留学寮にいた韓国人女性Myraはとても気の強そうなキャリア志向の女性だった。
あるときに彼女とたまたまお昼を一緒に食べることにしたのだが、彼女にはどこか行きたいところがあるのではと思ったので、行き先を決めずに黙って待っていたら、彼女も特に何もいわず立ったままだった。
しょうがないので、
「どこか行きたいところがあるんだったら、そこに行こうよ」
というと、彼女はかなり困ったような顔をしてこういった。
「だってそういうのは、男の人が決めるのだと・・・・。」
「ふーん。キミみたいな人がそういう風に考えているのは思わなかった。」
すると彼女はますます照れたような顔をして、ポツンとこういった。
「そう言われるのもわかるけど、でも、そういうのに慣れているから・・・。」
なにか、彼女からは理性と教育で「男女平等」を信仰しているにもかかわらず、しかし日常的にそうではない習慣があり、そのこと自体を彼女自身が深く恥しく、困惑しているように感じられたのだった。
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