僕が学生だったときの担当教官 N教授は、英語にうるさい人だった。
あるとき、とある学生がまとめてきたレジュメを発表していた。
「このシュミレーションの結果は・・・・」
「ちょっと待って、今なんて言った?」
「このシュミレーションの結果なんですが・・・」
「『シュミレーション』という単語はおかしい。英語のスペルを考えたらわかる。」
教授はそういって黒板に "Simulation"と書いた。
「読んでみて。」
「シ・・・ミュ・・・レーション、シミュレーション」
「そぅ、『シュミレーション』ではなく、『シミュレーション』が正しい。」
大教授の御言葉は絶対だったが、その後もこのワナにはまる学生が続出し、その度に学生たちは正しいシミュレーションについて学ぶことになったのだった。
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