ある日、留学寮から外に買い物に出かけて歩いていると、前の方に、赤いTシャツを着て、肩から太い紐みたいなものを掛けて歩いている男がいた。
「あの茶色の紐はいったい何だろうなぁ・・・」
と思って後ろから歩いていると、紐がちょっと右に動いたような感じがした。
「えっ、なに?」
早歩きで追い越して、その男を前から見て仰天した。
男の右肩には、なんと生きたヘビが掛かっていて、男の顎の下あたりには舌を出したヘビの頭があったのだ。
そして、僕が後ろから「紐かな?」と思ってみていたものは、ヘビの下半身が男の背中に垂れ下がっていたもののであった。
それにしてもあのヘビ、しっかり進行方向の前を向いて、しかも散歩を楽しんでいるように見えたのがすごい不思議。
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