは絶対ない。

ということで、

「苦渋の選択」をほめちぎる美女集団をやとって放つ、なんていうのが案外、一番効く世直しの具体策なんではなかろうか?



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