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2009/07/26

釜山・花郎を探して

さて、せっかく現地でキム氏みたいな人にあったので、花郎について聞いてみることにした。

〔なぜ「花郎」を探しているのかはここを見てね 「韓国男・プロポーズの酒」)

「キムさん。僕は『花郎』という名前の韓国のお酒を探しています。

 知っていますか?」


「花郎ですか? 

 どんな字を書きますか?」

そこで、僕は紙に書いて渡してみた。

「・・・・知りません」

「実は昨日、この『花郎』を探してロッテ・ワールドや百貨店などにも行ってみたのですが

 ありませんでした。」


そうなのだ。

ロッテ・ワールドではとても流暢に日本語を話す上品なお姉さんがかなり時間をとってくれたのだが見つからなかった。

百貨店でも、何かを探しているとわかると売り子のお姉さんがたちまち2-3人集まってきてくれるのだが、これも駄目。

どういうわけか、韓国には「酒店」なるカテゴリに該当するような店もほとんど当たらなかった。

普通の雑貨店やスーパーの一角にジュースなどと一緒に数種類の酒が売られている。

きっと韓国では日本にように酒販売の免許などがないのだろう。

それでもこの話を聞くと、キム氏は僕と一緒に花郎探しに付き合ってくれた。

「韓国では、同じ酒でも道(県みたいな行政区画)によって、酒の名称が違うことがよくあります。」

しかし、どの店に聞いても『花郎』という名前さえ聞いたことがないといわれる始末。

「同じ名前の酒でも別の酒だったりすることもあります。」

百貨店2店、スーパー1店、国際市場内の酒店1店を回って手掛かりがないどころか絶望的な状況が確定し、僕は「花郎」を見つけられずに日本に帰る、はすだった。

ところがである。

実のところ、僕は「花郎」お土産に買って帰ったのだ。

どこにあったか?

それは、空港の酒免税店。

後日調べたところ、「花郎」は輸出専用ブランドの法酒だったのである。



数日後、日本に帰った僕は、話の出所、ナオミに「花郎」をお土産として渡して、旅行談を話して聞かせていた。

「・・・というわけで、なかなか見つからなくて苦労したんだよ~、花郎。」

「へーぇ。そうだったんだ。」

「でもさ、ナオミにプロポーズした韓国の彼はなんで『花郎』を持ってきたのかな?」

「・・・ちょっと待って。

 花郎って名前も現地の人はぜんぜん知らなかったんでしょ?」


「うん。誰に聞いても知らないって、言われた。」

ナオミはちょっと考えながら、一人つぶやいた。

「つまり、空港でついでに買ってきた、ってことね。」


韓国シリーズ「花郎をめぐって」おしまい

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2009/07/25

釜山・これは丼か?

釜山の街角で、ジュース・スタンドを見つけた。

うーむ。うまそうだ。

疲れてくるとやっぱり、フルーツとかがほしくなるが、そのフルーツのジュースにしてくれるところらしい。

ついつい、イチゴ・ジュースを注文した。

店員のおねえちゃんが、生イチゴと、砂糖をジューサーに放り込んで、ガーっとまわすこと30秒。

紙コップに入ったイチゴ・ジュースを堪能していると、目の前に韓国人のにいちゃんが現れた。

「コンニチハ。

 ワタシは、キムといいます。

 日本語を勉強しています。

 お話をしてよろしいでしょうか?」


と来たもんだ。

韓国人の日本語は大体、敬語に気を使っていてとても丁寧である。もろちん悪いことではない。

さて、一生懸命なキム氏とジューススタンドで話しこみ、そのまま夕飯も一緒に取ることになった。

近くの食堂に入り、キム氏にお勧めの料理を注文してもらった。

「ワタシはこの食堂を良く知ってます。

 ココの食堂の得意な料理は、ヘムルのデンパ(?)です。」


と説明してくれた。

ヘムルは、おそらく漢字で「海物」、つまりシーフードの意味であろう。

「デンパ? 『パ』はご飯?」

と聞いてみると、キム氏はこう言った。

「料理の種類としては、『丼〔どんぶり〕』です。」

さて料理が僕の前にやってきた。

ご飯の上には、タコの切ったのや野菜が混ざってあんかけのようにしてかかっていた。

なるほど、確かにこれは、料理法としては丼といえるかもしれない。

しか~し!! この料理は丸い平皿にのって出てきたのである。

そこで、日本人たる僕は心の中で思った。

「やっぱり丼に入って出てこない料理は、『丼』って言わないよなぁ~」




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釜山・ウナギのびっくり料理(その3)

おばちゃんは、左右に取ってのついたシルバーの鉄板を僕の前にセットされたコンロの前にちょんとおいた。

鉄板はまだ、冷たく、これから加熱して料理するという感じだ。

肝心の料理はというと、3センチくらいの短冊に切った種々の材料がなにやら赤い色のソースに絡めて山盛りに乗せられている。

「赤いソースはいったいなんだろう?」

唐辛子よりもやや薄い感じだし、細かくブツブツ赤いのではなく、もっとソースに溶け込んでいる様子だ。

そして、材料は・・・・とじっくりよく見ていくと、こんな割合だった。

・青ネギを切ったもの             1割くらい

・たまねぎを切ったもの            1割くらい

・残りの生っぽいやや透明感のある肉片     8割くらい


透明な肉片は縦方向にやや筋らしき線も見える。

「この肉片がきっとウナギなのだろう・・・」

妙に神妙に料理の材料を眺めている僕の横に、さっきのおばちゃんが戻ってきて、

 カチッ!!

コンロのスイッチを回して、中火にセットした。

鉄板を経由して、コンロの火の熱が料理に伝わったであろうその5秒後のことである。

「う、うわーっ!!」

料理材料を注視していた僕は本当に肝をつぶして叫びそうになった。

鉄ナベの上に盛られていた赤いソースの絡まった料理の部分をなす、生っぽいやや透明感のある肉片の一片、一片が、熱を感じて一斉にウネウネと動き始めたのである。

「い、いきてる!? このウナギの肉片たち!!」

ウナギの肉片たちは約5分の間、僕の目の前で断末魔の動きを続け、ついにはウナギ料理が出来上がった。

実はあんまり、どんな味がしたのか覚えていないが、そこそこ食えるものだったのは間違いない。

赤いソースは辛いものではなかったことだけは確かだ。

が何にしても、僕は今に至るも料理を見てこんなに驚いたのはこのときばかりであり、ちゃんと味わったのか自信が持てないのである。



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2009/07/24

釜山・ウナギのびっくり料理(その2)

さて、ウナギを注文しおえた僕。

店頭では店のおじさんがウナギを網ですくっている。

僕の目の前のテーブルには、店のおばさんがまず、ガスコンロを持ってきた。

「なるほど、ウナギをガスコンロで食う、と。」

ついで、カゴに入ったレタスとしその葉。

「ウナギのナベ料理でも出てくるのか?」

その次に、平皿に野菜を細かくスライスしたものがいっぱい乗って出てきた。

手前には生にんにくのスライス。それからキュウリとニンジンのみじん切り。

それから、ピーマンかなぁ・・・。それに味噌。

「ナベの薬味なんだろう、きっと」

そして、待つこと15分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ご飯とキムチが来た。

韓国では普通ご飯は、おりんのような金属性の丸い蓋付のボールに入って出てくる。

「そろそろメインのウナギも出てくるな~」

そうこうするうちについに、おばちゃんが銀紙を敷いたような四角い鉄板ナベを両手にもってやってきた。

つづく



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2009/07/23

釜山・ウナギのびっくり料理(その1)

あるとき釜山でウナギを食べた。

夕食に何を食べようかな、と思いながら釜山の街をあるいている目の前に現れたのは店頭に生け簀のある食堂。

水槽には何がいるのか、と思って覗き込むと、なんと生け簀にはウナギが数匹クネクネ泳いでいた。

これを見て、

「韓国でもウナギを食べるんだ!?」

と思ったのだが、ふと浮かんだ疑問があった。

「蒲焼じゃないよなぁ~、きっと。。。。」

じゃあいったい韓国ではどんな風にウナギを料理するのか?

素人目にも蒲焼って言うのはかなり特殊な料理である。どのくらい特殊かって、いまだかつて僕は家でウナギを捌いて蒲焼にしました、なんていう人物にはお目にかかったことがないくらいだ。

「よし、ウナギを食ってみるのだ」

そう決意した僕は、引き戸に手をかけてその食堂に入った。

生け簀があるからって、特に高級な食堂にも見えない。床はコンクリートむき出しだった。

さて、適当な椅子に腰掛けた僕は、店のおばさんにつたない韓国語で、

「外にいる魚を食いたい」

と注文した。

料理の方法はまったく聞かれなかった。

まったくのお任せだが、間違いなく未知のウナギ料理が食えるに違いない。

つづく



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2009/07/02

釜山・デションデに行くように勧められる

釜山についた僕は、街中に英語の本がたくさん並んである本店を見つけ、英語でユースホステルの場所を聞いてみた。英語はほとんど通じなかったが、書店のおねえちゃんはとても親切で変わりに近くの旅館につれていったくれたので、旅館に泊まることができた。

さてその翌朝のこと。

旅館のおにいさんがやたらと、ヨンドのデションデというところ観光に行くようにしつこく勧めてくれる。

話を聞いているうちに、このおにいさんはヨンドのデションデに絶対の自信があるということがなくとなく感じられ、そこにいかないのは人生のあやまりのような気分に僕はなってきた。


僕の韓国語レベルでは、そこにいったい何があるのかよくわからなかったが、そんなに勧めるなら、とそのテジョンデというところにいってみることにした。

旅館近くの国際市場で、卵焼きのヘンドイッチを買い食いし、〔韓国語ではサンドイッチと言わずにヘンドイッチというように聞こえるのだ。〕、腹ごしらえしたところで座席バスが来たので乗り込んだ。

バスの路線図を見てみると、テジョンデというところは、ヨンドという海に突き出た半島〔それとも島か?〕の先端にあるようだ。

しばらくして、終点のテジョンデに到着。

バス停を降りると、人々はみんな同じ方向に歩いていく。

人々の後ろについて、その道を歩いていくと、

お祭りの出店やら、射撃の屋台なんかがつらなっていて・・・・

その先にあったのは

観覧車とジェットコースターの見えている遊園地の入り口だった。

うーむ、男一人でバックパック背負って、遊園地に行って、楽しいかぁ・・・

僕はもと来た道を引き換えし、乗ってきたバスに再び乗り込んだのだった。



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2009/07/01

韓国男・プロポーズの酒

あるとき、知り合いのナオミが家でパーティーをするというので遊びにいった。

しばらく飲み食いして、次に何を飲もうかというときに、ナオミは、ふと戸棚の中から青い陶器製の壺を取り出してきた。

「こんなの飲んでみる?」

青磁の水差しのような壺。側面には「花郎」と漢字で書いてある。750mlくらいか?

「なにそれ? 日本酒?」

「日本酒じゃない。よくわかんない韓国の酒。

 聞いても誰も知らない酒なの。」


「なんでそんなの持ってるの?」

「昔、もらったのよ。韓国人の男の人に。」

「その酒を?」

「そう。

 かなり昔なんだけど、ある韓国の男の人にとても気に入られちゃったの。

 で、ある日、その人が韓国から会いに行くからって言われて

 家で待ってたのね。

 そしたら、韓国からこのお酒を持ってうちにやってきて、いきなり

 『あなたをお嫁さんにしたい』って。」


「えっ、プロポーズの酒!? かなり高い酒なんじゃないの?」

ナオミは封を切りながら答えた。

「だから、飲んでみない?

 いい酒なんだろうと思うんだけど、中の色も見えないし、

 どんな酒かもわからないから、ずっとあけてないままなのよ。」


「うん。あけよう。」

ナオミはグラスに正体不明の酒を入れてくれた。黄色っぽい褐色の液体。

「カンパーイ」

かなりこくのある、甘めの日本酒のような味。

「おいしいね」

「うん、もうちょっと」

「で、そのプロポーズどうしたの?」

「断って帰ってもらった。だって、2回しかあったことないんだよ。」

ラベルの位置には「花郎」と書いてある。

どこかで見たような気がする、この名前・・・。

・・・・!!!

慶州で入り口で門番に追い出された建物「花郎教育院」。
慶州・「花郎教育院」の門番に追い出される

つづく




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2009/06/28

「ほんと!?」と叫ぶ韓国人

ある日のこと。

僕は留学寮近くのフードコードで日本人ヨシコと一緒にランチボックスを食べていた。

そこに通りがかったのは寮で僕と同じスイートに住んでいる韓国人のヒョンエル。

ヨシコと僕は、日本語でとりとめもない会話をしていたのだが、ヒョンエルは同じテーブルの空いた席に座り、黙って僕らの日本語会話を聞き始めた。

それは、ちょうどヨシコが話終えたときのことだった。

「・・・・ということになったの。」

急にヒョンエルが完璧なイントネーションの日本語で叫んだ。

「ほんと!?」

思わず、ヨシコと僕はびっくりして、ヒョンエルの顔を見つめた。

「・・・・・」

すると僕らの表情を見て、ヒョンエルは一人大笑いし始めた。

「ハッハハハ!、ハッハハハ!!・・・」

明らかに一杯食わされた感じである。だいたい彼が日本語をできるはずがない。

わかっていながら、聞いてみる僕。

「ヒョンエル、どういうことなんだよ!?」

まだ、笑いながらヒョンエルが白状を始めた。

「ソーリー。

 昨日、日本人シンゴに教えてもらったんだ。

 日本人が会話しているところで『ほんと!?』って叫ぶと面白いって。

 英語でいうと"Really"っていう意味なんだろ。」


すっかり、うまいことやられたが、これって日本語でなくてもできるに違いない。

「ところで、韓国語で"Really"ってなんて言うんだ?」

彼は、僕の逆襲プランをすぐに察したようだった。

「韓国語では、『チョンマル!?』っていうんだ。」

早速言ってみる。

「ちょんまる」

「ちょっと、だめだな。語尾の『る』は英語の"L"の発音だ。

 もう一回やってみろ」


「チョンマル!?」

「いいね、そんな感じ。

 オレの『ほんと!!』もシンゴに練習してもらったんだ。

 それじゃあ、また後でな」


ヒョンエルは満足して去って行った。


さて、その日の夕方のこと。

割と仲の良かった韓国人マイラが、別の韓国人二人と寮の一階で雑談しているところを発見。

こっそり近づいていって、マイラのセリフが切れたところで言ってみた。

「チョンマル!?」

一瞬、韓国女性のびっくりしたような顔が三つならんだ。

が、僕の顔を見てか、たぶん見てなくても、マイラは事態を察して言った。

「あなた、韓国語わかってないでしょ~?」


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2009/04/03

北欧旅行の失敗談

ひとりで列車に乗ったり、ユースホステルに泊まったりしているといろいろな人にあって話をする機会が生まれる。

ヴェネツィアで出会って雑談をした韓国男がいた。33才、英語教師。

「ここに来る前に北欧にいってたんだ。」

「ふーん、どうだった」

「忠告しとくけど、今はいかないほうがいいぞ」

「わかった。でも、なんで?」

「今は冬だろ。」

「うん」

「北欧だろ」

「うん」

「どういうことかっていうと、せっかく旅行に行ったのに、まず日の出がお昼くらいなんだ。

 だから、お昼まで明るくならない。

 その上、やっと出てきた太陽が午後3時とか4時になると隠れて夜になっちゃうんだ。

 ぜんぜん観光なんてできなかったよ。」


「残念だったね。

 でもなんでわざわざ北欧に行ったの?」

「そんなの、知らなかったんだよ!!」



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2009/02/26

扶余・落花崖にホイッスルで注意される子供達

韓国・大田(てじょん)のバスターミナルで扶余行きのバスに乗った。

そういえば、亡きじいさんは大田(てじょん)のことを「だいでん」と呼んでいたのを思い出す。

で、百済ゆかりの扶余に到着。

ここでは、扶蘇山という山があり、観光名所となっている。

山に登り始めると、後ろから

 ピピピピー

とけたたましいホイッスルの音。

振り返ると、ブルーのジャージを着た小学生高学年くらいの集団がやってきた。

 ピピッピー

ホイッスルを吹いているのは、明らかに先生だ。

 ピピー、ピー

道をそれている子供とか、他の子にいたずらしたりしている子供を見つけると、

先生は無言のまま「ピピッピー」とホイッスルを吹いてその子を指差して、

注意しているのだった。

がやがやした子供たちと、無言でホイッスルを吹き続ける先生。

確かに先生は怒鳴らなくてもいいのかもしれないけど、ちょっと違和感。

そうこうするうちに、落花崖に到着。

確か、百済滅亡の際にこの崖から、女たちが100メートルも下で蛇行している川に飛び込んだ姿からそういう名前になったと書いてある。

日本でいうと壇ノ浦という感じか。

僕は川の下をのぞき込んで落花の想像をしようと思ったのだが、

落花崖ではいつまでもホイッスルの音が響き続けていたのだった。


ここで韓国旅行シリーズ一旦終了

次の韓国旅行シリーズ


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2009/02/03

カリフォルニア・ライスと箸の関係

あるときフードコートで、韓国人パク氏とフードコードで中華のランチを食べていたときのこと。

パク氏はこんな質問をしてきた。

「カリフォルニア・ライスがなんで普及しないのか知っているか?」

「うまくないからか?」

「ま、僕たちアジア人にとってはイマイチうまくないけど、もっと重要なポイントがある。」

「そうか?」

「多少、味が落ちても値段では圧倒的に有利だ。」

「確かにそうだろうね。じゃあなんで?」

パク氏は、ランチについてきたパラパラした白ごはんをスプーンですくって食べながら、こういった。

「見てみろよ、これを。これはカリフォルニア・ライスだ。

 こんなにパラパラじゃあ、箸で食べられないだよ。

 だから、あんまり普及しないんだ。」




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2009/01/28

全州の旅人宿で共用トイレにカギを掛けられる

韓国・全州のバスターミナルのそばには旅人宿があった。

光州から大田に行く途中で、全州に立ち寄ったのだった。

ここの旅人宿は一泊8000ウォンだった。

宿のおばさんは僕の手から奪い取るように8000ウォンを受け取り、すっ飛ぶように消えていった。

なぜかはよくわからないが、消えていった先のあたりでおばちゃんが

「パルチョノン(8000ウォン)!! パルチョノン(8000ウォン)!!」

と叫んでいるのが聞こえた。

もしかして、ボラれているのか?

確かに風呂(沐浴湯;もぎょくたん)が使えない分、木浦の旅人宿が同じ8000ウォンだっだが、それよりも安くていいはすだ。

トイレは部屋から外に出た離れに共用トイレがあった。

部屋の中と、外との仕切りがなんと障子一枚のみ。

はたしてオンドル部屋といえども、夜の寒さがしのげるのか不安になってきた。

障子と床のすきまにタオルやら、靴下やらを詰めて部屋の空気を密閉させて寝た。

さて、その翌朝。さして寒くもなく眠れ、眼がさめた。

障子を開けて共用トイレにいくと、

なんとドアにフックを掛けられた上に南京錠が掛かっているではないか!!

昨日の夜は使えたはずなのに。

いったいどういうことだ。

ドアをあけようとしてがちゃがちゃやってみたが、フックと南京錠が外れるわけもなかった。

しかも、入口にはパルチョノンおばちゃんの姿も見えない・・・。

料金は先払いしてるし、もうここには用もないと思い、僕はしかたなく、

一人勝手にチェックアウトして隣のバスターミナルに出て行ったのだった。




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2009/01/21

木浦で女の子に「オッパ」呼ばわりされる

韓国に旅行にいったときのこと。

特に目的もなかったのだが、木浦(もっぽ)というところを目指していた。

木浦(もっぽ)は朝鮮半島の左端、つまり西南角にあり、木浦までいけば、行き着くところまで行ったことになる、という気がしたのだ。

光州(くわんじゅ)からバスに乗って、角の町、木浦を目指した。

途中の道にはあまりものがなく、信号も少なかった。

さて

木浦(もっぽ)の町について、港を一周していると温泉マークのついた「旅人宿」を発見した。

旅人宿は表通りからちょっと10メートル入ったところにあって、看板がなければほとんど普通の民家と変わらない。

ガラスの引き戸をたたいて、タタキの中に入ると、玄関に小学生高学年くらいの女の子が出てきた。

僕がたどたどしい韓国語で聞いてみた。

「ここ、旅人宿か?」

すると女の子は、なにやらいろいろ言ってくれたのだが、何を言っているのかよくわからない。

どうやら

「アジョッシ(おじさん)がいない」

と言っているようだった。

なので、僕は

「アジョッシを待つ。」

と言って、玄関に腰掛けると女の子が困ったように早口で言った。

「オッパ ×☆▽○%&■!!」

女の子が何を言っているのかはあまりよくわからなかったが、僕は「オッパ」と呼ばれたことにびっくりしていた。



「オッパ」というのは、女性のみが使う、年上の男性に対して呼びかける言葉である。

米国の留学寮でずいぶんいろいろな韓国人と接してきたが、年齢・性別によって使い分ける複雑な呼びかけ語を理解するのにずいぶん時間がかかった。

留学寮での韓国人体験の記憶を元に、図(?)にするとこんな感じだ。

男性 ----> 年上男性; ヒョン
        年上女性; ヌナ

女性 ----> 年上男性; オッパ
        年上女性; オンニ


しかし、留学寮中に、僕は彼らから「オッパ」呼ばわりされたことは一度もない。

逆にもし、これを使ったり、使われたりするってことは、韓国コミュニティーに入る、つまり韓国年功序列社会に組み入れられる、ってことを意味すると体感していた。



そうこうするうちに今度は問題のアジョッシ(おじさん)が帰っていた。

でも、僕の韓国語能力が低いだけなんだけど、おじさんの韓国語もよくわからなかった。

そうこうするうちにアジョッシは突然

「あいうえお、かきくけこ、おとうさん、おかあさん・・・・」

と日本語の単語を列挙して

「国民学校に4年生までいた」

と言って少し怒ったように言い、ここに行けと言わんばかりに、何かをメモしてその紙を渡してくれた。

メモの紙には、「宿の名前らしきものと電話番号」が書いてあった。

この家は「旅人宿」ではなかったのか? それとも僕は断られたのか?

なんだかよくわからんまま、僕は指定された宿に向かったのだった。




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2008/12/28

慶州・「花郎教育院」の門番に追い出される

韓国・慶州に観光に一人で行った時のこと。

慶州は、新羅の都があった場所、とされる。

まず、天馬塚にいく。

ここでは芝生に覆われた円形のそう大きくない古墳がポコポコと畑の中にあった。

そのうちの一つは中に入れて、石室・石棺を見物した。

ついで、墳星台。(1文字目の漢字は違うかも)

東洋最古の天文台と説明がある。天馬塚でも見た同じ修学旅行らしき子供たちの一行を見る。

日本でいえば、京都に修学旅行に行くようなノリなのだろう。

近くに博物館もあるので立ち寄った。古墳からの出土品と思しき、つぼとか、まがたまとか、金のベルトなどが展示されていた。

ところで、その先には「花郎教育院」なるスポットが地図に載っている。

何かはよくわからないが行ってみることにした。

博物館から田んぼの中を歩くこと約2時間。ようやく「花郎教育院」らしき建物に到着した。

門番のようなおじさんがいたので聞いてみた。

「すみません。これは『花郎教育院』ですか?」

すると門番さんはいかめしい顔をしてこう言った。

「そうだ。この建物は学校として使っていて立入禁止だ。だから、ここからすぐに出て行け。」

「はぁ・・・そうですか・・・」

かくて僕は、しかたなく統一殿(新羅が三国分立をやぶって統一したときの王を祀る殿)に向ってとぼとぼと歩いて行ったのだった。

「花郎教育院」に到着するためにかなり努力したのだが・・・残念。

ところで、「花郎教育院」がなんであったのか、なんで観光スポットに載っていたのかは、今でもわからないままである。



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2008/12/25

コリアンな"SUKIYAKI"

留学寮の前近くには、コリアンのおばちゃんがやっているフード・トラックがあった。
値段は忘れたが、メニューの一番高いやつが "SUKIYAKI"。

ちょっと待って、このフードトラックは、コリアンじゃないのか?

なんで、プルコギじゃなくて、スキヤキなんだ?

といつも思っていた。

でも、食べてみたい。。。。。

一度だけ、意を決して一番高い"SUKIYAKI"を買ってみた。

・・・・生卵は当然ない。


〔あっても、怖くて食えないけど。〕

確かに肉はうまかったんだけど・・・

このプルコギをなんでわざわざ"SUKIYAKI"というかなぁ・・・。



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2008/12/18

慶州の不思議な「ユースホステル」

韓国・慶州にある、今では世界遺産となった仏国寺(プルグクサ)の前にはinfo、つまり観光者向けの案内所があった。

案内所で僕は尋ねた。

「ユースホステルはどこにありますか?」

すると

「この先にある『XXXXホテル』という名前のホテルがユースホステルです」

といって、道を教えてくれた。

ところがである。問題の『XXXXホテル』に行って、入口で確認したところ

「ユースホステルではなくて、うちは『XXXXホテル』だ」

という返事が返ってきた。

確かに見るからに『XXXXホテル』は日本の観光地にもあるような観光ホテルであって、とてもユースホステルには見えない。

一人納得して、元の観光案内所に戻った。

しかし、今度は観光案内所のおねえさんは再びこう言って説明してくれた。

「いいえ、間違いありません。『XXXXホテル』が慶州のユースホステルです。」

結局、案内所と『XXXXホテル』との間の坂道を往復すること3回。

最後に『XXXXホテル』のちょっと偉そうなおじさんが出てきてくれ、ようやく真相が判明した。

「この『XXXXホテル』は、ユースホステル会員にはユースホステルとしての料金を適用します。」

この頃(今から15年以上前の話だ)、おそらく『XXXXホテル』ではユースとしての利用者はほとんどなく、僕はかなり稀なユースホステル利用者であったに違いない。

しかし、それにしてもそもそもユースホステルっていうのは、利用者同士の情報交換みたいなカルチャーが提供される場だ、ということにミソがあるわけで、カードを示すと料金が下がるとか、そういうものではないはずだ。

今の状況は全く知らないが、少なくとも当時、『XXXXホテル』自身、ユースホステルっていうのが何かよくわからないまま、とりあえず制度のみ導入したように思われてならない。




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2008/12/14

慶州で予定外に韓定食を食べる

慶州のバス停前で、日本人のできる客引きの老人に引き込まれ、僕はとある食堂(シクタン)の中にいた。

食堂の中に入って僕がすわると、僕をつれてきたご老人はすっとどこかに消えてしまった。

まあ、それはいい。

しかし、この食堂、実はただの一般食堂ではなかった。

ズバリ、「韓定食」専門店。他のメニューは一切ない。

「韓定食」は李氏朝鮮時代の王宮料理のはずだ。値段は一食5000ウォン。

払える値段ではあるが、内容も金額もどう考えても、バックパック男がお昼に一人で入るような店ではない。

が、そうこうするうちにおばちゃんが2人もやってきて僕の前に、料理の載った白い小皿を次々と並べはじめた。

一つ一つの小皿には、白菜キムチ、ゴマ振ったホウレンソウ、もやし、レンコン甘煮、まめ、佃煮みたいなコンブなどなどなど・・・・・その数15皿

ちょっと待て。この皿数はいったいなんなんだ。。。これを一人で全部食うのか?

さらに、横長の皿の上には、揚げた魚が載って来て、それからさらに、キムチのチゲ(スープ)・・・・

その上に、ご飯もきた。

ご飯は、韓国らしく、銀色の金属でできたフタつきのつぼみたいな入れ物でやってきた。

とにかく、あっという間に、僕は圧倒的な数の皿に取り囲まれた。

「うーん、これが韓定食(ハンジョンシク)!!」

なんとなく騙され感がぬぐえないが、とりあえず気分を切り替えてせっかくの韓定食を楽しむことにした。

この揚げたサカナはなかなかいける。。。。

食べ始めると、確かに豪華な品数だが、さとうも油も比較的少なく、単品野菜の料理が多いのでうまいうまいとあっさり食べてしまった。

わかったよ、ジイサン。うまかったらゆるす!!




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2008/12/13

慶州で老人に「ご飯を食べなさい」と命令される

韓国・慶州に仏国寺(プルグクサ)を見物しに行ったときのこと。

仏国寺は山の上にあるのだが、ひとまず山の下のバス停に到着。

バスから降りると、突然、ご老人が近づいてきて、いきなり日本語で話しかけてきた。

「日本人か?」

見ると、背筋の伸びた白いひげの老人が横にいた。

なんというか、「校長先生」という雰囲気だが、日本語はきわめて流ちょうだ。

「あっ・・・はい」

見るからに老人だし、日本語ができることから、こちらは瞬間的に『昔は御苦労されたんだろう』、と思う。

ご老人はこういった。

「上(仏国寺)には何もないから、先にご飯を食べなさい」

明確な命令調である。

なんでここで見ず知らずのジイサンに「メシを食え」と命令されるのかと面喰って黙っていると、

僕がバックパックを背負っているのを見て、さらにここ続けた。

「ついでに、その荷物もおいていけばいい」

こうして、ジイサンはその「校長先生」のような抗しがたい圧迫感で、面喰ったままの僕に命令を下し、バス停近くの食堂(シクタン)に連れて行った。

ん!?、つまり、このジイサンは単なる客引きか?




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2008/11/30

韓国のガッチャマン

旅行先でのこと。

プサンにあるホテルの部屋に入ってとりあえずテレビをつけたら、ガッチャマンを放映していた。

タイトルは「5(オー) ヒョンジェ」と書いてある。

何をしゃべっているのかはわからないが、主人公のコメントのトーンだけで、大変なことになっているといった重々しい雰囲気がよく伝わってきた。

その次のシーンでは博士が出てきて、ますます更に重々しく、何かを述べている。

もうその音としゃべり方だけで、あまりに重要な事態が起こっていて、

なんといっても地球人類存亡の危機という感じだ。

そして思った。

韓国語というのは、権威ある人が重要そうに重々しく何かを説明するときには、全くもって下々には、抗し難いネイチャーがあるんじゃなかろうか、と。


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2008/11/25

ソウルで警官にオイコラされる

あるとき、ソウル旅行に出かけていたときのある日の午後のこと。

ソウルの明洞〔ミョンドン〕に近い、でも、中心地から少し外れているあたりで適当な旅館はないかと探していた。

なぜか、韓国では旅館の看板には白地に赤の"温泉マーク"がついているので、探すのはハングルが読めなくても簡単なのだ。

2、3件の旅館をあたって、部屋を見せてもらったり金額を聞いたりして行ったり来たりしていたら、突如、後ろから強く気合を入れて怒鳴る声がした。

「◎*#○!! △☆!! 」

どうやら、いろいろ考えながら、無為に行ったり来たりしている動きが〔かなり〕不審に見えたらしく、振り返ると、道端に警官がいて、こちらに向かってオイコラとこちらに叫んでいたのだった。

が、この警官さん、

僕が彼の言うことを全く理解していないという顔をして振り返った瞬間に、こちらが韓国語の通用しない外国人であることを本能的に悟ったらしく、さっと、タカビーなオイコラな態度を豹変させた。

さっきまでの態度はどこへやら、今度は逆に警官さんが明らかにビビっているのを見たら、ちょっとからかってみたくなった。

「あ~、あああ~・・・・ううう~」

わざと、意味不明な発声をしたのち、こういってみた。

「ああ、モンダイ ガ ああああああ アリマスカ ? 」

  〔当時、このくらいの韓国語は言えたのだ〕

すると、警官さん、さらに恐縮して、無言のままひたすら首を左右にブルブル振ってくれたので、こちらはさわやかに

 "オーケー バーイ !!"  〔なんで英語なんだ!?〕

といって、立ち去ってきた。

それにしても警官が一般市民にあんなにえらそうだったり、外国人とわかると態度が豹変したりするのは、どうなのかなぁ。。。

不審な上に外国人なら、なおさらちゃんと尋問すべきだが・・・。



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