留学寮から近いところにあった大学のプールをときどき利用していた。
一応、ときどきは運動のために泳ごうとしていたわけだが、泳ぎ終えて男性更衣室内にあるサウナに入っていると、いろいろと話かけてくれる人もいたりして、まあ、狭いサウナで違う人と話をすることもあったのだ。
ハダカの付き合い、というやつだ。プールなのでみんな水着を着てるけどさ。
ある日のこと、サウナで一人であったまっていると、一人のおじさんが入ってきて座り、話しかけてくれた。
「どこから来たの?」
「日本です」
「そうかい。・・・ところで、アジアでは運動後に筋肉マッサージをよくするらしいね。」
「ええ、まあ、筋肉痛になったら友人同士でマッサージしたりしますね。」
「実は僕もちょっとマーサージをすることができるんだ。
ちょっと肩をもんであげよう。
じゃあ、後ろを向いて。」
おじさんは、僕の後ろに回り、両手で僕の肩をもみはじめた。
と、別のにいちゃんがドアを開けて、サウナに入りかけてきたのだが、僕らの姿を見ると何か見てはいけないものを見たかのように、逃げるように去っていってしまった。
「ん?」
なんだ今のは。
そうこうするうちに、肩をもんでいたはずのおじさんの手はだんだん腕にさがってきて、
あっ、と思った時にはつかまれてしまった。
僕はさすがにやばいと思い、
「そろそろこのサウナは熱い」
とか言って逃げてきたのだが・・・。
結果からすると、途中で入りかかって出て行った、にいちゃんのリアクションは正しかった。
きっとこんな感じだ。
・サウナのドアを開ける。
・中には、いちゃつく、モーホーが二人。
・げっ!! と思って、立ち去る
あ~あ、なんか落ち込むなぁ・・・。
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