あるときニューヨーク市対岸のニューアーク空港から、ロンドン・ガットウィック空港行きの飛行機を予約したが、予約当日は雪。空港まで行ってみると、雪のため機材がなく、フライトがキャンセルされていた。
カウンターに行くと、ヴァージン・アトランティックのおねえさんが言うには、近所のホテル・クーポンを渡すから明日のフライトまでそのホテルにいてくれ、とのこと。
経験上、チケットを持っていて、飛行機が飛ばないときには金がうんとかからない限り、結構いろんな要求を聞いてもらえることが多い。
なので、要求してみた。
「ホテル嫌いなんで、明日までフィラデルフィアの友人の家に泊めてもらうことにした。だから、ホテル・クーポンはいらないから、フィラデルフィアまでの電車の往復賃をくれ。」
「電車はだめです」
「どうして?」
「その替わり、バスなら出します」
「オーケー、じゃあバス賃を出すとチケットに書いてサインをしてくれ」
「チケットは回収します。その代わり、こちらのメモに書きます。」
「オーケー」
かくて、バス賃を出すとの覚えをもらった。
実は、電車はダメではバスならいいというのは、予想通りだった。
アメリカでは一般的に、下記のような値段格差があるとの認識がある。
電車(Amtrak) > バス(グレイハウンド)
これはこれで確かに正しいのだが、しかし、この場合、実はバスよりも安いローカル電車があったのだった。
まあ、知らないのだろう。
バス(グレイハウンド)> ローカル電車(Transit Trenton乗換 SEPTA)
もっとも、飛ばないチケットを持っていると後日フライト代の請求交渉の目が出てくる。
そういう意味ではカウンターのおねえさんはバスと電車の値段認識に漏れがあったが、押さえるところはちゃんと押さえているのだ。
かくて、このおねえさんの書いたメモを証拠に、日本にもどってからバス代の返金交渉を行った結果、
めでたく日本の旅行代理店経由で、僕はバス代・数千円の返金を受けた。
ただし、それは交渉開始から8か月後のことだった。
なんでこんなに時間がかかるんだろうねぇ。
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