2008/08/29
社宅を金色塗装したインドネシア人
ある日のこと、結婚式が終わって、インドネシアから奥さんを日本に連れてきたインドネシア人のルン君から招待を受けたので、土曜に行ってみた。
ルン君の家は、ちょっと古い社宅の一戸である。
玄関をはいって応接間に入ると、そりゃあ、もう、なんとまあ、カラフル。
・6畳の和室にはタタミの上に無地の鮮やかなスカイブルーカーペット
・窓には、無地の鮮やかなピンクのカーテン
・部屋の真ん中には、鮮やかなライトグリーンのソファ
しかも全部新品だ。 同じ間取りの他の日本人の社宅に比べてあまりにも違いすぎた。
そして、極めつけは台所に備え付けの木製の棚。
・なんとグレーだったはずの棚が上から、金色に塗り替えられてある。
僕は、これは一応会社の建物だし、やばいじゃないかと心配しながら聞いてみた。
「ルン君、こ、これは、もしかして金色に塗っちゃった?」
「ああ、そうです。いい色でしょう!!こんな色にしたくて昨日塗りました。」
「会社の人とかに聞いてみたりした?」
「いえ。別にいいでしょう!?」
「・・・・・・・・」
日本人ならこんな広範囲に金色に塗るようなことはしない、と確信、塗る前なら絶対止めたのに、と思った。
が、すでに塗ってしまった後ではどうにもならず、これは後で何か言われるかもしれないなぁ・・・と思いつつ、どうしようもないので何も言わないことにした。
しかしだ。世の中何がどうなるかわからない。
その後まもなく、老朽化が進んだ社宅は取り壊しが決定。ルン君の次には入居者はなく、したがってルン君は社宅を金色塗装した件で会社から呼び出しを食らうことはなかったのだった。
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