2008/10/22

四連休の取り方をめぐるスコットランド人の誤解

スコットランド人外資エクスパットのルーニー、あるときにとても得意そうにこんな問いかけをしてきた。

「さっきの会議で面白いことがあったんだ。連休の取り方で、日本人には文化的な差があることを発見したんだ。ちょっとキミにも質問してみよう。いいかな?」

「うん」

「4連休の休みを取るとして、3つのオプションがあるとする。キミならどのオプションを選択する?

 オプション1
   木金と休みをとって、土日にくっつける
 オプション2
   金を休んで、土日の後の月に再び休みをとる
 オプション3
   土日を休んで、火は元々祝日で、月に休みをとる

さあ、どれを選ぶ?

「・・・・・」

口頭ではやや話がややこしくなるのでぱっと頭に入らなかったこともあるが、何かルーニーには誤解があるような気がして僕は黙っていた。

すると、ルーニーは興奮したまま続けた。

「僕だったら、絶対オプション2だ。なぜなら、同じ四連休でもこのオプションならば、二週間にわたって平日が4日ずつになる。それなのに、さっきの会議にいた日本人達は、みんなそろって、オプション3がいいっていうんだ。これはきっとカルチャーなんだよ。」

「・・・・・」

パーティー中だったこともあり、ルーニーは僕からあまり面白いリアクションが得られなかったのでそのまま他に行ってしまった。


でも、僕は確信していた。絶対、何か話しがズレてる、と。

会議に出てなかったので、そもそも何の話なのかよくわからないが、日本人が選んだというオプション3には、祝日がついている。

だからきっと、こんなことだったんだろう。

ルーニーの考え方

 必ず四連休をとる前提で、休みがどの曜日になるのがいいのかのみに注目した。

他の日本人の考えたこと〔推測〕

 仕事が忙しかったりしてあまり連休も取りにくいが、飛び石連休の間に一日休みをとって四連休にするのはまあ、一番取りやすい、と考えた。

こんなことをいちいち順序立てて説明するのは結構面倒だし、しかもこんな風に誤解されても業務上誰も特に困んないから黙ってたんだろうな、と思う。

まあ、外資エクスパットと日本人スタッフの間でよくあることではあるが、エクスパットの理解がズレているのを、他の日本人がそのまま放っておくとあまりろくなことになった試しがない。


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