2008/10/27

サインとハンコは同じではない

で、今日はサインとハンコについて思うこと。

世の中の事務処理の仕組みとして、サイン=ハンコということになっている。日本では印鑑登録の代わりに、サイン登録も可能だ。

でも、何かが違うんじゃないか、と思う。

普通、実印っていうのは家の中の奥のほうの大事なものを入れるところにしまっていて、例えば、家の亭主が実印を取り出そうとしてガサガサしていると、奥さんがきて、

「あなた何しているの?」

「実印はどこにいったかな」

「何をするの」

「この土地を売ろうと思うんだ」

「どうして!!」

てなことで、意思決定の再考が促される。

仮に奥さんが入ってこなくても、その場でハンコを押したくてもその場ブツがにないと押すことができない。

これは会社も同じで社長がいつも社印を持ち歩いているなんて話はあまり聞いたことがない。

他方、サインはその場に納得した気になって、サインしてしまえば終わりだ。

というような理由で思うのだが、仮に日本がある日に印鑑をやめて、サイン社会に切り替えしたとすると、きっと不動産詐欺が多発するに違いない。

なにしろ振込み詐欺っていうのは、前提として、暗証番号のみで振込みが簡単にできるようになった、ということを示すのだろうし、暗証番号っていうのは、サインと同じように意思決定再考を促す仕組みになっていないのだ。


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