バスの窓から煉瓦作りで赤い瓦のブルージュの家々を眺めながら、ここは安野光雅の絵本に出てくる町みたいだ、と思った。
宿の部屋は2階になったが、とにかく当惑したのはカギがないこと、であった。
宿の正面入り口には鍵もセキュリティーもおらず、階段をあがってすぐの自分の部屋のドアにも鍵がない・・・・。
アメリカのカギあり生活に慣れてしまった僕は、強く思った。
「鍵、かけたい・・・」
実際、この宿は歩いて一周できるブルージュ環状道路に面しているものの、観光シーズンを外れていることもあってほとんど人の気配もなく、治安に不安があるとは思われなかったが、そこは慣れと思い込みの問題だ。
人は、いったん鍵に守られた生活に慣れると、鍵なくして生きられなくなるのだ。
同様に、一度、銃を持ちはじめた人間は、きっと銃を持たない生活は不安でたまらないに違いないと思った。
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